
準決勝で慶大を撃破。いざ決勝へ/全日本大学選手権
前半から安定した守備を見せる明大。慶大のキックオフから始まった試合だがすぐにボールを奪い攻撃に移る。8分には田中(恵・営4)のパスに阪野(商3)が飛び出しシュートもこれは相手GKの正面に。11分には相手のファウルで得たフリーキックを宮阪主将(文4)が蹴り丸山(法4)が頭で合わせるがこれもGKの正面。逆にカウンターを受けるも全員で守り切る。そして22分、中央の岩渕(文3)から右サイドでボールを受けた田中(恵)がクロスを上げる。そのボールをパスの後にゴール前に走り込んだ岩渕がシュート。これが「先制点を取れたのが大きい」(神川監督)というように貴重な先制点になった。その後も明大のペースで試合が進むが追加点を奪うことができず前半を1-0で折り返す。
「2-0で終わりたかった」と神川監督が言うように無失点で勝ちたかった明大。だが慶大に打たれたシュートは前半で1本後半4本の計5本と守備はほとんど完璧だった。決勝の相手は関東リーグ戦で1勝1敗の専大。圧倒的な攻撃力が武器で今大会ですでに15得点している。一方明大は今大会での失点は慶大戦の1失点のみと堅い守りが持ち味のチーム。守備の明大と攻撃の専大、決勝戦勝利のカギは明大が専大の攻撃をしのぎ、いかに先制点を取るかになるだろう。1月5日の14時から始まる専大との決勝戦、2年ぶりの優勝に満を持して望む。
・神川監督
「2-0で終わりたかったけど、相手が後半あんな感じ(慶大が攻めを守り続ける状態)できてたから仕方がない。残り3分しっかり戦ってたから選手たちはよくやったと思う。(チームで決勝への自信みたいなものは)宮阪中心にみんな落ち着き払ってるし、自分たちのサッカーに自信を持ってやっている。あとは3試合とも先制点を取れたのが大きい。次も専大戦も先制点がカギとなるからうちは前からアグレッシブにいく。課題は最後の部分。もうちょっと上がれば早い時間にもう1点いけた。落ち着いて複数で守備できていたのでよかった。(国立の舞台は2年ぶりだが)こんな早く戻ってこられると思わなかった。相手がどうこうではないが、やるなら専修とやりたい。一勝一敗なので決着つけたい。勝ちますよ。あのときの我々とは全然違う」。
・宮阪主将
「はじめから決勝目指してた。相手の良さを消そうと思って河井(慶大)のところと両サイドの対応がうまくいった。数的不利というのがあまりなかった。ボランチに入った時もあまり突っ込まないで自分たちの流れでできた。中一日で後半運動量落ちてたけど、結果的に勝てたのは良かった。おととしは先輩たちに着いていこうという感じだったけど、今は自分たちのチームだし何ができるか常によく考えるようにしてる。出てる4年が多いからそういう気持ちが強く出てるチームだと思う。失点しなければいいってチーム全体で思ってる。ただ最後の1失点は甘さが出た。次の試合まで期間があくからしっかり修正したい。失点する時は1つサボったところからなので次は90分しっかりやりたい。専修はすごい攻撃的なチーム。リーグ前期に4-0で勝った要因をしっかり見つめ直して準備したい。自分がユニバでいない間、副主将の田中や4年がしっかりまとめてくれた。今は本当に4年生のチーム、という感じ」。
・高木(文4)
「今日は自分たちの試合運びだった。後半に相手にボールを持たれたのは想定の範囲内。決勝はいつも通りの守備で勝ちたい。もう優勝しかない」。
・丸山
「相手をリスペクトしていないわけではないけど、最近はやられる気がしない。最後にゴールエリア入った時集中して守備をして、という感じ。試合前にシュート20本打つっていうテーマがあって前からも言ってるんだけど、1回1回の攻撃をシュートで終わってくれてもう1回守備を考えて始められるからそういう点で助かる。国立競技場はオリンピック代表では試合に出られずに悔しかったのでケガだけはせずしっかり準備して迎えたい。おととしは山田さんとか小林さんとかスター性がある人がいて、今年はこの人に任せとけばって人はいないけどチームで戦えてる。本当に優勝したい。それでいい形でプロにいきたい。次の試合まで10日間の中で3日オフもらえるし気持ち的にも体力的にも大丈夫。チームは、リーグの途中から負けなしできてる。チームが日を追うごとに一丸となってB、Cチームも勝ってるし底上げの部分もうまく表れてると思う。とりあえず気持ちが強いチームが勝つと思う。専大は一番点を取ってるしそれをゼロに抑えることがプロに行く者として必要なこと。ゼロで抑えてる限り負けない。DFなので失点とかはやっぱりしたくない。ゴール前責任を持って守りたい。大学最後の試合は寂しいというより集大成。最高の状態で1月5日を迎えてなお優勝できたらいい」。
・田中(恵)
「慶応とは何度もやってるからお互い知ってる相手だったので、相手の特徴も分かってたしやりにくいという感じはなかった。自分たちの統一したサッカーがやれたから先制点につながったのだと思う。(サイドからのクロスという形でしたが)中に阪野とかの強い選手がいて、ぶっち(岩渕)も決められるので、サイド仕掛けて最後は上げられるようにというのを意識してやった。(次戦へむけて)相手は気にしてなくて、決勝という最高の舞台で、自分としても初の国立でやれるのでチーム一丸となって優勝したい。1月5日まで絶対にやるとチームでも言っていたので、かなって良かった。大学サッカー最後の試合なので、絶対勝って悔いのないようにしたい」。
・阪野
「今日は前半のいい時間帯で岩渕が決めてくれた。後半になって相手にボールを持たれる時間が長かったが勝っていて押し込まれるのはしょうがなかった。個人的には本大会で毎試合得点を挙げるのが目標だったが今日は決めることができなかった。シュートは多く打っていたので悪くはないが最後の精度が課題。決勝はいつも通り守備から試合に入って先制点を決めて勝ちたい」。
・岩渕
「チーム一丸となってみんなで勝てたと思う。(得点シーンは)ふかさないように、というのは考えていた。(田中恵太さんからのクロスでしたが)恵太さんからのクロスで決めたのは今年初めてだったのでそれはうれしかった。今日は1プレー1プレーに気持ちがこもっていた。4年生についていくだけではなく、自分たちも率先してプレーのリーダーシップとっていきたい。課題は、後半に運動量が落ちてしまうことと、決められるところで決められないところ。(国立ですが)主力として戦えたらいいなと思う。専修は攻撃的でいいチーム。でもどこが相手でもやることは変わらないので、その中で結果を残したい」。
・梅内
「今日の試合は、まず勝てたことがうれしかったし自分が勝利に貢献できたこともうれしかった。(途中出場で結果を出し続けてますが)結構おいしくて入れるだけって感じなので。得点することしか考えていない。点を取って、チームを助けるのが仕事。ハーフタイムには、もっと気持ちで戦えと言われた。(次戦へ向けて)いつ出るか分からないが点取って優勝したい」。
・野間
「1-0という場面で出たので、何かできればな、と思って出た。結果アシストにつながって良かった。接戦だったので点差を離せればと思っていた。チームの雰囲気は良くて、負ける気がしない。次は国立ですが、高校3年生の時に出場した高校サッカーの決勝から2年ぶり、久しぶりで帰ってきたって感じです。次は勝ちたいなと思う。出たら点取って勝ちたい」。
・石原(政経1)
「慶大とはリーグ戦などで戦ったことがあるチームなので互いに手の内を知っている状態だった。前半の先制点が今日の勝因。高校の時に国立競技場でプレーするのを目指していて出れなかったが大学1年目で国立競技場に行けるのでうれしい。だけどチームとしては決勝に行けるので良かったが個人的には納得のできるプレーがなかった。持ち味であるスピードを生かしたドリブルが全くできなかった。試合に出る準備がしっかりできてなかったからだと思う。反省して決勝で勝って優勝したい」。
◆第60回全日本大学選手権大会 決勝戦◆
日時:1月5日 14:00 KICK OFF
会場:国立競技場
対戦相手:専修大
ぜひお越しください!
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