全日本大学駅伝エントリー選手コメント/全日本大学駅伝対校選手権

2011.10.30

西駅伝監督
「(出雲の結果は)やっての結果だからしょうがない。来年までその区間はないわけだから、気持ちを切り替えて全日本をどう走るかが重要。ブレーキを経験して大きくなるから、経験をどう生かすか。次に向けて走り出しているため、不安ではない。(出雲での他大との差は)良い流れを4、5区で絶ちきってしまったこと。伊勢でつなぎとなるのは5、6、7区。3区はつなぎではなく、むしろ勝負区間。距離が短いので、スピードランナーを配置したい。レースは1区からハイペースだと思うから、対応できるように。実力社会だから、学年関係なく、力があり元気な人を出したい。伊勢で勝つ可能性は力を出し切れれば十分ある。3強を崩したい。最小の目的はシード権獲得。1、2、3、4区とアンカーが手堅く走れるかがカギになる」。

細川(勇)
「調子は良かったけど練習のしすぎで今は疲れがたまっている。でも状態は悪くないと思う。夏も走り込めたし今はスピードを意識した練習をしている。疲れを除けば順調に調整できてる。最後の全日本なので悔いの残らないようにしたい。自分はもともとスタミナ型なので不安はない。無難に走れると思う。走りたい区間は特にないけど前半区間は走りたくない。スピードのある選手が揃うので置いていかれてしまう。5~8区あたりに走れたらという感じ。9月末の記録会で下級生を中心にベストを更新できたのでチーム全体として上向きだと思う。出雲は毎年明治の100%が出せない。鎧坂はさすがだったけど。1年生はしっかり走れた人もいたし、悪い部分が出た人もいたけど力のある選手が揃っているので大丈夫だと思う。力を出し切れば3強にも劣らないタイムを持っているけどブレーキしたら脆さもあるので流れを大事にしたい。おごらないで前だけを見るようにしている。タイムだけ見れば駒大や早大が強そうだけど、東洋大は駅伝がうまいと思った。全員が力を出し切れているし明治もそういうスタイルでいきたい。3強は目標がはっきりしているので、そういう気持ちの面で明治とはまだ差があると思う。伊勢ではいい流れで来たら加速させて上位にいけるようにしたいし、悪ければ自分でシードが確実になるところまで持っていきたい」。

山崎
「(目標は)チーム3位以内、個人区間5位以内。在籍している4年間の中で、今がチーム的に一番強いと思う。3強を1つでも抜きたい。そのためには、自分の力以上の走りを求めるのではなくて、一人一人が自分の力を出し切ることが大切。1回も駅伝を走ったことがなく最後の年というのもあるが、チームに貢献できればいい。(後輩について)3年は数が多くないが一人一人個性がある。安心できる。2年はまだ粗い。でも、才能を感じさせる選手がいる。1年は本当に強い人ばかりが集まったという感じ。西さんよくとってきたなと思う。期待したい。(調子について)夏はあまりよくなかったが、だんだん調子が上がってきた。(合宿について)1年次が一番つらかったけどその次に今回がつらかった。チームのレベルが上がったというのもあるし、最上級生が引っ張らなければと思ったからだと思う。自分の持ち味はスピード。スピードを生かして走りたい。任されたことを全力で成し遂げたい」。

大江
「出雲では、走れず悔しい思いをした。名誉挽回(ばんかい)する気持ちで臨みたい。走れない悔しさが大きく、次は全日本で出雲を走った選手よりもいい走りがしたい。出雲はテレビで見ていて、まだまだだなと感じました。ケガをしていたわけではない。10月に入って調子が悪くて、今調子がよくなってきた。今シーズン振り返り、今までで一番といっていいくらいひどかった。9月末の記録会で全然走ることができなくて、そこから全部練習などを見直した。今まで通りではだめだと思い、ジョグの途中に流しを入れたり、練習に飾りを入れた。プラスを入れたという感じ。西さんには「焦らず全日本、箱根と無理しないように」と言われていた。調子が悪くなった原因を挙げるなら、箱根で5区2位と走れた安心があったのだと思う。自信過剰になっていた。今は今シーズンでは一番調子がいい。もし全日本で走るなら主要区間を走りたい。上位の駒大、東洋大は安定していると思うので食らいついていけるような走りをしたい。今のチームの状況は、1年生は勢いがある。上級生もそれを見て刺激になる。お互い切磋琢磨(せっさたくま)し合えていい雰囲気だと思う。3強に迫る力はあると思う。全日本、箱根と3位以内は狙える。そのために一人一人が意識を持っていけたら。今まで自分は大学駅伝を4回走って抜かれたことはない。だけど鎧坂さんみたいな爆発的な走りはない。粘って食らいついていくような走りが自分の持ち味だと思う。全日本では走るなら、区間賞を目標にチームに貢献したい。今まで調子が悪かったので名誉挽回するような走りがしたい」。

菊地
「全日本の目標は優勝と区間賞。西さんに与えてもらった区間で自分の仕事をする。(出雲を改めて振り返ると)力んでしまったので40点。まだまだ改善できるところはある。出雲後は疲労が少し残ってしまっていたので、特別意識することもなく、あまり普段と変わらないほうがいいかなと思って過ごしている。下級生はすごく力があって下から突き上げられるような感覚がある。刺激になっている。ただ自分も含めて大きな試合で力を出し切れるように普段から頑張りたい。他大で意識するのは駒大の撹上(宏光)。1年の箱根から駅伝では3度同じ区間を走っていて、全部負けているので負けたくない気持ちはある。レースで会うときは話したりしてけっこう仲良くなっている。(3強に次ぐ存在として挙げられていることについて)力はあると思う。全員がしっかり走れば3強じゃなくてもチャンスはある。でもそれにこだわりすぎるのも良くないので、考えすぎないようにしている。個人としては全日本に向けて特に不安はない。練習の中で調整、対応できる力はついてきたと思うので。1年のときはがむしゃらにやっていたけど、3年になって硬くなることはない。いつも通りの感じで臨めている。3年生では今年田中の調子がいいし、大江もロードの対応力がある。来年の部を背負っていくことになるので、自分もしっかり走らないといけないと思っている。大舞台の経験という意味では、周りのみんなの方が高校時代から出ているし、そこが自分の弱さだと思う。今年になっていろいろなレースで粘れるようにはなったけど、出し切ったレースがない。出し切ったレースをしたい。そんなに調子は良くないが問題はないと思う。鎧坂さんだけじゃないというところを見てほしい」。

杉浦
「出雲はテレビで見て応援していたけど、悔しさもあったし全日本は走りたいと思う。夏はケガなく走れた。初めて選抜合宿に選ばれていい環境の中で練習できた。今シーズンは自己ベストを更新できたが、試合慣れしたのが大きいと思う。体力的なペース配分もうまくなってきたと思うし、自信にもつながった。伊勢は距離が伸びるけど自分は長い方が好きなので自信を持って走れる。淡々と走ることが持ち味なのでチームの流れを良くしたい。高望みかもしれないけどアンカーを走りたい。前回の箱根はエントリーに入れてうれしかったけど、走りたいと思う気持ちもあった。そう思うようになったことで走ることに対して責任も持つようになったし、大会にもたくさん出られるようになり、今の自分につながってると思う。早く駅伝デビューしたい。明治は毎年出雲より全日本の方がいい成績を残している。みんな好調だし優勝を狙えると思う。3強を倒す勢いで走りたい。伊勢は地元の静岡と近いし応援にも来てもらえると思うので期待に応えたい。三大駅伝で優勝することがチームの目標なので、チームのために練習を自信にした走りがしたい」。

田中
「全日本は地元なのでみんなに元気な走りを見せたい。チームとしては3強を崩すこと。鎧坂さんを生かす走りをすることが重要だと思う。出雲もつなぎで順位を落としてしまったので。そこで東洋大、駒大にどれだけついていけるか、詰められるか。他大で意識する選手は同じ高校だった駒大の井上(翔太)さん、中村(匠吾)、東海大の松谷(公靖)、中川(瞭)、それから高校は違うけど東洋大の田中(貴章)さん。三重の選手はみんな意識している。全日本では高校でお世話になった先生も見てくださっているので、元気に走りたい。井上さんは大きな大会にも出ていて、自分も同じ舞台で走りたいという思いはある。普段から連絡を取っていて、出雲のときもいろいろ話をさせてもらった。今年は十和田湖駅伝で5区間のうち自分が1区、井上さんがアンカーというレースもあった。そのときの監督は駒大の大八木監督で、普段と違って他大の監督に気にかけてもらう経験ができたのはうれしかった。出雲は現地まで行ったのに自分だけ補欠で走れなくてめちゃくちゃ悔しかった。正直自分を使ってほしいという思いはあった。付き添いの仕事やサポートをしっかりすることはできたけど、本当に悔しかった。出雲前は浮かれていたわけじゃないけど、いい状態できていたし、もしかしたら使ってもらえるかもという思いがあったが、出雲後は悔しい気持ちが強い。いまは地元の全日本が駅伝デビュー戦になったらちょうどいいかなと思っている。充実したいい練習ができている。長い距離は得意。淡々と押していけるタイプだと思う。十和田湖駅伝でアップダウンのあるタフなレースも経験させてもらったし、全日本の距離に対する不安はまったくない。今年は1年生も強いが、1年生は1年生。学年が上がるほどタイムだけじゃないものが身に付いてくる。練習でも自分が先頭を引っ張るように意識している。自分はコツコツ練習してきたので、そういうものを出していきたい。トラックでは劣るけど、駅伝で力を出していきたい」。

石間
「(出雲について)出雲前の日体大記録会で5000mのベストを出したが、合宿の疲れで出雲との間に練習できなかったこともありメンバーから外れた。チームの中でトップで戦えるのは鎧坂さんだけかと思う。2年は元気ない。故障者もいる。今回も2人しか選ばれなかったのは責任を感じる。まだ2年と少し時間があるから、もっと2年から選ばれる人数を増やさなければと思う。去年6区を走って、区間10位だった。チームの力になれなかったから、リベンジしたい。(調子について)合宿の疲れで9月、10月の頭は調子が悪かった。最近調子が上がってきてキレが出てきた。本番に合わせていけたら。(合宿について)スタミナをつけた。選抜選手だったが、思うように練習をこなせなかった。昨年より距離が長くなり、質も上がったことが疲れにつながった。今は心配ない。(伊勢について)レベルの層が厚いので昨年以上の成績を残したい。チームとしては3強を崩すこと。シード権が目標だが、そんなことでは下位になってしまう。個人としては区間5位以上。(3強に迫る存在と言われていることに関して)入部したときは古豪だったが今は強豪と思われている。うれしいことだと思う。(3強を崩すために)ブレーキしないことが大切。また、レベルの差はあるかもしれないが、戦う姿勢で走る。駅伝では、並走したときにいつもとは違う力を発揮できる。走りの持ち味はスピード。勢いにのって最後まで走りたい。集中力が続くかが心配だが、自分の力を信じる。長い距離は苦手だが、箱根を走ろうと思うのにそんなことは言っていられない。走者に選ばれるかは自分に対する信頼にかかっていると思う。普段の練習からしっかり取り組み、チームを任せられると思わせて信頼を得たい」。

廣瀬
「出雲では自分の力を発揮できず悔しい結果に終わった。抜かれたときは何とか粘ろうと思ったけど、体が思ったとおり動かなかった。序盤から自分のリズムにのれなかったけど、抜かれてもっとバラバラになってしまった。上位でタスキをもらって平常心で走れなかった。リズムが違うなと思っていて、後半に崩れてしまった。ずっと悪い流れだった。どんな状態でも力を出し切れるようにしたい。全日本では任された区間をしっかり力を出し切って走りたい。今季はベスト記録も出ていて、調子は悪くない。力を出し切れば上位で走れると思う。全日本では何としても走ってチームに貢献できるようにしたい。個人的には短い距離の方が好き。でも夏合宿で距離を踏む練習もできたので不安もない。3強は本当に強い。3強の一角を崩せるように頑張りたい。全員が持っている力を出し切ればできると思う。去年の全日本は貧血で走れない状態のときで、次はこの場で走りたいと思った。1500mをやってきたので、スピードには若干自信がある。走らせてもらえるなら、自分の役割を果たすことに集中して、平常心で臨みたい」。

有村
「出雲では自分がブレーキをしてしまったが、落ち込んでも仕方がないと思いその日のうちに気持ちを切り換えることができた。西さんには「思った以上にできなかったな」と言われました。駒澤などに抜かれた時は、追おうとしても追えなかった。アンカーの前で差を広げたくなかったという気持ちもあった。流れを作ってくれた先輩、菊地さんには申し訳ない気持ち。全日本は距離が延びるが、不安よりも自分は結果を残せるので。合宿でも距離を踏んでいるし、不安はない。今は8月後半から9月よりも調子がいい。もし走らせてもらえるなら、しっかり結果を残したい。ライバルを挙げるなら、今は明治の1年生。文元が自分のタイムを上回った時は正直複雑だったが、負けたくないと思った。切磋琢磨(せっさたくま)できる。また追い越したいし、勝負したいという楽しみが増えた。同学年で強くなれるのはいい環境だと思う。自分の持ち味は攻めていくところだと思う。まだ発揮できていないのでそれを発揮したい。3強には、鎧坂さんもいる中で迫らないといけないと思っている。3強を脅かさないといけないと鎧坂さんも思っているはずだし、同じ気持ちでいきたい。だけどまだ攻められていない。個人的には自分が足を引っ張っている。力を出し切ればいけると思う。全日本の目標は3番。そうすれば箱根で2、3番、優勝も狙えると思う。全日本で走らせてもらえるなら、出雲の失敗を繰り返さないようにしたい。1年生としてチームに貢献したい。3位以内と言っているが、できれば優勝も狙っていきたい」。

大六野
「今は調子が上がってきている。練習も余裕を持ってこなせているし、リズムよく走れている。出雲では抜かれた時に対応できなかったので、スピードの切り替えを意識した練習をしている。順位を落としてしまったので出雲の走りには満足していない。合宿とかでも走り込めているし、距離に対する不安はない。スタミナにも自信はある。伊勢では落ち着いた走りでチームに貢献したい。3位以内というのがチームの目標だけど、個人的には優勝したいと思っている」。

平山
「(メンバー入りは)驚いているのが一番。まさか自分が入れるとは思っていなかった。絶好調というわけではないが、少しずつ上向きだとは思う。出雲では1年生2人(文元、大六野)がすごい走ったので、あの2人に近づけたら。出雲で久しぶりに駅伝を見て、タスキをつなぎたい気持ちは強くなった。自分の高校は強豪校でもなかったので自分が引っ張っていくような練習だったが、明大に入ってからは強い選手を追いかけていく立場。そういう意味で変わった部分はある。負けたくないと思う選手は、同じ高校からきた坂本(貴則)。指定校推薦で明治を志望したのは雰囲気もよく、中から下の選手も見てくれると聞いていたので、自分でも捨てられずにちゃんと見てもらえるかなと思ったから。実際に入って、先輩とも普通に話せる環境で、上下関係はありつつもいい雰囲気だと思った。先輩方が下級生だったときの話などもしてもらっていて、練習のときにも参考になる。(自分の走りの持ち味は)ついていってついていって、最後に抜け出す。1人で走るよりは、誰かについていく方が得意。去年のこの時期は全日本のメンバーに入れるとは思いもしなかった。4年間でメンバーに入れればと思っていた。全日本の印象は、テレビの世界。今のままの実力では走れないことは自覚しているので、いろいろ吸収して経験ができればいいと思う。今回のメンバーで夏合宿の選抜メンバーに入っていないのは自分だけ。八幡山での練習だったが前半は距離を踏むことができた。後半は少しケガをしてしまったけど、高校のときより確実に距離を踏めて自信になった。練習は高校のときでは考えられないペース。最初はこんな練習できる訳がないと思っていたものが、徐々にイメージを持ってできるようになってきた。4年間での目標は、箱根の1区・10区の一部が高校の通学路だったので、そこを走って区間賞を取ること」。

文元
「出雲が終わってからは、いつも通り過ごしていました。また次もあるので、一つの大きな試合が終わったという感じで、特に変化はないです。出雲はとてもいい経験になった。西さんからは大会後「もうちょっといけたな」と言われ、自分でも今思うともう少し伸ばせたんじゃないかと思う。レベルが高いので、次につなげる駅伝だった。明治に入部してから今まで振り返ってみて、高校と比べ合宿が長く、春先も遠征に行かせてもらったりと時間が経つのが早かった。寮生活も初めてだったが先輩たちも優しくすぐ環境に慣れることができたと思う。(有村と八木沢が入部当初注目されていたが自分もベストを出した)有村、八木沢はこのまま黙っている選手じゃない。練習でも強いなと感じる部分が2人にはある。たまたま自分が記録を抜かせただけで実力はまだだと思っている。けど、記録が出せた時は追い付けたと感じうれしかった。意識している選手は、明治なら1年生みんな。あとは駒澤の村山、法政の西池など。全日本は距離は長くなるが、長い方が得意なので不安はない。もし走ることができるなら、1区を走りたい。自分の持ち味は粘り。つらくなったら粘ることを意識している。しっかり気持ちを強く保つこと。出雲が終わり調子はあまり上がっていない。これから上げていく。3強にも力では負けていない。出雲では7位だったが、崩せない相手ではないと思う。全日本では3位以内がチームの目標。でも優勝を狙いたい。個人としてはチームにいい流れを与える走りをしたい」。