インカレを前に主力3選手に迫る/インカレ事前取材

2011.12.14
―――まず今シーズンを振り返ってください
宮阪:シーズン当初はどうなるかと思ったんですけど、どんどん試合をこなしていくにつれてチームが良くなっていきました。総理大臣杯でも3位に入りましたし、インカレ出場も決ってリーグ戦2位という結果を残しているので、最後もしっかり優勝に向けてやっていければなあと思ってます。
丸山:連覇を目指してやってたんですけど、前半は結構厳しくて2部に落ちてしまうのではないかってレベルまで落ちてしまった。最後準優勝できて、インカレ行ければいいかなって途中から思っていたので、それに関しては良かったんじゃないかって思います。
高木:やっぱり4年生として最後のリーグ戦だったので、最上級生で臨むリーグ戦ということの難しさを身にしみて感じました。勝ち続けることだったり、チームとしていい状態でいるっていうのはすごく難しいというのをすごく感じたし、結果として2位という形で終わったので、チームに対して自分たちは何かしらの働きができたんだなって感じてます。

―――4年生になってチームをまとめる存在としてやってきたと思いますが、試合に臨むにあたって昨年からの変化はありましたか
宮阪:自分は主将という立場ということもあり、去年まではとりあえず自分のプレーをすればいいと思ってたんですが、今年に入ってチームをまとめなきゃいけないというのと、4年生の仕事もやらないといけないという面では、今までの4年生はすごいことやってたんだなあというのは感じました。
丸山:自分に関しては役職とか就いてないのでそういうのはなくて、あんまり3年生の時と変わらずに4年生もやっていたんですけど、4年生が引っ張っていかなくちゃいけないということで、練習でもいつも以上にしっかり、周りに少しは気を使いながらやっていたって感じですね。
高木:常にチームのことを考えて、チームのことでいろいろ悩んだり、チームのことで頭がいっぱいになってるような感じでした。3年生までだったら、何も考えずに自分が引っ張ってくみたいな考えでうまくいってたのですが、逆に4年生になって引っ張っていかなくてはならない立場になったら、やることは同じだとは思うんですけど、勝てなくなったり引き分けが続くときは、すごくいろいろ考えたりしました。

―――リーグを通して下級生の成長は見られましたか
宮阪:このチームで一番点取っている阪野(商3)は、去年までは久保さん(裕一・平23法卒・現ジェフユナイテッド市原・千葉)とか山本さん(紘之・平23政経卒)とかの絶対的なFWがいた中で、試合に出れず苦しかったとは思う。でも、今年になってコンスタントに試合に出れるようになった中で結果を残してるので阪野だと思います。岩渕(文3)は試合に出てチームに貢献したという部分で成長したんじゃないかなあって思います。

―――ここからインカレのことになります。2年前に優勝して、3年連続でのインカレ出場が決まりました。それぞれの年を振り返ってください
宮阪:(2年前)優勝した時は、苦しい戦いの中で最終的に勝てばいいって感じで臨んでいて、それがすごく結果に出た。初戦はPKで勝ったんですけど、なんか“持ってる”感じがしました。昨年に関してはここにいる3人がユニバーシアードの合宿とかで海外にいて、言い訳になってしまうんですが、そこでちょっとうまくできなくて、すごい後悔の残る大会だったなっていうのは自分の中で感じてます。
高木:優勝した時は、PK、PKって続いて、本当に調子よくて自分自身も勢いに乗ってたし、チームも勢いがあって楽しかったです。自分がただいいプレーしただけなんですけど、すごい楽しくやっていました。昨年はすごく悔しい負け方をして、それだけがすごい頭に残っている。負けた試合というのは、本当に悔しかったなあ、と。そういう部分で最後もう1回優勝しなきゃいけないので、“リベンジ”というふうに考えてます。
丸山:自分はあまりインカレに対していい思い出がありません。今年自分が出て優勝できたら、それはうれしいことと思っているのでしっかりやっていこうかなと思ってます。

―――インカレ出場校で注目している選手、またはこの人、この大学だけには負けたくない、というのはありますか
高木:関東(リーグの大学)です。絶対上がってくると思うので、関東には負けたくない。どこにも負けたくないですね。専修は・・・
宮阪:リベンジ!
宮阪:どこのチームもそうなんですけど、中学高校と一緒にやった鹿屋体育大学の岡田翔平と、あとは慶応大学の田中奏一です。一緒にサッカーやってたチームメイトがいるチームには絶対に負けたくないです。
丸山:天皇杯に出ていた福岡大です。早く福岡大とやりたいなって気持ちがあります。とりあえず来たところをたたくだけだと思っています。

―――明治の選手でインカレのキープレーヤーは誰だと思いますか
丸山:自分は4年生に注目してもらいたいです。たぶん最後あがいてくると思うし、自分自身もしっかりやらなくちゃいけないと思ってるので、4年生がキープレーヤーだと思います。
宮阪:3年の阪野ですね。点を決めてくれれば後ろには4年生が結構いて守れる自信があるので、全員で点を取りにいくという意識はありますが、阪野が得点すればチームも勢いづくので。FWが取ればそのチームは強いと思うので、阪野に注目してほしいです。
高木:キープレーヤーはやっぱりトーナメントということで、点を取られなきゃ負けないのでGKの高木選手です!

―――最後に3人にお聞きします。他の2人の強みはどこだと思いますか
宮阪:祐市(丸山)は、すごくいろいろ経験していて、フィードとかも安定してますし、1対1の強さもあると思うので、そこが強みなんじゃないかなって思います。高木はどのチームにもいないようなGKで、すごく攻撃的な選手です。裏に出たボールでも高木が守っててくれるというか、そうやって安心できるGKだと思います。自分が抜かれても後ろに2人がいるから大丈夫って気持ちでいつもやってます。頼もしいです。
丸山:政樹(宮阪)の場合は、いっぱいボールを蹴って、ロングボールもさばいてくれてるし、いいところに顔を出してくれるので、攻撃のときは本当に組立役として助かってる部分があって、まあ守備でも前線からの追いとかもしっかりやってくれてますし、前から守備してくれたらコースが絞れるので、取りやすくなったりとか本当に助かってます。高木に関しては、まあ政樹も言ってたんですけど、フリーでシュート打たれても止めちゃうので、いい意味で落ち着いて対応ができるところです。PK戦でもたぶん止めてくれます。
高木:政樹(宮阪)の強みは、最後まで頑張るところです。その姿勢がチーム全体に対する、最後まで頑張るんだっていうメッセージにもなるし、そういうしつこさは相手にとっては絶対嫌だと思います。あとはプレーも真面目なところです。マル(丸山)は、他のどこのチームのCBを見ても違うと思うのは、ビルドアップの能力がすごく高くて、後ろからゲームが組み立てられるっていう部分です。後ろからボールがつなげられるとゲームが落ち着くので、後ろから見てても安心してボールを渡せるし、そこから攻撃が始まるという感じなので、そういう部分はすごく助かってます。あとは、脚が長いのでいろんなところにまで脚が届くところです。来ないでほしいところにもマルの脚が伸びてくるので、ビルドアップと脚が長いとこが強みです。

―――個人的な目標はなんですか
丸山:個人的には絶対に優勝することです。後輩にも、自分たちの最後の年にもいい思い出を作るために絶対優勝して引退することが一番だと思っています。まずは初戦ですけど、優勝目指して頑張りたいです。
宮阪:2年前に優勝してて、今年も優勝できると思ってるのでしっかりそれを目指して、キャプテンとしてできることをやって、それが結果になればいいなと思ってます。
高木:トーナメントなので失点はしないように。失点しなければ負けることはないので、他のGKとの差をしっかり見せつけて優勝してベストゴールキーパー賞をもらうことです。

―――ありがとうございました

◆宮阪政樹 みやさかまさき 文4 練馬高出 169cm・65kg 来季モンテディオ山形に入団
◆高木駿 たかぎしゅん 文4 神奈川県立麻生高出 181cm・76kg 来季川崎フロンターレに入団
◆丸山祐市 まるやまゆういち 法4 国学院久我山高出 183cm・66kg 来季FC東京に入団

◆第60回全日本大学選手権大会 第1回戦◆
日時:12月18日 13:20 KICK OFF
会場:龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド
対戦相手:近畿大学
ぜひお越しください!