(13th Period)オールスター出場選手紹介 チームブラック編

 12月4日に東伏見のダイドードリンコアイスアリーナで大学オールスターゲームが開催される。この試合に出場する選手はファン投票と選手間投票によって選出された。本学からは11人が選出された。選出された選手たちはチームホワイト・ブラックに分かれて戦う。これからチームブラックの本学選手を紹介していきたい。
木谷大介(きやだいすけ)商4 169cm・62kg
北海道清水高出身 FW #30

 小柄だが当たり負けせず、さらにスピードも魅力のFW。リーグ戦序盤はなかなか得点機会に恵まれなかったが、対早大2回戦前のインタビューで「次は入れる!」と宣言。有言実行の男は2得点の活躍で、チームの逆転勝ちに大きく貢献した。リーグ戦前半を4位で折り返した本学はこの試合で2位に浮上。木谷の活躍がチームを勢いづけ、最後まで東洋大と優勝争いを演じるまでの復活を遂げた。
 最上級生として迎えた今シーズンは高橋(皓・政経4)と共にアシスタントキャプテンを務め、角橋部門主将(政経4)を陰ながら支えてきた。「(木谷は)いつも同じコンディションで試合に臨める」(高橋(皓))と周囲の信頼も厚い。
 東伏見での公式戦は終了したが、オールスター戦の代表としてもう一度東伏見の氷上に立つ機会を得た。1年次から主力として活躍してきた木谷が幾度となく観客を沸かせてきた舞台。どんなラストゲームとなるのか、注目だ。

奥平将斗(おくひらまさと)政経3 173cm・73kg
釧路江南高出身 DF #15 

 どんなときでもあきらめない姿勢でFWに立ち向かう、心身共に強靭(きょうじん)なDFだ。昨季よりもチームとして守備の意識を高めていった今季。リーグ戦では佐藤(文2)と共にペアを組み、強力な守備を築いていった。さらに守備だけでなく、DFながら攻撃力も高い。リーグ最終戦となった対日体大2回戦では圧倒的に攻め込むも点が入らない状況を奥平が打開した。パワープレーで前線へと上がり、遠目から果敢にシュート。パックはGKが反応できないスピードで見事ゴールへと突き刺さり、攻撃のリズムをつくり出した。
 現3年生には本野(商3)や小原(政経3)といった主力の選手が多くいる学年であり、とてもレベルの高い学年だ。その中で派手さはないが、堅実なプレーで試合のリズムをつくり出す奥平の存在はチームにとって欠かせないものとなってきている。今回のオールスターでは守備はもちろん、思い切りの良い攻撃にも注目したい。

小原卓朗(おばらたくろう)政経3 167cm・60kg
白樺学園高出身 FW #22 

 ゴールへの嗅覚に優れた天才肌のFW。突破力も魅力で、自陣から一気に相手のDFを抜き去りゴール前に駆け上がる姿は見慣れた光景だ。身長は167㎝と小柄だがスピードとキープ力があり、早大、東洋大といった他校の監督たちも恐れる存在。1年次から主力として活躍していたが、今季は決定力にも磨きがかかり、大事な場面での活躍が光った。対東洋大2回戦。負ければ完全に優勝への道が閉ざされる一戦で試合終了間際に同点ゴールを挙げ、土壇場での勝負強さも発揮した。さらに疑惑の判定でノーゴールとされた幻の勝ち越し点を挙げたのも小原。結果2位でリーグ戦を終えた本学だが、この一戦は王者・東洋大を十分に苦しめた。
 普段は穏やかな性格。常に笑顔でインタビューに応える姿は、試合での激しいプレーもいとわず相手のゴールに襲いかかる姿とは対照的だ。そんなギャップも魅力の一つ。オールスター戦ではゴールを決めた後の笑顔にも注目だ。

本野亮介(もとのりょうすけ)商3 177cm・68kg
北海道清水高出身  DF #10

 今季は第2セットの絶対的DFとして君臨した本野。今季は1年生とコンビを組み、ゴールを守り抜いた。その本野の最大の武器は卓越した攻撃の技術。DFラインを押し上げ、こぼれてくるパックを拾いミドルレンジからシュートをたたき込む。自陣のDFゾーンから的確なパスで、一気に好機を演出。時には自らでパックを持ち、敵陣へ切り込む。FW上がりの技術でチームの得点に絡み、チームの勝利に貢献してきた。守備の場面でも攻め上がって来る相手DFから巧みにパックを奪い、相手のチャンスの芽を摘む。1年生にも氷上でベンチで指示を出し、育成に一役買った。
 今年は明治の核として活躍した本野。大学アイスホッケーの精鋭が集うオールスターで違いを見せ付けることができるのか。

伊藤優人(いとうゆうと)商2 171cm・64kg
白樺学園高出身 GK #44

 幾多のピンチからゴールを守り続けた明大の守護神。正確なセービングに加え、一瞬の素早い反応で至近距離からのシュートも確実にはじき続けた。特に対中大2回戦では、キルプレーの時間が多くなってしまい48本のシュートを打たれるも、体を張ったセービングでゴールを死守。「今日はGKに助けられた」(金・文3)と失点を2に抑え、後半初戦の勝利に貢献しチームを勢いづけた。
 1年生から試合に出場しインカレ制覇を経験するなど実績十分。選手からの信頼だけでなく、毎試合行っている監督が選ぶ「今日のMVP」にもチーム最多の5回選出されるなど監督・コーチからの信頼も厚い。藤井監督に「ここ一番ではやっぱり伊藤」と言わせる絶対的守護神は名だたるFWが集まるオールスターの舞台でも見事なビッグセーブを見せてくれるだろう。

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◆12・4 オールスター戦:16:00~
≫会場アクセス
・ダイドードリンコアイスアリーナ
――西武新宿線「東伏見駅」駅前