オフ返上の成果を今一つ出し切れず……/第6回明治神宮外苑大学クリテリウム

アタックを仕掛け果敢に攻める金井
各校のトップ選手がひしめき合う今大会最も注目度の高いクラス1の大学対抗。本学からは末永、西沢、金井の3選手が臨んだ。中でも金井は大会前の時点でロードレース・カップ総合4位と1年生ながら本学トップの成績を誇る。それに続いて西沢が6位につけ上位進出に意欲を見せる。スタート早々、最初のポイント周回で優勝を狙う西沢は幸先良くポイントを獲得。終盤の残り4周の場面ではトップで通過しポイントを積み上げるものの、それ以外には得点に絡むことなく8位でレースを終えた。また序盤で逃げを企んだ金井であったが、周りのペースの速さに対応が利かない。そこで「チャンスがあればどんどん前に行くようにした」(金井)と作戦を切り替える。しかし6回目のポイント周回ではトップ通過を狙い加速させるも、あと一歩の差でそのチャンスを逃してしまった。最終順位は17位と力不足を痛感させるレースとなった。そして、2人のサポートに回ることに徹した末永。「走っている中で冷静になれず、無駄足を使う場面が多かった」(末永)とレースを振り返る。また先頭に立った際には二人を引き連れていく作戦に出たものの、コミュニケーションをしっかり取ることができず本学の上位進出の足掛かりとなることはできなかった。
クラス2には和田(拓)主将をはじめとする5選手が出場。和田(拓)主将は「最後に全てをかけていた」と終盤1着を狙いアタックを試みるも、抜かれてしまい10位に終わった。しかし「前へ前へと行けた。抜かれはしたがイメージ通りにいけば勝てていた」(和田(拓))と今回のレース内容には自身の冬の成果を実感したに違いない。
今季のチームテーマに「NEVER SETTLE」を掲げた自転車部。この言葉には最後まで諦めないという思いが込められている。「今年はオフを完全にやめた」(高山監督)と今季はオフ期間を返上し、シーズンの貯金を蓄えることに専念してきた選手たち。昨年の倍以上の距離をこなす姿からも選手の気迫をうかがい知ることができる。最後まで諦めない執念が結果をもたらすのもそう遠くはないはずだ。
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