優勝遠のく、慶大に1―2で敗れる/関東大学1部リーグ戦

2011.10.21
 2試合続けて勝ち星が無く何が何でも勝ちにいきたい明大。今年度成績が1勝1敗の慶大との試合に臨むも1-2とまたしても勝利をつかむことができなかった。
 

 前半開始直後から「高い位置でボールを奪うという試合の入り方ができていなかった」(神川監督)というように明大は相手のペースにのまれた。相手にシュートを打たれる前に防ぐものの攻守がかみ合わない。27分には相手にカウンターで攻め込まれるが丸山(法4)がボールを奪い返しなんとかことなきを得る。37分にもシュートを打たれるが枠外で失点には至らない。攻撃は細かいパスを回すと中盤でボールを奪われ、ロングパスは相手の堅い守りに阻まれる。悪い流れを断ち切ろうとするように阪野(商3)が中盤でインターセプトしクロスを上げ奥田(商4)が頭で合わせるもシュートはわずかにゴールから逸れる。その後もロングパスを奥田が受けるがシュートを打てない。逆に前半終了間際には相手のミドルシュートを高木(文4)がファインセーブではじくもこぼれ球を相手に奪われさらにシュートを打たれる。だがここは明大の守護神・高木の2度目のファインセーブで前半をなんとか0-0で折り返す。

 後半も明大のペースに持ち込むことはできない。5分にはゴール前で相手にパスを回されGKの高木自ら前に出てボールをクリアする。11分には左サイドから攻め込まれるも三田(政経3)がボールを奪い防ぐ。一方明大の攻撃は前半と同様に攻め込むもシュートを打てずに終わってしまう。ついに17分に中盤でボールを奪われ高木が相手と1対1のピンチに陥る。またも高木がファインセーブでシュートをはじくがこぼれ球をループシュートで決められとうとう先制点を相手に許す。しかしここで負ける訳にはいかない明大。21分には途中出場の石原(政経1)が速い飛び出しでチャンスをつくり阪野がシュートを打つがこのプレーにはオフサイドの判定。だが23分には豊嶋(政経4)のロングパスに三田が飛び込みシュートを狙うも相手GKと接触して倒されるとこのプレーがファールになりPKを獲得。これを阪野が冷静に決め1―1と相手に追いつく。25分にも石原がロングパスを受けて左サイドからクロスをあげるがシュートには繋がらず。しかしこの後は相手のサイド攻撃に耐える時間が続く。相手の素早いカウンターにサイドを崩され何度もシュートを打たれてしまう。そんな中でも35分にはロングパスから野間(商2)がシュートを打つが相手GKにはじかれこぼれ球を石原が打つも得点には至らない。このまま引き分けかと思われた後半ロスタイム。右サイドからの攻撃を止められずシュートを打たれゴールを決められる。これが決勝点になり1―2と慶大に敗れた。

 「今回良かった点は見当たらない」(神川監督)と言うように自分たちのサッカーができなかった明大。3試合続けて勝つことができず泥沼にはまった。これからの試合は気持ちを入れ替えて「いいディフェンスからのいいオフェンス」をする為にも再度ディフェンス面の確認が必要だ。

☆試合後のコメント☆
・神川監督
  
 「今回の結果は残念。もうちょっと高い位置からプレッシャーを掛けていかなければ。全体的にラインが想定よりも下がっていた。勢いをつけるためにも前でプレスを掛けていく必要がある。今回は攻守がかみ合わなかったので早い段階で選手を入れ替えた。今回良かった点はちょっと見当たらない。今、私はS級ライセンスの取得のためいないことが多いのでコーチからチームの状態を聞いて期待していたがふたを開けたらこの程度かと思った。高い位置でボールを奪うという試合の入り方ができていなかった。はっきりとやりたいことが見えるサッカーをしなければいけない。夢みたいな目標は好きではないのでインカレに向けて勝ちにいきたい。まずは次節の中大戦に勝つ。ここまできたら思いっきりいくしかない」。