苦しみながらも初戦勝利/第63回全日本大学選手権

 32年ぶりのベスト4入りに沸いたインカレから、早1年。今年もまた大学日本一を目指す戦いが始まった。
 初戦の相手は新潟経営大学。入替戦での勢いそのままに臨みたいところだったが、試合は思わぬ展開となった。

 第1クォーター。田村(政経4)のドライブで幸先良く先制すると、佐藤(卓)主将(法4)からのパスに反応した宮川(営4)がカットインで続き、4―0とする。その後も中東(文1)のジャンパーや加藤(法3)のリバウンドショットなどで加点していった明治が、20―15で最初の10分間を終える。

 第2クォーター。格下相手だけに、点差を広げ一気に試合を決めたいところだったが、一転して苦しい展開を強いられた。トラベリングやオフェンスファウルなど、得点が伸び悩む明治に対して、攻める新潟経営大。残り5分で31―26なったところから、5連続得点などであっという間に逆転を許してしまう。たまらず明治はタイムアウトを要求し、建て直しを図るも、勢いに乗る相手を止められず。31―43と試合をひっくり返されてしまう。

 第3クォーター。まさかの追いかける展開となったが、ようやくエンジンがかかり始める。皆川(営1)の積極的なディフェンスで相手のリズムを崩すと、残り3分から6連続得点で1点差にまで詰め寄った。完全に明治ペースのまま最終クォーターへ。

 第4クォーター。序盤こそ互いに点を取り合う展開となったが、残り7分半のところで佐藤(卓)主将が3Pシュートを沈め、66―64と逆転に成功する。その後はインサイドとアウトサイドで効果的に得点を重ねた明治が、このクォーターだけで29得点を挙げて試合を決めた。

 初戦の硬さからか、一時はリードを許すなど、苦しんだ明治。しかし最後は地力の差を見せつけた。
次なる相手は東海大。「(今リーグ戦2敗の東海大に)リベンジしたいと思っている」(塚本ヘッドコーチ)と、チームは打倒東海大を今大会の目標に掲げてきた。昨年はベスト4入りを懸けた一戦で対戦し、見事勝利を収めているだけに、今年もその再現を狙う。