(14th Period)東北フリーブレイズ明大OBインタビュー

 アイスホッケー国内最高リーグであるアジアリーグで、国内外のチームと競争を繰り広げている東北フリーブレイズ。八戸市、郡山市を拠点とするフリーブレイズは2009年にリーグ参入を果たしたしたばかりのチームだ。しかし2010-2011シーズンにプレーオフに進出するなど(プレーオフは震災の影響で中止となり、対戦チームと同率の優勝となった)歴史は浅いながらも非常に実力があるチームだ。2011年現在本学出身の選手4人が第一線で活躍中。来る12月17日・18日に東伏見のダイドードリンコアイスアリーナで試合が行われる。そこで試合に先立ち、本学OBの方々に3・11後の状況や、大学時代の思い出などを伺った。
石岡敏選手 #30 FW  大学4年時 #19 おもに1セット目で出場
かつて本学がインカレ5連覇を果たした黄金世代のメンバー。4年次に主将を務めた。

Q――東北を拠点とされる、フリーブレイズですが3・11の地震で活動などに影響はありませんでしたか?
A――震災の影響でアジアリーグのプレーオフが中止になった。でも結果的には優勝に変わりないと思う。

Q――大学時代の思い出はどのようなものがありますか?
A――大学生なりにお酒は飲んでた。その他には寮の自分のパソコンで卒論作っていたね。結構勉強はしていたよ。ゼミで発表したり、当時の部長さんにはいろいろ助けてもらったね。

Q――明大を出て良かったと思う事はありますか?
A――OBの存在ですね。かなり年上の人もいるし。誇れるものがあるよね。メディアとかでも明大が出ているとうれしい。あと何より校歌がいいと思う。昔円陣組んで歌ったけど気持ち良かった。

Q――インカレに向かう大学の後輩達へ一言。
A――連覇と言わず、3いや、4~5連覇してくれ!簡単に出来ることではないと思うかもしれないけど、そんなことはないので(笑)。しっかり勝ってくれ。明治ですから!

Q――東伏見に来る観客に向けて一言。
A――なかなか勝てる相手ではありませんが、東京でやる機会がなかなかないので、楽しい試合にしたいですね!

鈴木雅仁選手 #11 FW  大学4年時 #11 主に2セット目で出場
石岡選手と同期の黄金世代の選手。4年次のリーグ戦・インカレで大活躍し、最優秀選手賞を受賞した。

Q――東北を拠点とされる、フリーブレイズですが3・11の地震で活動などに影響はありませんでしたか?
A――僕たちは郡山で練習していて、そこで地震に遭いました。幸い電気が生きていたから、テレビ見たんだけど、被害の状況が分かってスポーツどころではないなと思いました。親交があった陸上の為末大さんから、募金活動の誘いがあったので、ゼビオの店頭などで活動しました。スポーツ選手はサラリーマンと違って人に見られますから、責任を感じますね。

Q――大学時代の思い出はどのようなものがありますか?
A――大学4年間はホッケーに集中して、ホッケー一色の人間関係でしたね。それで後悔している部分はありますが、そこで遊んでいいたら今ここでプレーできていないので、それはそれでよかったと思います。

Q――明大を出て良かったと思う事はありますか?
A――大学時代で単位は真面目に取りました。そういった言われたことに対してきっちりやること、全部に対して責任感を持って取り組めることが大事だと思いました。そういったところがプレーにも出ると思いますし。それを大学を出て実感しています。

Q――インカレに向かう大学の後輩達へ一言。
A――良いチームは人のために何ができるか考えます。そういった人間が増えて、チームワークをつくっていけば勝てる雰囲気がつくれます。4年生が引っ張って、3年生が仕事して、1、2年が上を支えるという各自の役割を果たしていってください。

Q――東伏見に来る観客に向けて一言。
A――アイスホッケーはマイナースポーツで現状は厳しいです。お客さんを増やすためには、何か引き寄せるものを作る努力が必要です。そのためにも見に来てよかったと思える試合をしたいです。それが選手の仕事ですから。

菊池恭平選手 #84 DF  大学4年時 #4 主に1セット目で出場
2006年度主将。主将として挑んだリーグ戦では守備の要として活躍し、優勝に貢献した。

Q――東北を拠点とされる、フリーブレイズですが3・11の地震で活動などに影響はありませんでしたか?
A――今八戸市に住んでいますけど、海辺の工場地帯は津波で大きな被害を受けました。最近はかなり復興してきています。フリーブレイズの活動自体にもろに影響とかはなかったですね。

Q――大学時代の思い出はどのようなものがありますか?
A――八幡山の寮で1~4年まで一緒に生活して1年ごとに余裕ができるようになるんだけど、そういう寮生活っていうのは社会に出ると経験できない。全てが良い経験になった。今の同期とはてんでばらばらですが今でもなんだかんだで、集まりますね。

Q――明大を出て良かったと思う事はありますか?A――OBの人がとにかく熱いですね。他の大学の人にはない濃さがあります。例えばOBと会っているときに自分が明大出身とわかると「おお、お前明治か!」って喜ぶところが他にないですね。

Q――インカレに向かう大学の後輩達へ一言。
A――やはり4年生は最後ですからね、悔いのないようにしてほしい。後輩たちは4年生をいい形で送り出せるように頑張って。そこは明治ですから!

Q――東伏見に来る観客に向けて一言。
A――今のところ波に乗れず苦しい試合が続いていますが、諦めずに戦いますので、ぜひ熱い声援をよろしくお願いします!

田中遼選手 #36 FW   大学4年次 #22 主に1セット目で出場
 2009年度の中心選手。この世代は優勝できなかったものの、4人が実業団に進んだ実績を持つ。

Q――東北を拠点とされる、フリーブレイズですが3・11の地震で活動などに影響はありませんでしたか?
A――当日は郡山にいていろいろ大変だった。八戸にもどってからは市の海側でたまった泥の除去のボランティアをチームでやった。こういったチームの貢献活動は、いい広告にもなると思います。

Q――大学時代の思い出はどのようなものがありますか?
A――やっぱり、楽しくホッケーができたことかな。自分達が一番だと思えるほど。同期には今でも感謝している。

Q――明大を出て良かったと思う事はありますか?
A――それなりに勉強させてもらいました。あといろんなところに明治に携わった人がたくさんいて、明治で良かったと思いますね。

Q――インカレに向かう大学の後輩達へ一言。
A――4年間はあっという間。1日1日を無駄にせずに、楽しんでもらえたら。あと自分はインカレを1回も勝ててないのであまり言えた立場じゃないけど、明治が優勝するのは当然のことだと思うので頑張ってほしい。

Q――東伏見に来る観客に向けて一言。
A――現状、首都圏でできる試合は少ないです。フリーブレイズらしい試合をして、皆さんがファンになってくれれば。アイスホッケーの魅力を伝えられるようにしたいですね。

12月17日・18日に東伏見で首都圏では数少ないアジアリーグの試合が開催される。韓国に所在する2チームと対戦予定だ。日ごろアイスホッケーに触れることができない学生が日本最高峰のプレーを見られるまたとない機会。本学OBの活躍に要注目だ!

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◆12・17 フリーブレイズ対ハイワン戦:14:30~
◆12・18 フリーブレイズ対アニャンハルラ戦:14:30~

≫会場アクセス
・ダイドードリンコアイスアリーナ
――西武新宿線「東伏見駅」駅前