
インカレ1回戦を3-0で突破/全日本大学選手権
開始直後から明大は多くの得点チャンスをつくる。開始6分、小川(営2)が左からクロスを上げて田中(恵・営4)がヘディングもボールはわずかに枠外に。9分には田中(恵)が自ら相手DFを突破してシュートを打つもGKにはじかれる。14分、今度は三田(政経4)が左からドリブルで相手DFを振り切りシュート。しかしこのシュートも枠外にそれてしまう。明大のペースながらあと1歩ゴールに届かないシーンが続いてしまう。そんな中で20分に三田のパスを阪野(商3)がもらってシュートを打ち、今度は先制点を奪ったかのように思えたがオフサイドの判定で点にはならない。その後28分に小川からのボールを田中(恵)がシュートするがDFにはじかれコーナーキックに。この左コーナーキックを受けた阪野がシュート。先制点かと思われたがまたしてもオフサイドの判定で先制点にはならない。その後もGK高木(文4)からのカウンターなどでチャンスをつくるが決めきれない。しかし前半も終りに近い42分、スローインでボールをもらった三田の見事なクロスに阪野がヘッドで押し込む。これが先制点になり、そのまま1-0で前半を折り返した。
後半は開始直後に試合が動く。後半2分に田中(恵)が素晴らしいロングシュートで追加点を決める。しかし2-0となってから明大は攻撃のリズムを崩し、近大のペースになってしまう。12分にはゴール前でFKを取られるが高木がしっかりと抑える。さらに26分には相手シュートがバーに当たり、あわや失点かというシーンも。だがそこから明大は堅いディフェンスで相手に決定的なチャンスは与えない。試合が動かない状況を変えたのは28分に途中出場の野間(商2)。「前から調子は良かった」という野間は30分に三田のクロスを頭でシュート。これはゴールからわずかに逸れてゴールにはならなかったが積極的にゴールを狙う。明大は40分にはリーグ戦終盤から絶好調の石原(政経1)を投入し、3点目を奪いにいく。そして後半42分、石原がフリーでボールを持ってクロスを上げ野間がこれを左足で決めて3-0と近大を引き離す。このまま試合は終了し、明大は1回戦を突破した。
「快勝でしょう」と神川監督が言うように無失点で1回戦を勝利した明大。しかし「2−0になってからは運動量が落ちて相手にペースを握られてしまった」と課題が浮かび上がった試合だった。次の準々決勝の相手は仙台大。昨年度の大会で明大が敗れた高知大を1回戦で破り、駒を進めた強敵だ。この試合で見つかった課題を乗り越え、明大は2年ぶりの優勝に向かっていく。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「今日は快勝ですね。ただ途中2-0になってから相手にボールを持たれ始めた。相手が選手を交代させてサッカーのスタイルを変えてきた。うちは攻撃の時間が長かったので守備のリズムができてなくてあの時間帯に間延びしてしまったところを上手く使われて苦しかったが、野間を入れたことで自分たちの時間を作れるようになった。石原も途中で入ってかなり試合が動いた。無失点で終われたことは成果。ボールがポストに当たったシーンはヒヤリとしたがそれ以外はほぼピンチが無かった。今日近大はかなり引いた形だったのでうちとしてはかなりやりやすかったのではないか。もっと前の高いディフェンスラインから来られたら嫌だったが良かった。2-0になってから自分たちでリズムを崩してしまったことは問題。あそこで1点失っていたらどうなっていたのかわからないのでもう1回あそこの時間帯をどうするのか考える。今日は阪野、三田、楠木(営4)、丸山(法4)が良かった。今日は選手交代で試合の流れを変えた。好調の野間、石原が攻守にわたって活躍してくれた。最後の時間帯に間違いなくカウンターになると思っていたので石原を入れて正解だった。阪野はリーグ戦の時とは違い上手く下がってボールを回したりして、まあ本当に阪野は伸びた。抜けて良し、引いて良し、開いて良し、ヘディングして良しだから。縦横無尽です。次の仙台大は典型的な4-3-3で強烈なアタッカー陣がいる。すごいゲームになると思うが、明大はそんな中でも少ないチャンスを生かして勝利したい」
・宮阪主将(文4)
「立ち上がりチャンス決めきれなかった。だけどこういう流れになるのはわかってたしいつか決まるだろうと思っていた。後半いい時に決められたしいい試合だったと思う。(無失点で終わったことについて)負けたら終わりだしまずは失点しないようにと考えていた。2点目入った後から相手にボール持たれた時間が長くなった。そこは修正しないといけない。(インカレは3回目だが)インカレ初戦は独特のものがある。今回は自分たちの年だし一戦一戦大事に戦っていきたい。(チームの雰囲気は)チーム内の競争もしっかりできてる。仙台大については次の試合までの残りの日数でキーマンとかしっかり頭に入れてその上で自分たちのサッカーをしていきたい」
・田中(恵)
「初戦でみんな堅かったし、難しい試合だった。内容は良くないけど、結果として3−0で勝てたことは良かったと思う。(ゴールシーンは)いいボールが来たから、イメージ通りのシュートができた。でも2−0になってからは運動量が落ちて相手にペース握られてしまった。ミスが多かったのと最後の精度が悪かったのが課題。目標は優勝だから次も全力でやりたい」
・阪野
「今日は1回戦なので先制点が大事だと考えていて、前半のいい時間帯に点を決めることができて良かった。ただ点を取る前に2回オフサイドを取られてしまったので悔しかった。(今日はいつもよりも引いたポジショニングでパスを出していましたが)特に意識はしてないです。結構相手のプレッシャーがなかったのでボールを持ちやすかったんだと思います。1点目は三田があの位置でボールを持っていて、あげるならここだろうというところにいたら素晴らしいクロスが来たので後は触るだけでした。次の仙台大戦も守備から入って明大のペースでやって勝つ。個人的には点を決めたい」
・野間
「(3-0と快勝でしたが)自分自身はそんな良くなくて、点を決めてなかったら今日出た意味がなかったと思うので、点が取れて良かった。(途中出場だったが何を考えて出たのか)流れがあんま良くなかったんで、とりあえず流れを変えて、自分が出ていい風に変わればいいなと思って出た。結果点取れて、流れも変えられたので良かった。(得点シーンについて振り返って)幸治(石原)からいいボールが出てきて、あとは押し込むだけだったので、幸治のおかげです。(神川監督も調子良いって言ってたが)前から調子は良かったんですがケガをしてしまったので。その良い状態を維持してこれからもずっと点取れるように準備していけたらいいなと思う。(対仙台大戦に向けて)他にもいい選手いるので、今週の練習をしっかりやって次出れるようにしたい。ベンチ入ることができたら、結果を残せるように頑張っていきたい」
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