
海老沼3位も 五輪へ前進/グランドスラム東京2011
ロンドン五輪代表選考にとって重要な意味を持つグランドスラム東京2011で日本代表として出場した海老沼は3位に終わった。今回のグランドスラム東京は7カ月後に行われるロンドン五輪の代表争いの大きな指標になる大会。(代表選出の)海老沼の出場する66㎏級に五輪選考ポイント1位のモグシュコフ(ロシア)や日本代表の1枠を争う森下(筑波大)も出場し、優勝争いは激しいものになった。
海老沼は1回戦をシードで通過し、本大会初戦となる2回戦に出場。この試合では序盤に相手に投げられ1本を取られるも、その後この1本は取り消され海老沼は一本勝ち。一瞬のスキを力で押し切る外国人選手の恐ろしさを見せつけられる。3回戦は激しく相手と組み合うも試合は均衡状態。両選手とも決め技を欠きゴールデンスコアに。だが海老沼は冷静に技を掛けていき大払いで技ありを決め、勝利する。4回戦の相手は3回戦で森下に勝利して勝ち進んだリム(カザフスタン)。勢いのある選手だが海老沼は有効に技ありを決め優勢勝ちで準決勝に駒を進める。準決勝は今年の8月に行われた世界選手権で勝ったことのあるモグシュコフ(ロシア)と対戦。試合は海老沼が自分の組み手を取ることができず、得意とする背負投で一本負けを喫した。試合後のインタビューでは「研究されてました」と語り、悔しい表情を浮かべ、会見場を去った。
本大会に世界王者として挑んだ海老沼だったが、結果は昨年度と同じ3位に終わってしまった。しかし「課題が見つかった。組み手を詰めていかなくてはいけない」(海老沼)と目指すゴールは五輪。海老沼は今回の課題を克服し、五輪代表に突き進むだろう。
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