自力優勝が遠のく、痛いスコアレスドロー/関東大学1部リーグ戦
前半、雨の影響もありつつゆっくりとしたペースで試合は進んでいく。10分、飛び出した岩渕(文3)に合わせ絶妙なスルーパスが出されるが、岩渕のシュートは惜しくもゴール右へ。その後は「前半30分過ぎまで自分たちのサッカーができなかった」(宮阪主将・文4)としばらく明大の守備の時間が長くなる。それでも前節までの4連勝の原動力となっていた堅い守備で相手の得点は許さない。すると前半残り約10分間は明大が押す展開に。ここで1点が欲しいところだったが、得点はないまま前半が終了する。
後半が始まるとキックオフからそのままゴール前まで攻め込まれ冷やりとさせられる場面も。明大もその後15分ほどはシュートが見られたがしばらくは両チームともゴールの気配がない。引いて守る相手の守備をなかなか突破できずにいると終了間際に1部リーグ残留の懸かった駒大から激しい攻撃を受ける。なんとか守り切った明大だが優勝のために欲しかった1点を奪うことはできなかった。
「引いて守られたら何もできないことが露呈した。まだまだ発展途上ということがよく分かった」(神川監督)。90分間大きな決定機をつくることができなかったチームに指揮官は厳しい言葉を浴びせた。1部残留のため必死の駒大が相手とはいえ、「相手のプレッシャーは速くないし問題なかったはず」(神川監督)と勝ち点3を落としたことはあまりにも痛い。これまで試合を組み立ててきた三田(政経3)がケガで今節欠場したのも「彼の存在が大きかったことがわかった」(神川監督)と、今日の試合展開の原因となったか。明大は現在首位と勝ち点差3の3位と言っても、インカレ出場もまだ確定ではない。だがそんな中で「次は筑波と専修(現在の2位と首位チーム)が直接対決だしまだわからない」(宮阪主将)と優勝の望みが消えていないのも事実だ。「まずは今日の反省をして次はしっかり勝っていきたい」(宮阪主将)。インカレ出場、さらにはリーグ優勝へ次節こそ勝ち点3を奪いに行く。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「引いて守られて何もできないことが露呈した。交代した選手の気迫も見られなかった。どんな形でも守ったことは良かったですけど。このピッチコンディションといっても相手もプレッシャー速くないし問題なかったはずなのに。もっと内側へボール入れる勇気を持ってほしい。なんで前半の最後10分みたいにできないのか。駒大サッカーに対する足元でつないでグラウンダーでっていう勝ち方ができなかった。もう今はインカレに行くってことが大事。何とか次勝って決めたい」。
・宮阪主将
「自分たちのサッカーが前半30分過ぎまでできなかった。ボールつなぐ意識はあったけど。結果的に後手後手にまわってしまった。何人かの選手はやろうとしてたけど全員でできなかった。駒大が必死っていうのをわかっててしっかりやろうと思ってたしうちもインカレ懸かっててそのプレッシャーで勝とうと思っていた。今日勝てば優勝もまだいけたかもしれないけど詰められなかったのは残念。だけどまだ分からない。まず今日の反省をして次はしっかり勝っていきたい。今日は集中応援日で応援に来てくれた人の期待に応えられなくて残念。でも応援は力になりました」。
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