早大に1-0で勝利 優勝射程圏内へ/関東大学1部リーグ戦

2011.11.07
 曇り空の下行われた早大戦。明大は前節で現在首位の筑波大を破り2連勝と絶好調。リーグ戦4位以上で出場できるインカレに向けて第17節終了順位5位の明大とって4位の早大には絶対に負けられない試合となった。この直接対決を1-0と僅差で明大が勝利。「インカレの出場権を得るためにもこの1勝は大きい。今日勝ったことで優勝にも近づいた)」(石原・政経1)というように一気に順位を3位に上げ優勝も射程圏内にとらえた。

 早大ボールで始まった前半戦。明大は前線から積極的にプレッシャーをかけて相手の攻撃を抑え込む。5分には田中(翔・文4)のパスで受けた石原が左サイドから一気にドリブルで抜け出しゴール前の阪野(商3)にクロスを上げる。阪野は頭で合わせようと飛び込むもこれはタイミングが合わない。14分にも石原がカウンターで攻め上がりゴール前の阪野にクロスを上げるも相手GKに弾かれる。その後も明大はカウンターからの攻撃でサイドからゴール前にボールを運ぶもゴールには至らない。逆に途中から高い位置からのディフェンスがゆるくなってしまう。34分には相手スローインでマークを振り切られシュートを打たれる。これはGK高木(文4)が止めたもの、相手に押し込まれる時間が長くなっていく。しかし今の明大はここで相手にペースを奪われない。38分に相手コーナーキックからのボールを奪った石原が速いドリブルで相手DFを振り切りそのまま自らシュート。これは得点には至らなかったが明大の流れを取り戻す。前半終了間際にはGK高木のロングパスを三田(政経3)がそのままシュート。わずかに枠からそれたがいい形で試合を折り返す。

 後半は開始から高い位置からのディフェンスが積極的に行われ「いいディフェンスからのいいオフェンス」という明大本来のスタイルで相手ゴールを脅かす。18分に途中出場の岩渕(文3)がボールを奪い阪野と2人でパスを回し合い最後は阪野がシュートも相手GKに弾かれコーナーキックに。このコーナーキックからボールを上がっていた丸山(法4)が頭で合わせるがこれは相手GKの正面で止められる。22分、今度は三田のロングパスを阪野が受け取りそれを飛び出してきた宮阪(文4)がシュート。ゴールにはならないが明大の攻撃は続く。そして33分、阪野が相手から奪ったボールを岩渕がフェイントで相手GKをかわしてシュート。これが待望の先制点になる。明大はこの1点を守り切り試合終了。

 明大は今回の勝利で3連勝、順位も3位に浮上と絶好調。「自分がやるべきことを整理して試合に入れている」という岩渕は4戦連続ゴールと明大の好調を象徴している。次節の相手は9月に5-0で快勝した流経大だがスター選手を数多く有する強豪で油断は全くできない。しかし「次の流経大戦も勝つだけ」(岩渕)と優勝を目指すためにもひたすら勝ち続ける。

☆試合後のコメント☆
・神川監督

「3連勝は選手が良くやってくれた。ファーストディフェンスがしっかりと行けるようになって明大の『いいディフェンスからいいオフェンスへ』ができるようになった。今回のようなつばぜり合いの試合を勝てるのは強くなった証拠。中1日での試合だったのでそれに耐えられる選手を出した。田中(翔)や楠木(営4)や豊嶋(政経4)がよくやった。今回、競った試合を制したことでチームの雰囲気が良くなると思う。今日の勝ちで3位なのでインカレ出場以上を明確に狙える位置にきた。優勝はまだどこになるかわからない。次節は9月に勝った流経大。油断せず勝ちにいく」。

・宮阪主将
「ここ3試合にはいろいろな選手がでたが、明大のサッカーをぶれずにできたことが3連勝につながった。今回は前節から中1日での試合だったが総理大臣杯で一度経験していたのであまり苦にならなかった。今回勝ったことで優勝を狙える位置になった。ともかく優勝を目指していく。(後期リーグ開始からずっと勝ちがなかった中で3連勝ということですが要因は)試合開始の合図で前線からすぐにプレッシャーをかけていく意識が弱くなっていたのでそこの意識を改めさせたのが良かった。次節の流経大は9月に5ー0と快勝したが相手には上手い選手が多くいるので注意して上手く勝ちたい」。


・岩渕

「今日はサブだから、試合に出たらワンチャンスに懸けていた。(好調な理由は)自分がやるべきことを整理して試合に入れている。積極的な攻撃という自分の色を出していきたい。次の流経大戦も勝つだけ」。


・石原

「中1日で体力的にもきつかった中で、しっかりみんなで攻守に渡って統一してできていた。インカレの出場権を得るためにもこの一勝は大きい。(インカレには)4年生のためにも出たい。そのためにも得点とかアシストで貢献していきたいと思う。やっぱり自分の武器はスピード。(ここ数試合はスタメンとして出場してますが)このところ調子がいいから使ってもらえているのだと思う。これを維持してやっていきたい。(次節へ向けて)今日勝ったことで優勝にも近づいた。ここから全部勝っていきたい」。