
社会人相手に完敗/全日本総合選手権
練習ではなかかなかメンバーがそろわない明大であったが、この日のスターティングメンバーはインカレと同じベストメンバー。しかしいきなり3連取され出はなをくじかれる。4分にようやく横田(商3)がリスタートから得点を決めると、そこからは一進一退の攻防が続く。オフェンスでは低く引いたディフェンスに対し、センタースリーの高田(営3)・横田・池辺(政経2)が効果的にステップシュートを打ちながら得点を重ねる。一方ディフェンスでは圧倒的な体格差を生かした相手のパワープレーに対して失点が止まらなく、なかなか点差が縮まらない。26分にタイムアウトを取り流れを変えようとするが、逆に離されてしまい10-14で前半を折り返す。
迎えた後半、序盤で追い付いておきたかったが、またもや開始から3連取され7点差に。苦しい展開の中、後半から入った堤(営1)が奮起し3得点。その後もいい流れが続き、9分には3点差まで詰め寄る。しかし「地力が違った。試合が進むにつれて速攻が決まらなくなり点差が離れていった」(松本監督)と話すように、それ以降は相手のフィジカルを生かした攻めに対応できず、失点が止まらない。明大もメンバーを下級生にして巻き返しを図るが、試合の流れは最後まで変わらず24-35で敗退となった。
これで1年の全ての大会を終了した明大ハンドボール部。今大会は初戦で敗退となったが、今季は半世紀ぶりにリーグ戦春・秋3位、そしてインカレベスト4と大躍進を遂げた。「就職活動があるとはいえ今年のチームのメンバーがほとんど残る。強みであるディフェンスと1-2-3ディフェンスに磨きをかけ来年に臨みたい」(松本監督)とチームの目標である大学日本一に向けて自信を見せている。
「来年も好成績を残してここでリベンジしたい」(横田)と話すようにまた力を付けて、この最高の舞台で結果を残せるようなチームになっていることを期待したい。
~今日のコメント~
松本監督
「地力が違った。試合が進むにつれて速攻が決まらなくなり点差が離れていった。メンバーが就職活動で練習不足なのも響いたね。特に今日は持ち味の速攻での得点がほとんど決められなかった。リズムをつかめなかった分、ディフェンスで粘りたかったけど社会人の独特のテンポに巻き込まれ離されてしまった。就職活動があるとはいえ今年のチームのメンバーがほとんど残る。(来年にむけて)強みであるディフェンスと1-2-3ディフェンスに磨きをかけ来年に臨みたい」
寺田主将(商4)
「ほかの大学はうちみたいに大敗してないのにうちはしてしまった。インカレベスト4だったのはおまけのようなものだったのかもしれない。決めるとこで決める、こういった当たり前のことができてない。これだけかもしれないけれど、これが大きな差なのは間違いないです。(主将としてやってきた)今年一年間は充実してました。高校の時はハンドをやらされてたって感じが強かったんですけど、大学では自分達で考えてやらなければならなかったし、主将になってからは自分が人をどう動かせていかなければらないかのか、といったことも考えるようになって、いい経験になりました。自分も成長したと思います。後輩達にもこういったことに気づいて欲しいです。(来年のチームは)今のチームよりも強くなると思います。自分が肩に爆弾をかかえてプレーしてて、思いきったプレーができなかったですけれど、結果を残したぶん明大は強いチームだと思われる。そのようなチームであり続けるためにも一人一人が責任感を持たないといけない。それがなかったら、また二部に落ちるかもしれないようなチームになってしまう。そうならないためにも、一人一人が伝統のあるチームなんだという責任感を持ってプレーして欲しい。(後輩達には)今年以上の結果を来年残して欲しいです」
糸(商4)
「インカレ後チームが燃え尽きてしまっていたので、4年生を中心に全日本総合へ気持ちを向かうようにした。でもインカレより絶対勝つという雰囲気や気持ちがなかった。そこは4年生としての反省。今までこういう機会がなかった。上には上がいるというのを分かってもらうにはいい負けだった。自惚れないで、大学で優勝して実業団を倒せるようになってほしい。後輩の力で春も秋も3位、インカレもベスト4に入れたのは事実。まだ倒せない相手もいるので自惚れないでほしい。明治のイメージが変わった1年。強いというイメージを続けてほしい」
横田
「前半は何とかついていったが、後半に力の差が出てしまった。相手がゆっくりとした攻めから得点を重ねていくのに対して、うちは速攻で慌ててしまい駄目だった。僕たちは就職活動もあって練習に出られないこともあるけど、それを言い訳にしないで今年よりも強いチームを作っていきたい。来年も好成績を残してここでリベンジしたい」
池辺
「今日はやる前から(雰囲気に)圧倒されてしまった。持ち味である速攻を前半出せなかった分、後半は走ろうとやった。学生なので走り切って、試合として見ている人に面白さを見せたかった。今季は勝ち上がってきた。これからは勝ち続けることが必要。プレッシャーの中でも勝ち続けなくてはいけない。けど勝ち続けることは難しい。今季の成績は一旦忘れて、自分たちのハンドボールを試合でやれれば、おのずと結果がついてくる。気を引き締めてチーム一丸となってやっていきたい」
大倉(商2)
「今日は駄目でしたね。フィジカル面の違いと経験の差が出てしまった。ただスピード面などいくつか通用する部分もあった。今日の相手の力を入れるところと抜くところの緩急の使い方は勉強になった。来季は今年の経験を踏まえて下級生とか関係なくどんどん意見を言い合って上を目指していきたい」
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