(2)新人戦入賞!期待のルーキー・畠山、原

 第2回目も1年生紹介です。畠山選手(政経1)、原選手(法1)にお話を聞きました。10月の新人戦で入賞した期待のルーキーが、試合で感じたことや、普段の寮生活のことを語ってくれました!

――ウエイトリフティングを始めたきっかけを教えてください
(畠山)父がやっていて、中3の11月に勧められて始めました。
(原)中学では卓球部でした。高校ではテニスか野球をやろうと思っていたんですけど、ウエイトの仮入部に行ったら意外と面白くて、やってみようかなと思って始めました。

――明治を選んだ理由は何ですか
(畠山)出身の秋田に明治のOBの先輩がいて、インターハイ3位に入賞した時に明治に入らないかと誘ってくださったので入りました。他の大学からも誘われていたのですが、直接来てくれたのが明治の先輩だったので。
(原)親孝行のためです。兵庫県に明治のOBがたくさんいるので、困ったときとかに助かるかなと思いました。

――大学と高校の練習の違いを教えてください
(畠山)高校のときはメニューがしっかり決まっていて、それをしっかり取り組むという感じでした。大学では自分で全部メニューを決めるので、調整とかは難しくなりました。
(原)高校では、放課後にやる練習が決まっていたんですけど、大学では自分でやりたい練習ができます。高校でやりたかった練習ができるので、これから力を入れて練習していこうと思っています。

――力を入れていることがあったら教えてください
(畠山)周りから力はあるといわれているのですが、フォームがバラバラなので、フォームの練習をしています。
(原)春に向けて、補強を頑張ろうかと思っています。

――練習で心がけていることはありますか
(畠山)その場その場だけではなくて次への目標を持って取り組むことです。
(原)試合のときに成功率を良くするために、普段の練習からミスをしないように心がけています。また、ケガをしないために無理はしても無茶はしないようにしています。

――高校と大学を比べて一番違うところはなんですか
(畠山)練習する時間が遅いということと、メニューが決まっていないところです。個人的には、メニューが決まっていないとサボってしまうということもあるかもしれないのでメニューは決まっていたほうがいいと思います。他には、試合が少ないということです。
(原)高校3年の技術とか力とは全然違います。大学生のほうが体力やスピード感があり、迫力があります。

――大学生として最初に出た大会はどうでしたか
(畠山)あまり緊張はしませんでした。自分の力がどこまで通用するのかと思っていました。
(原)ユニフォームが変わって初めてだったので、やりにくかったといえばやりにくかったですが、結果はあまり悪くなかったです。でも、直後にケガをしてしまったので、調整不足でした。

――10月全日本学生新人選手権で表彰台に上がった気持ちを教えてください
(畠山)うれしかったんですが、1位との差が結構あったのでもっと頑張ろうと思いました。
(原)大学3回目の大会で、やっとスタートラインに立ったという感じです。8月まで調子が悪かったので、やっと高3以来の本調子に戻りました。夏合宿は戻っていたんですけど、5㎏の減量があったのであまり練習は追い込んでできなかったです。食事は減らさずに、水分を無駄に取らずに減量しました。2週間くらいで落としました。

――寮での生活はどうですか
(畠山)寮に入ったときは体重が減ってしまい、調子が悪くなってしまいました。夏合宿から体重が戻ったので、調子が上がってきました。慣れない寮生活からのストレスで体重が減ってしまったのだと思います。他には、上下関係がつらかったです。今は慣れてきています。

(原)高校から、もっとつらいものだと思って入寮して来たので、慣れてきた今はつらくないです。

――原君は国際大会(アジアジュニア選手権)に出場しましたがどうでしたか
(原)8人中5位で記録は過去最低だったので、出し切れなかったなと思いました。
(畠山)出るだけすごいです……。(笑)
(原)韓国など他の国の強い選手を見て、自分のフォームを改めて考えさせられました。もっと頑張らなきゃと思いました。初めての国際大会だったので不安はなく、楽しみで仕方がなかったです。

――目標にしている選手はいますか
(畠山)高校の時の先輩で、現在日大3年の藤原さんです。
(原)高校の時から先輩の谷中先輩(政経3)を目指していたんですけど、レベルが上がってくると、もっと上の人を目指して頑張っていくという気持ちになりました。主将の武市先輩(農4)を今は目標にしています。2、3年生になるまでには、武市先輩のベストくらいは取りたいと思います。

――ウエイトリフティングに関して決めていることは何かありますか
(畠山)足の強化です。足が駄目だとすべてダメだと思います。足の強化は大事です。
(原)練習前に何が足りないのか考えることです。また、目の前の目標をコツコツと積み上げて、クリアーしていくことです。

――ウエイトリフティングの魅力とは何ですか
(畠山)今まで挙げられなかった重量を挙げて、記録が伸びるところです。
(原)最初はあまり好きではなかったんですが、体が大きくなるにつれて好きになりました。数字で強さがわかるところが魅力です。

 

――今まででつらかったことは何かありますか
(畠山)高校3年最後のインターハイであと2㎏というところで優勝を逃したことです。また、何カ月も調子が上がらないときです。
(原)高校2年生の夏が終わってからずっと太もものケガをしていました。そのため、インターハイからインターハイまでの半年を棒に振りました。また、大学に入ってからの前期の8割も腰のケガをしていて練習が楽しくありませんでした。今は大丈夫です。

――将来については考えていますか
(畠山)武市主将(農4)のように、国際大会に出たいです。学校でも有名になりたいです。また、警察でウエイトを続けたいです。
(原)国体で兵庫県が3連覇中なので、来年はメンバーに選ばれて、核のメンバーになりたいです。また、高校の先生になって限界までウエイトを続けたいです。警察も考えているのですが、まだ迷っています。

――これからの目標を教えてください
(畠山)腕の強化と、足の強化です。高校でも強い人がいる中で、3月の全日本ジュニア上位に入賞することです。
(原)インカレでトータル240㎏を挙げることです。また、全日本ジュニアで優勝することです。

――これだけは負けないということはありますか
(畠山)フロントスクワットです。
(原)練習量だけは負けません。

――自分にとってウエイトリフティングとは何ですか

(畠山)自分との闘いです。
(原)高校でウエイトに出会ったことが運命だと思っています。出会っていなかったら今の自分はありませんでした。普通に過ごしてみたいとも思った時もありますが……。あとは、親孝行です。

――ありがとうございました。

新人戦で入賞した2人ということもあり、大会で感じたことや、練習への取り組み方に関する取材となりました。2人とも、大きな志を持って練習に励んでいます。

◆畠山 桂 はたやま けい 政経1 能代工高出 177cm・100kg

◆原 亮太 はら りょうた 法1  須磨友が丘高出 163cm・61kg

次回の“Lifter’s High 2011”は競技説明です。写真などを使いながら競技の説明をします。実際の練習風景の動画もアップし、選手のコメントも交えながらお伝えします。12月2日(金)にアップ予定です。お楽しみに!

◆第57回 全日本大学対抗選手権◆
日程:12月24~25日
会場:磯子スポーツセンター(神奈川県横浜市)
◆会場へのアクセス◆
JR「新杉田」駅から徒歩4分