
(15th Period)東北フリーブレイズ東京ゲームズ取材 対ハイワン戦
明大OBが4人所属する東北フリーブレイズは現在7チーム中6位と下位に位置している。しかしプレーオフ圏内の4位とは4ポイント差。また目下7連勝中とチームも勢いづいているだけに、プレーオフ進出へ東京での2連戦は何としても勝利が欲しい試合となった。
第1ピリオドは一進一退の攻防となった。序盤から両チームとも前線から早いプレスをかけていき、攻守の切り替えが目まぐるしく変わる。攻撃側も早いプレスによりパックを保持できる時間が短くなってしまうが、一瞬の判断、動きで相手守備陣を崩そうとする。攻守ともにレベルの高いホッケーで第1ピリオドは大きなチャンスも少なく均衡した試合展開となった。
だが第2ピリオド、試合は白熱した展開となってくる。東北フリーブレイズは明大OBである第2セットの#30石岡敏選手(平18政経卒)、#11鈴木雅仁選手(平18政経卒)がチャンスをつくり、シュートまで持ち込む場面を見せる。しかしあと一歩のところでハイワンDF陣に止められてしまい、相手ゴールを割ることができない。すると流れはハイワンへ。9分38秒にはゴールやや遠目から放たれたシュートがハイワンFWに当たってコースが変わってしまい先制点を許してしまう。その後、第2ピリオド終了間際に1点を取り返すも第3ピリオドに3点を失ってしまい敗戦。「今日は全然駄目でした」(鈴木選手)、「勝つ雰囲気がなかったです」(田中遼選手・平22政経卒)と痛い一敗となってしまった。
試合には敗れてしまったが明大OBの4名は随所に素晴らしい動きを見せた。同点となるゴールは田中遼選手が基点となり石岡敏選手がT.リドル選手(東北フリーブレイズ)へラストパス。両選手にアシストがつく活躍で勝利への執念を見せてくれた。またチームのアシスタントキャプテンを務めている#84菊池恭平選手(平19政経卒)はDFの要として守備陣を統率。フィジカルの強さを生かした激しい当たりでハイワンFWを苦しめた。
大学とは違ったプロのアイスホッケーを肌で感じることができた。一つ一つのプレースピードが速く、一瞬たりとも目が離せない緊迫した試合展開。また開始前には選手入場を彩る演出、そしてインターバルにはチームキャラクターであるブレイジーがスタンドのファンへグッズを投げ込むなどファンサービスも充実。試合中には無料配布のハリセンをリズムに合わせてたたき、スタンド一体となって応援する光景も見られた。アイスホッケーの魅力が存分につまっていた東京ゲームズ。この魅力を感じるために毎週東北を中心に行われているアジアリーグをぜひ一度、観戦してほしい。
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