
「最後10分くらい攻めてた時に決めきれないとダメ」…後期未だ白星を奪えず
「勝ちたかった」(三田・政経3)。前半立ち上がり早々、ゴール前でボールを受けた岩渕(文3)が反転してシュート。5分には丸山(法4)のロングフィードからマイナスのパスに合わせた阪野(商3)がゴール前に詰める。惜しくも得点へはつながらなかったものの本学イレブンは得点への気迫を見せる。しかしその後はゴール前までは迫ることが出来ても最後のパスがつながらない。また中盤でのボールロストの場面も多く見られ、歯がゆい試合展開が続く。そろそろ前半も終わりかと思われた前半41分、中大・安柄俊選手の「出足が早くて対応しきれなかった」(丸山)とついに先制点を許してしまう。しかしそのわずか1分後、今度は矢田(法2)がペナルティーアーク後方からのミドルシュートで応戦。これがきれいに決まり、早々と試合を振り出しに戻すことに成功する。この瞬間を振り返った矢田は「ともかく早く追いつきたいと思っていたので思いっきりシュートを打った」と笑顔を見せた。その後得点は動かず、同点のまま前半を折り返す。
どうしてもこのまま逆転弾がほしい後半、本学は序盤から積極的に攻め込んでいく。すると4分、ゴール前の混戦でGKのこぼれ球に詰めた岩渕がゴール。本学は逆転に成功する。その後は前半と同様あと一歩のところでゴールが遠く、なかなかゴールラインを割ることができないでいると19分、中大・岡崎にこの日2枚目のイエローカードが出て退場。本学は1人多い状態でプレーすることとなる。しかしここから中大が攻勢にかかる。本学はセットプレーのチャンスを生かすことができず、またドリブルで簡単に抜かれてしまう。そんな嫌な流れを断ち切りたい本学であったが27分、クリアしようとした本学選手に当たって10人の相手に同点弾を許してしまう。その後はまたも1対1の部分で抜かれてしまうことが多く、守備に追われる時間が続く。せっかくのチャンスも選手間のタイミングのズレなどが目立ち、得点に結びつけることができず、そのまま試合は終了。引き分けに終わった。
途中から10人で戦う中大相手に攻めの手を欠き、「11対11だったら負けていた」(三田)という今試合。今節もまた多くの課題が残ることとなってしまった。また、この結果によりリーグ戦での優勝は絶望的に。ここからは確実にリーグ戦4位以上のチームに与えられるインカレの出場権を獲得するための戦いが始まる。
☆試合後のコメント☆
神川監督
「残留を目標としてやっていく。バックパスや弱気のパスじゃだめ。中大の大岩選手は素晴らしかった。前節も今節も納得できない。これくらいは出来て当たり前のこと。ドリブルで割られたりしすぎ。これからの意気込みなんてない。まずは1対1をしっかりやってほしい。(1対1で)はがせるのは矢田だけ。守備陣は誰もできてない。ただ、この事実が明るみに出たということは逆に収穫かもしれない。これを次に生かせればいい。2―1になってからが特に悪い。完全に逃げていたと思う。チームは守備から立て直していく」。
宮阪主将(文4)
「同点に追いついて追加点も取れたのに、この結果は残念。相手が10人の状況で追いつかれたのは力不足。前線での守備や1対1が弱い。もっとプレスかけて、高い位置でボールを奪えるように。次に向けて、球際の部分や1対1の部分を強化していきたい」。
丸山
「組織で作っていても個々が1対1などの球際の部分で負けていた。一人一人が守備を意識していなかったと思う。2―2ということで、(勝ち点を)拾った試合。(上がっていく場面が多かったようだが)最後体力が残っていたのでなんとしてでも1点取りたかった。(失点シーンは )相手11番の安柄俊に体を寄せてたりはしたが、出足が早くて自分が対応しきれなかった。流れの中から得点を奪えて連敗しなかったのはよかったから前向きに、監督を見直すくらいの気持ちで次は勝てるようにしたい。インカレに出場するためにも勝ち点3は必須なので、勝ち点を取れるように準備して臨みたい」。
岩渕
「今が大事な時期なだけに残念だった。(得点シーンは)ごっつぁんゴール。ポジションがFWなだけに、どこかで点を取らなくてはならないととは思っていたが、どんな状況でも頑張ろうと思っていた。チームでも1対1は課題。練習から意識していきたい。(次節は)絶対勝ちます」。
阪野
「4試合勝ちなしになってしまった。なかなか勝ちきれない。今試合では1対1で負けてしまっていたので有利に試合を進めることができなかった。自分が最後にシュートを決めていれば勝てたのに外してしまった。自分は点を取るのが役割なので次は点を取って勝ちたい」。
三田
「勝ちたかった。ずっとボランチやってなかったからだんだん慣れた感じ。相手が10人になったときうちはポゼッションできないチームなのに1対1でもやられすぎた。ポゼッションは練習からやってるけどまだ確立できていない。自分のポジションが前に上がったときはゲームをつくれと指示された。あとはサイドの裏へボールを散らせと言われていた。でも中、中になってしまった。最後10分くらい攻めてた時に決めきれないとダメ。自分は最近点が取れていない。結果残してないから焦りもあった。(自分の役割について)時間つくってほしい、展開してほしいと思われていると考えている。あとは点も取れれば完ぺき。今の順位はまずい。チームの雰囲気は悪くないけど一皮むけないというか…。自分はもう3年なのでチームもまとめていかなきゃいけないと思っている。ただ仕事が結果としてつながっていない。展開するところ、中でやってるところでうまくいかず、ミスがあった。(今のチームについて)1つ勝てればいける。今は本当に勝ち点3が必要」。
矢田
「3試合勝ちがない中での試合だったがこういうところで勝つチームが本当に強いチームだと思う。今日は勝てる試合だった。自分は最近試合に出場できずベンチや応援席で悔しい思いをしていた。自分が試合に出たら点を取ってチームを勝利に導きたいと思っていたのに今日も勝てなかった。1点目を決めた時はともかく早く追いつきたいと思っていたので思いっきりシュートを打った。1対1は自分の一番の長所なので1対1の時には誰にも負けないという気持ちでやっている。次節ではとにかく勝つ。内容より結果を出したい」。
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