ブロック優勝へ望みつなぐ/関東学生1部リーグ戦
開始直後から一進一退の攻防を見せた。今シーズン成長を遂げているDB#3三春(文2)がインターセプトを決めるなど、今日もディフェンスチームの好調さが目立つ。LB#52佐々木(政経1)のタックルも光る。第1クォーターは両チームとも無得点に終わる。
ついに試合が動き出す。第2クォーター1:26、37ヤード地点からのFGキックが決まってビッグベアーズに0―3と先制を許す。直後のシリーズ、ここで前節わずか1TDしか挙げられなかったオフェンスが奮起する。RB#33高松(政経3)、RB#6宇佐美(政経4)がランプレーで立て続けにダウン更新し、最後はRB#25小形(政経2)が14ヤードのTDランを決めるなど7―3と逆転した。ここから一気にグリフィンズは攻守ともに勢いづく。世界選手権日本代表に学生で唯一選出された末吉(早大)のランプレーも見事に止めた。第3クォーターにはRB#31川上(商4)が、この日2本目となるTDを挙げて21―3と突き放した。第4クォーターにはビッグベアーズに2本のTDを許すも、RB#31川上のこの試合3本目となるTDランが飛び出し最終スコアは28―16と12点差をつけての勝利だった。
今日のスターターQBは廣瀬(文1)ではなく杉浦(文3)だった。昨シーズンのビッグベアーズ戦、当時のエースQB田中蔵馬選手(平23政経卒・現オール三菱ライオンズ)の負傷退場により急きょ出場した杉浦。不動の司令塔の陰に隠れ、この試合までリーグ戦出場機会はほとんどなかった。結果は2インターセプトを喫するなど散々なものだったが、それでもパス成功率は50パーセントを超えるなど、ぶっつけ本番とも言える大役を務め切った。今年春の取材では「まずはチームの信頼を回復したい。自分の取柄は何もないが強いて言えば頑丈さ」(杉浦)と話していた。今年の正QBは杉浦かと思われたが、オープン戦直前に皮肉にも腕を故障。その間にルーキー・廣瀬が目覚ましい活躍を見せ控えに甘んじていた。それでも与えられた出場機会で無難に結果を残していたことと、好調さを買われ起用が決まった。試合では30ヤードのロングパスを通すなど、勝利に貢献。「日大戦では多少なりとも『ディフェンスは抑えたのに』という気持ちがあったのは事実。でも今日はオフェンスの意地を感じた。最高の結果だった」(長谷川・商3)とディフェンス陣に言わしめるオフェンス陣の活躍を導いた。
グリフィンズのブロック優勝条件は、次節国士大ライナセロスに勝ちなおかつ、早大が日大に5点差以上16点差以内で勝利するというものだ。神頼みではないが、結果待ちの要素が大きい。試合後「今のチームが楽しい。もう少し長く先輩たちとフットボールがしたい」(三春)という言葉が印象的だった。人事を尽くして天命を待つ――次節は決して消化試合ではない。グリフィンズの今年の秋はまだまだ続きそうだ。
☆試合後のコメント☆
岩崎監督
「日大に負けてから選手たちが根気よく取り組めて、今日はオフェンスが機能したと思う。うちはバックスが走れたら勝てる。第4クォーターのインターセプトを喫したプレーは得失点を考えて無理にでも行かせたから責められない。(廣瀬を下げて杉浦をスターター起用したことについては)杉浦の調子が良かったから。(前半終了間際にFGを試みる早大に対し立て続けに3度のタイムアウトを使ったが)プレッシャーをかけるための常套手段。あそこは絶対に点を取られたくなかった。あそこで止められるかどうかで、後半の試合展開変わってきていたはず。今日はまず勝ちという結果が出たことが大きい。細かいことは今日は言わない。当然合格点だし、点数でいうならば120点ぐらいつけたい」
DL#9 高橋(輝)主将(法4)
「とりあえず首の皮つながった。9点差で勝てて素直にうれしい。誰もが感じていたと思うが、ファーストシリーズで絶対自分たちの方が気持ちが強いなと思った。あとはどれだけプレーがついてくるかという感じだった。ディフェンスはゼロで抑えるつもりで実際に抑え切れなかったがオフェンスが本当に良くやってくれた。この2週間やった結果が出た。ランもパスもそこそこ止まったが、ランのフェイクが入ったパスの時にLBやDLの動きがまだまだ甘いので先がある以上そこを詰めていきたい。勝ったことで気をゆるまさせずにしっかり4年生が後輩たちの気を引き締めて1年間自分たちがやってきたフットボールをしっかりこの2週間で詰めてやるだけ。オフェンスは杉浦に懸かっていた。練習ではまだまだな部分もあったが試合でいいようにぶつけてくれた。前半の流れでいけば正直いけると自分を含め誰もが思っていたと思うが口に出さす最後まで全員が全力でやった。このプレーというよりかは全員が集中を切らさずに声を出してやったことが勝ちにつながった。1年間やってきたフットボールを国士大にぶつけるだけ。本当に人事は尽くしたので天命を待つという気持ち。あとは早大に勝ってもらうだけ」。
RB#6 宇佐美(政経4)
「首の皮が一枚つながって本当に良かった。個人的にはパーフェクトではないが、日大戦でもミスをしてしまったしとりあえず勝てて良かった。本当にみんなが良く頑張ってくれた。点数をつけるとしたら70点。個人的には60点。細かいブロックミスなどが見られたのでそこはもう少し突き詰めていかなければいけない。今日の試合はみんなの気持ちが強かった。その部分は早大より上だった。(実際早大と戦ってみて)いいチームだったが自分的には日大程の脅威はなかったのではと思う。杉浦はうちのオフェンスをもとから良く知っているのでどういうプレーをすればいいのかもわかっている。分からなければ自分たちにどういうプレーが有効かなどを聞いてくる。そういうのが勝因につながった。試合経験が少ない中で良くやってくれた。(最終戦へ向けて)勝たないと意味がないので油断せずにガンガン行く。点差を離して1年生にも出場機会を与えられたらいい。自分が入ってから2位3位で終わっているので集大成を見せて絶対勝ちたい」。
LB#8 長田(商4)
「勝ててよかった。日大戦終ってから練習などをしてきて、今回は自信があった。止められてよかったと思う。ちゃんと全員集まってディフェンスができていた。しっかり全員でいけていたことは大きい。今日はくだらないミスがディフェンスもオフェンスも多かった。そこについては一から直していかないといけないと思う。(今日の勝利で優勝にも近づいたが)(最終戦の日大対早大の)点差で決まる。自分たちは優勝をただ祈って待ってることしかできないので。(あと一戦残あるが)次も気合いを入れて、また自分らしさというものを出してやっていきたいと思う」
DB#27 枝崎(政経4)
「とりあえず勝てて良かったです。コンディションがあまりよくなく、最後の方はスタミナが切れてしまって若干ばてていたが、気合でディフェンスした。下級生が頑張っていたので上級生がへばっていてはいけないと思い死ぬ気で動いた。三春、柳、佐々木は勝ちへの気持ちを見せてくれた。次の国士大戦前半で試合を決めて、後半は下級生の出場機会を増やして来年以降につなげたい。まだまた伝えなければいけないことがある」。
RB#31 川上(商4)
「出し切ったという感じ。勝つしかなかったのでそれがうれしい。(ラッシングヤード1位について)自分一人では何もできないので、みんなが勝たせてくれた結果。特に意識したことはない。次戦は決して消化試合ではない。最後まで出し切りたい」。
RB#91 中島(政経4)
「とにかく勝って良かった。早大には去年悔しい思いをさせられたし、やられた分までなんとしても勝ちたかった。今シーズン初スターターの杉浦の頑張りも大きかった。去年杉浦が一番悔しい思いをしたと思う。本人は口に出さないが静かに闘志を燃やしていたのではないか。次戦の国士大戦はいつも通りのプレーをして勝つ。人事を尽くして天命を待つしかない」。
WR#22 森野(営4)
「これでいけると決まったわけではないが目標としていた9点差以上での勝利で望みをつなげられたし最高。オフェンスが取らないと次はないと全員自覚していたのでそれが今日出た。やはり日大戦以降の練習で絶対早大に9点差以上つけて勝つという気持ちが今回勝てたことの一番大きな要因。バックが持って行ってくれてそこでリズムがついたし、杉浦がパスを投げてくれてすごくバランスのいいオフェンスだったと思う。杉浦は自分がやらなければいけないという気持ちがあったと思うししっかりと仕事してくれた。今年初のスターターで緊張などあったと思うが球も投げられてプレーコールもできていたので今日は杉浦に尽きる。(最終戦へ向けて)あとは日大と早大の結果を信じて待つだけ。ここで負けたら本当に意味がなくなってしまうので気持ち切らさず勝ちに行く」。
WR#1 鈴木(謙・法3)
「最高の気分。早大にはオフェンスがプレーを出さないと勝てないので、オフェンスとしての意地があった。早大の印象としては、ランを止めにきていたが(こっちのランを)止め切れてない感じ。日大戦敗戦後はオフェンス全体でミーティングをして改善点を洗い出した。今後はリーグ戦の先を見据えて、優勝することを考えてやっていきたい。国士大戦はいっぱい点差をつけて勝ちます」。
DL#90 長谷川(商3)
「昨年のリベンジとか、優勝のためにつけなきゃいけない点差とかで頭の中がごちゃごちゃになりながら、とにかく勝つしかないと思って試合に臨んだ。早大の選手はあまり当たってこなかった。警戒していたほどではなかったという印象。良かった点はDL、LB、DBがそれぞれ連携してラッシュを止められたこと。合格点のプレーができたと思う。逆に反省点はここぞという所で止めきれなかったこと。日大戦からの2週間はかなりガツガツ練習してきつかったけど、とにかくやるしかなかった。(優勝の可能性が残ったことについて)神頼みという感じ。祈るしかないが、今は国士大戦に全力で臨むだけ。振り返ってみると、日大戦後はディフェンスとオフェンスの間で雰囲気があまり良くなかったように思う。やはり多少なりとも『ディフェンスは抑えたのに…』という気持ちがあったのは事実。でも、今日の試合でオフェンスの意地を感じた。最高の結果でした」。
DB#2 三春
「今日はプレーしていて楽しかった。日大に負けている分攻めのディフェンスをしなくてはと思っていた。去年も早大戦に出させてもらったが、ほとんど結果が残せなかった。今日はある程度結果が残せたのでうれしい限り。4年生ともうもう少し長くフットボールがやりたいので、先に行くしかない」。
LB#5 柳(営1)
「(今日を振り返って)気持ちの面で、本当に明治に入ってよかったと思った。早大オフェンス陣は全体的にしっかりしているという印象。(4Qでのファールについて)自分が犯したやつですか?最初はマジかよと思ったが、オフェンスの調子が良く、また自分は一年生だということもあって自由にやらせてもらっていた。先輩たちを信じてプレーしている。(まだあと一戦ありますが)少し生意気かもしれないが、勝ちたい。自分が活躍して勝ちたいと思っている。(試合ではどういうところで活躍したいか)しっかりタックルして、ポジション的にもサイドのプレーを止めます」。
Next Game
11・13 対国士舘大学ライナセロス
アミノバイタルフィールド
16:00 Kick Off
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