気持ち入らず駿河台大に惨敗/関東学生秋季1部リーグ戦

2011.11.07
 結果むなしく敗退した全日本学生選手権から数日。秋季リーグの5~8位決定戦を残した明大は駿河台大と対戦した。しかし諸事情で主力選手を欠き、チームとしてまとまりを失った明大。相応の相手にもかかわらず拮抗(きっこう)する気配もなく、1-4と大敗を喫した。

 序盤に足が動いていたのは明大だった。駿河台大ボールで始まった試合。そのパスをカットすると、いきなり敵陣のシューティングサークルにまで詰め寄った。得点にはつながらなかったが、相手の意表を突くことはできた。さらに前半6分には松尾(政経2)がセンターラインからドリブルで大きく駆け上がるとPCを獲得。それを毛利(法2)のアシストを受けた岡崎(理工1)がゴール。幸先よく先制点をものにする。守りにおいても、ゲーム開始以降しばらくはカウンターで自陣ががら空きになるようなことなかった。ところが前半23分、敵のスクープを捕球しようとした際にそれをこぼし、ブラインドに落ちたところでパスがつながる。そこから駿河台大に点を与えると、明大はたちまちに崩れ始めた。「チームとしては機能していなかった」(吉仲主将・法4)とパスミスが目立ち、5分後にカウンターを読み損ないまたしても失点。このまま前半は1-2で折り返すものと思われた。しかし終了間際、駿河台大にPCを許し1-3。苦戦を強いられたまま後半へ突入する。

 いち早く切り替えを計りたい明大。開始から右サイドでテンポよくパスをつなぎ、松尾が中央でシュート。これは大きく反れて外れる。そこからカウンターを受け、またもPCを与えてしまう。これを堅実に防ぐも後半4分、シュートをはじいたこぼれ球を奪われ失点を重ねる。1-4と窮地に立たされ、厳しい状況。失点直後に2度のチャンスがあったものの、いずれも寸前で防がれた。「組織で攻めるのに一つになっていない」(小池コーチ)ことでさらに遠ざかるゴール。ボールを奪って前進を試みるもインターセプトされ、なかなか敵陣でキープすることが叶わない。そして後半32分、最後にPCのチャンスを獲得し、食い下がりたい明治であった。しかしこれもゴールに収まることはなく、快音の響かないまま試合終了となった。

 試合後、選手たちの表情はうつろであった。それは全日本選手権の時とは質の違うもの。「気持ちの問

日付 対戦相手 開始時間 場所 スコア
◆明大の大会日程表◆
9・11 東農大 13:00~ 駿河台大グラウンド △1-1
9・18 山梨学大 14:45~ 法大多摩グラウンド ●0-2
10・15 学習院大 14:45~ 慶大日吉グラウンド ○6-0
11・6 駿河台大 10:45~ 慶大日吉グラウンド ●1-4
11・13 学習院大 9:00~ 慶大日吉グラウンド  

題」(小池コーチ)から失点につながってしまった。吉仲主将は「インカレが終わって、秋季リーグも上位を狙えないので士気が上がらなかった」と「力では勝っているはず」(小池コーチ)の相手に集中できていなかったことを挙げた。シーズン終盤での不安定なチーム状況。秋季リーグ最終・学習院大戦では払拭したプレーを見せて、勝利で終えてくれることだろう。