これが女子部の底力!余裕を見せ2部昇格/関東学生秋季リーグ戦2部3部入替戦

2011.11.02
 彼女たちにとってここはまだ通過点に過ぎなかった。3部のリーグ戦を余裕の全勝で終え、迎えた2部3部入替戦。「勝つのが当たり前」(齋藤監督)という絶対に負けられない重圧と2本先取の一発勝負でも選手たちに気負いはなかった。試合開始直後から終始本学がペースを握る。気付いてみれば2本連取と実力の差を見せつけ2部昇格を飾った。

 
 第1ゲームに臨むのは成田(法3)・佐怒賀(政経3)ペア。序盤から成田の力のこもったショットがさえわたる。それに差し込まれた相手後衛の返球に前衛の佐怒賀が狙い澄ましたかのようにスマッシュをサイドに流す。息の合ったプレーで難なくポイントを重ね3セットを連取した。しかし、ここから攻めの展開を変えてきた相手にうまく対応できずに続けて2セットを奪われてしまう。それでも、「負ける気はしなかった」(成田)とまだまだ余裕の表情。その後は相手の流れを断ち切り5-2でゲームセット。勢いそのままに第2ゲームのシングルスにつないだ。
 キャプテンたちから託されたバトンを受け取ったのは杉本(商2)だ。このゲームでも第1ゲーム同様に強さを遺憾なく発揮した。3-1の2セットリードで迎えた第5セット。自身のミスからこのセットをストレートで奪われるものの大事な場面での粘りが光った。鋭いストロークで相手を揺さぶりミスを誘う。思い通りのプレーをさせず4-2でゲームを締めた。この時点で2部昇格が決定。明大ベンチは勝利した杉本を称えるとともに大きな歓喜に包まれた。

 
 創部から4年、そして11部から、今まで一度たりともその歩みを止めることなく破竹の快進撃を見せ、昇格し続けてきた女子ソフトテニス部。「11部からのこの快進撃は今までのどの学校を見てもないこと」(齋藤監督)。しかし、この快挙はまだまだその過程に過ぎない。「明大だったら全然1部にも昇格できる」と成田はキャプテンとしてチームの総意を代弁した。創部当初から在籍していた4年生が抜けた成田新体制で新たな変化は生まれるのか。「しっかりやっていけるかも自分次第で変わってくると思っている」(成田)ととても心強い。その「責任感」と監督も評価するテニスに対する「真面目さ」が必ず1部昇格、そしてリーグ優勝へ導いてくれるに違いない。