戦力そろうも、古豪復活ならず総合7位/全日本学生選手権

2012.03.04
 直前の開場変更などで慌ただしく、例年と比べ種目も少なくなりイレギュラーな条件の中開催された全日本学生選手権。明大は総合7位と昨年よりも順位を落とし、悔いの残る結果となった。

 総合ポイントは23.5ポイント。9.5ポイントと、ポイント獲得に大きく貢献したのはジャンプ部門だ。4位入賞で大幅に得点を稼いだのがルーキーの高梨。世界ジュニア選手権から前日夜に帰国したばかりの強行スケジュールにも関わらず、翌朝のジャンプで78.5mの大飛躍を見せた。また昨年に引き続き成田も8位入賞でポイント獲得。しかし「ジャンプ陣で20ポイントはいける」(横川・成田)というように全員表彰台を狙える実力があるだけに、悔しい結果となった。

 昨年盛り上がりを見せたクロスカントリー部門も個人種目、リレー合わせて14ポイントを獲得した。個人では杉沼が得意のクラシカルで4位と大健闘。リレーはフリーが得意な第3走者の三浦が後ろを大きく突き離し2位でつなぐも、最終走者を任されたルーキー山石が守り切れず4位でゴール。他大の上級生走者に追い抜かれてしまった。しかしここは経験の差。途中まで2位を守り抜いた山石の健闘と今年の悔しさは、来年以降に必ず活きるはずだ。

 アルペン、コンバインド部門ではポイント獲得はならなかった。しかしコンバインド部門でルーキー柴草はジャンプで20位と振るわなかったものの、得意のクロスカントリーで11位と入賞まであと一歩のところまで追い上げた。ゴールするなり地面に転がり、声を上げて悔しがる柴草。「気持ちに焦りがあった。上位に食い込める力を付けたい」と、来年へのリベンジを誓った。

 アルペン部門でも沖野(文1)が1本目でコースアウトし結果が残せなかったが、その滑りを成田監督は「スタートがいい位置できてたからいけたかなと思ったんだけど、もったいなかった」と悔しそうに語った。表彰台を逃した高梨、声を上げて悔しがった芝草と、地面に倒れこんだ山石。若い選手の奮闘に、来年への確かな期待が膨らんだ。

 ポイント獲得とならなかったアルペン部門はDF が目立ったが、4年生の中根は2走とも走り抜き「結果は残せなかったが、明治で過ごした4年間の集大成の滑りとなりました。後悔はないです」と清々しい表情を浮かべた。また主将として最後のインカレに臨んだ山田はリレーの第一走者として奮闘。「リレーの結果はよくはなかったけど、精一杯やった結果。納得のいくレースだった。楽しかった」と笑顔で語った。4年生は今回のインカレで引退となるが、その背中を見てきた後輩たちが来年以降、今年度の雪辱を果たしてくれるはずだ。