(10th Period) 対談企画第2弾!FW編
明大の攻撃を牽引するFW 牛来拓都☓上野滉太
早大に逆転勝ちを収め、現在4連勝中と波に乗るアイスホッケー部。その早大戦を前に寮で行った対談の模様を今週から全3回に分けてお届けします。
第2回目は牛来(営3)、上野(政経2)の北海高出FWコンビ。小学校からの仲という2人だけあって、息の合った対談でお互いに本音を語り合ってもらいました。
――ここまでの戦いを振り返ってみてどうでしたか?
上野「前半戦は中大に勝ったのから始まって、早大・東洋大戦で自分たちの守りだとか悪い部分が全部出たのもあったから、今は調子が上がっているように見えると思う。前回負けたのを次の早大、東洋大戦に生かせていければ良いんじゃないですか」
牛来「そうだね。早大と東洋大に負けてからみんなそれぞれ課題が見つかった。今は3連勝してるけど、自分たちが力を出せば勝てる相手だからそれはあんまり良いとかみんな考えてないと思う。早大と東洋大に勝ってからチームとして形ができてるって確信が持てると思う。だけどやっぱり明日と次の東洋大戦に勝たないとまだ何とも言えない状況だよね」
上野「東洋大とかのときに点数が取れないとちょっと…」
――東洋大や早大のDFは相当上手い?
牛来「相手のDFが上手いっていうかFWの違い。東洋大、早大になってくると自分自身ゴールに向かうプレーが少なくなるからシュートは少ない。他のチームと試合するときに比べてやっぱりもっとシュート打ってゴールに向かう姿勢が早大、東洋大に比べて明治は劣っているからそれを改善したらいいと思う」
上野「相手のフォアチェックが早いんで。若干引き気味になっている時もあるし」
牛来「良い形で攻めれないんだよね」
上野「そう。だから1人で持ちあがってゴールみたいな」
牛来「良い形でアタッキングゾーン入れないから、単発で終わるよね」
上野「そうそう。だから結局自分たちの流れが作れなくて相手のリズムを崩せない。それが結局負けにつながった」
――東洋大戦は完全にその形になってしまった?
牛来「そう。あともうひとつ、立ち上がりが2試合とも悪いから、流れを持っていきづらい」
――相手の上手い守備どうやって崩す?
牛来「とりあえずシュート打つことじゃないかな。シュート打たないとパスも通らないし」
上野「近いところでFW同士動いてパスのコースを作る。あとFW同士の間隔が遠くなっちゃうと単発で終わっちゃうからそこの距離近くして連携していけば良いと思う」
牛来「あとDFがシュート打つ時、東洋大、早大は絶対ゴール前にスクリーン入ってリバウンドに走ってくるんだよね。明治には自分を犠牲にするFWが少ないから崩せない。DFがシュートを打つとき、FWも一人ゴール前に入ってればリバウンドも出るしね」
上野「拓都さんがそういうプレーを模範的にやれば良いんじゃないですか?」
牛来「意識してんだけど、俺がパック持ってるとゴール前に行くことがあんまりないんだよね」
上野「じゃあ要はいったんパックを離してからゴール前に行けばいいんじゃないですか?」
牛来「そうだね」
上野「拓都さんが模範的なプレーを見せないから、周りもやらないみたいなところがありますよね」
牛来「自分勝手にプレーするのもいいんだけど、犠牲になるプレーがFWは大事」
上野「そうですね。一人スクリーン入るだけで違うと思う」
――DF二人に負担かけすぎ?
上野「シュートも枠に入ってこないと話にならないんで。まあうちのセットには本野さんがいて完璧に枠入れてくるんですけど、拓都さんのセットの佐藤は枠になかなか入らない」
――DFも攻撃意識持たないとつながらない?
牛来「DFに攻撃求めてもなあ。PP(パワープレー)とかは重要だけど結局はFWが点数入れないと勝てないから」
上野「FWは点取ってなんぼ。まあでもFWが点取る上ではDFのパス出しがかなり重要。そこらへんは自分のセットは本野さんがいるんで恵まれてる。本野さんのパスは柔らかくて取りやすい」
牛来「PPとかのときはもっと早めにおれに出してよ」
上野「低めに入ってぽんぽんパスを出せれば、相手も動くし、体の動きだけじゃなくて目も動く。その一瞬こっちを見るだけで逆の方とか死角ができるじゃないですか。そういうのができると、ワンテンポ余裕ができてパックをもらった人はちょっと間ができたりチャンスが作れる」
――去年のチームと今のチームを比較して
上野「今年の方がまとまりある感じ。去年は3、4年生に対して自分が1年生だったこともあってあんまり言えなかったけど、今年は結構言いやすくて精神的なギスギスした感じもなくて居心地がいい」
牛来「お前が自由にやりたいだけだろ(笑)」
上野「だって自由にできなかったらプレー萎縮しますもん」
牛来「俺自身は去年もやりやすかったし良いチームだったけど、今年はそれに負けない。去年は春ですぐに結果を残したけど、今年はそういうタイトルがない中で秋戦ってる分、まとまってる。だけど去年のDF長岡さん、赤坂さんが抜けた穴を亮介と光が埋めてるけど、その下にコマが少ない。去年ほどDFの安定感なくなってるからそれを埋める選手に現れてほしい。試合出てるからいいんじゃなくて明治の2セット目とかで出てるんだからもっと模範になるプレーしようとか意識して欲しい。あとこの人はこうゆうプレーしてるから出れるんだとか、控えの選手が見て尊敬できるプレイヤーなってほしい」
――お互いの性格は?
上野「(牛来さんは)かなり適当。でも小学校から同じ選抜とか中学校も同じチームだったんで人として尊敬するかは別として、ホッケーに対する姿勢だとかはかなり尊敬できる部分もあるし、優しい。プレーでは拓都さんはセンターですけど、自分は1番組みやすい。お互いの動きが分かってるんで別に何を言うとかじゃなくて、イマジネーションでちゃちゃっとできちゃう。だいたい頭でイメージできてるから、(牛来さんを)見なくてもパスだしたら居たなみたいな。まあ一緒にプレーできてよかった。明治に拓都さんが1年先に入って、自分も拓都さんとやりたいと思ってたんで明治で3年間一緒にできるのはたまんないっす」
牛来「(上野は)自分を持ってる。ホッケーに関しても自分を持ってるし、中学校ぐらいの時点でもうホッケーに関しては認めてたし、後輩で一番期待してるっていうか現に今一番ポイントを取ってる。そうゆう部分では自分のホッケーを持ってるのは尊敬できる。ただ、協調性が足りない。たまにこいつが4年生になったときを考えると心配になる。自分がトップっていう自覚を持って欲しい。そしてチームのことをもっと考えてもう少し大人になった方がいいかな。今もチームの中心な訳だから、自分は捨てずに協調性を身につけることでもう少し人間としても成長できるかな」
次回は11月7日にアップ予定です。お楽しみに。