強豪京産大に敗れベスト8/全日本大学選手権

2011.11.30
 創部初の関東インカレ準優勝を果たした男子団体。その勢いのままにインカレでも2回戦までは危なげない試合で順当に勝ち上がる。しかし、準々決勝では関西の強豪・京産大に敗れてしまい、ベスト8で今大会を終えた。女子団体は初戦で関大に当たり、1回戦で敗れる結果に。

 男子団体は「みんな気合いが入っていて勢いに乗っていた」(松本・法3)。この言葉通り、1、2回戦は、1回戦で清水(政経3)がケガの影響で棄権するというアクシデントはあったが、順当に勝ち上がる。しかし、この勢いで京産大にも勝利、とはいかなかった。

 先鋒(せんぽう)で出場した堀田(商2)、「実力差を感じた」というように開始15秒ほどで敗れてしまう。しかし、京産大戦で一矢報いたのが次鋒(じほう)の松本であった。試合が始まって1分間は互いに手を出さず、にらみ合いとなる。しびれを切らした相手が攻めてきたが、それを冷静に交わすと、残り20秒からの松本の猛攻。ここで有効を3本取り、見事勝利を収めた。3番手に登場したのは中村主将(政経4)。お互いにあまり攻めることなく、試合終盤まで1-1のまま。試合は引き分けかと思われた。しかし、残り7秒で相手に有効を与えてしまい結果1-2のきん差で敗れるという結果に。副将は栗田(政経1)、相手は昨年の全日本チャンピオン。「何ができるか不安だった」と試合前には思ったが、臆せずに攻撃を仕掛けていく。ただ相手は実力者だけにその攻撃が決まることはなく、0-7で敗れてしまう。これと同時に男子団体の準々決勝敗退が決まった。

 明大の敗退、それは4年生の引退も意味していた。「今回の負けが悔しくて生涯で一番泣いた」と語った中村主将。今年1年間、主将として明大を率い、関東2位までに成長させた。「中村主将の存在は大きかった。彼じゃなきゃみんな付いていかなかった」(高瀬監督)「本当に感謝している。」(松本)と、監督、部員からの信頼は厚かった。これが、今年の明大の躍進につながったことは間違いない。

 4年生の引退とともに部員がいなくなる女子部。「女子は下にいないけど、明治として最後という重圧は感じませんでした」(浅井・法4)。そんな、女子団体の初戦は、関西準優勝の強豪・関大。先鋒(せんぽう)の浅井は序盤から攻めていくことができず、一方的に攻められる。最後まで流れを変えることができず0-6で敗退。続く選手が大敗してしまうと、大将の久保田(暖・商4)へ。序盤は攻められ続け、流れを変えるべく中盤からは上段蹴りを見せるなど攻勢に出る。しかし追い付くことはできず、1-3で敗れてしまう。結果、1回戦敗退となってしまった。

 明大として躍進の年となった今年度。「来年は優勝を取れるチームにしたい」(高瀬監督)と来年の目標は明確になっている。それを見事達成できるのか。来季からの明大空手部に懸かる期待は大きい。