新チームのお披露目、2連勝で出だしは上々/東京六大学リーグ戦

 新体制が始まって初めての公式戦。初戦は現在2部の法大。最後までシーソーゲームが続いたが、65―62でなんとか逃げ切った。2戦目は昨年2部に降格した慶大。リーグ戦では2戦2勝だったが、この試合でも終始リードを奪い18点差をつけ圧勝した。

<法大戦>
 第1クォーター、開始4分で2―6とされるも、6分後半、中東泰斗(文1=光泉)のフリースローで8―8の同点に追いつく。その後は、一時点差を広げられるも終了間際に土井慧吾(政経1=日本学園)がゴール下からのシュートを決め、14―16で第1クォーターを終える。

 第2クォーター、残り8分45秒、水口雅也(文1=福岡大大濠)が得意の3Pシュートを決め、これが最初の得点となる。残り7分半にまたもや水口の3Pシュートが決まり、明大は逆転に成功する。その後は点の取り合いが続くが、要所で安藤誓哉(情コミ1=明成)が自ら切れ込みシュートを決める。残り35秒、27―30から皆川徹(営1=京北)が、終了とほぼ同時に安藤がシュートを決め、31―30で前半を締めた。

 第3クォーターも点の取り合いが続き、なかなか点差が開かない。残り5分半にセンターの皆川がファール4回で下げられてしまったが、残り3分、41―41から目健人(法2=京北)の3Pシュートで再度逆転に成功すると、前半よりも少しずつ連携が取れるようになってきた明大。相手にバスケットカウントを与えてしまったものの安藤、土井が加点し、終了間際には西川貴之(情コミ3=東海大付四)が決め、52―47で相手からリードを奪った。

 第4クォーターは我慢の時間が続いた。中東がドライブから度々加点するが、相手のオフェンスをなかなか止められない。序盤にあったリードも残り2分半には60―58と2点差にまで詰め寄られてしまう。しかし、個人的な能力に勝る明大は目、安藤が中に切れ込み得点を重ねる。残り1分で相手の連続シュートで64―62とされるも、最後には安藤がフリースローを1本決めて65―62、その後は相手ボールとなるものの試合は終了。競った展開になったが個々の力に勝る明大がなんとか勝利を収めた。

<慶大戦>
 昨年のリーグ戦でも2戦2勝と得意にしていた相手であったが、この試合でもその相性の良さが表れた。
 第1クォーター、目の3Pシュートで先制すると、残り6分40秒には、スティールから皆川のダンクが相手のリングを揺らす。ファールを取られ、何度かフリースローを与えてしまうも、着々と加点していく明大。中東を司令塔にする今までにない起用に、連携でぎこちない部分も見られたが19―13でリードを奪い、第1クォーターを終える。
 
 第2クォーター、西川の活躍が光った。残り5分を過ぎたところから、アグレッシブなプレイで3Pシュートを含む11得点をあげ、4本あったフリースローもすべて決めた。この活躍で、42―30と相手を引き離した。

 第3クォーター、前半は明大の連続得点で差を広げるも、中盤からファールがかさんでしまう。しかし、残り2分20秒には皆川がゴール下から強引に押し込むパワープレイを見せつける。これで士気も上がったかと思われたが、第3クォーターは、16―15で差を広げることはできなかった。

 第4クォーターは点の取り合いとなる。中盤に8秒バイオレーションを取られ、相手に流れが行きかけたが、残り5分を過ぎてから全員が得点をあげるバランスの良いオフェンスで相手を翻弄(ほんろう)。残り10秒で安藤が落ち着いてフリースローを2本決め、81―63で試合は終了。法大戦よりも積極的なプレイが目立った。

 初戦ではまだ連携不足な部分が見られたが、水口の3Pシュートなどの個人技でカバーをすることができた明大。次に控える早大戦では、個々の能力でそこまで大きな差は出ないだろう。次は、明大の「チームの力」が試される。