
下級生の力不足顕著に/東日本学生秋季新人戦
下級生の力不足顕著に/東日本学生秋季新人戦
全日本大学選手権で4年生が引退し、新チームの船出となった新人戦。3日間に分けて行われたが、フリーでは2日目に残った選手がゼロ、グレコでも遠藤のみと力不足を痛感させられた。遠藤、白石、西岡はベスト8に入ったが「非常事態」(多賀総監督)というほどの出来。屈辱の入賞者なしに終わった。
遠藤は4回戦まで難なく勝ちあがったものの、4回戦で「一つの技にこだわり過ぎ」(多賀総監督)と得意のリフトへの執着が裏目に出て得点を奪えなかった。結果、第2ピリオドでフォール負け。遠藤は試合後、腰に手を当てその場から動かず、悔しさをあらわにした。しかし、遠藤には12月の全日本選手権の出場権があり、そこでの奮起を期待したい。
フリーの2回戦で白石は春の新人戦3位の笹川(日体大)に勝利した。「高校時代のライバル」に春は負けたが「自分の得意の形に持っていけて勝てた」とリベンジを果たした。しかし、次の試合、「勝ちパターンには入っていた」ものの、勝ち切れずベスト8に終わった。また、「タックルができないことで苦手意識があった」というグレコでは2回戦敗退に終わったものの「組み手で押していけと言われ、それで戦えた」と収穫があった。「フリーでもこれができれば伸びてくんじゃないかと思う」と話し、来年に期待を持たせた。
岩山監督は「勝とうという執念が足りない」と精神面での課題を語り、「これからの4、5カ月でどれだけ力をつけるか。そこに懸かっている」とした。しかし、これはインカレの際にも聞かれた言葉。12月に全日本選手権は残るが、意識改革を図るため、レスリング部に厳しい冬が訪れる。
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