リーグ戦第7週終了。依然苦しい戦い続く…/関東大学1部リーグ戦

[青学大戦]
 
 第1クォーター。張本(青学大)のフリースローで先行されるも、明治は粘り強いディフェンスからゲームを組み立てていく。インサイドの要である長身の永吉、そしてアウトサイドからのシュートが武器の辻(ともに青学大)に決定的な仕事をさせず、簡単に得点を許さない。すると開始2分半、田村(政経4)がドライブで仕掛けバスケットカウントをもぎ取ると、安藤(情コミ1)が続き、7―7。これでリズムをつかんだのか、さらに安藤がスティールからドライブで持ち込み、9―7と逆転に成功する。

 青学大相手にリード。明治にとって願ってもない展開となったが、昨年タイトルを総なめした王者も黙ってはいない。残り3分弱のところで皆川(営1)が決めたフックシュートを最後に明治オフェンスが沈黙すると、逆に青学大は一気に攻め込んだ。4連続得点であっという間に試合をひっくり返し、13―20で最初の10分間を終える。

 嫌な流れを断ち切りたい第2クォーター。しかし明治は序盤からつまずいてしまう。15―22となったところで、辻の3Pシュートに痛恨のファウル。ボーナススローも決められ、17―26とされてしまう。直後に土井(政経1)がゴール下で巧みなフェイントから得点を奪うも、この日30得点の活躍を見せた辻を止められず苦しい時間帯が続いた。このクォーター、明治はわずか9得点しか奪えず、22―47で前半を折り返す。

 25点ビハインドを迎えた第3クォーター。攻めるしかない明治は果敢に青学大ゴールへ迫る。開始2分53秒の佐藤(卓)主将(法4)のレイアップシュートから、同5分46秒の田村のドライブまでの3分あまりを10―0のランで攻め立てる。その後は一進一退の展開となったが、このクォーターでは21―19とリードを奪うことに成功。何とか青学大に食らい付いていく。

 最終クォーター。点差を詰めていきたい明治だが、第3クォーターで見せた勢いは影を潜め、一転して劣勢を強いられる。主導権を握られたまま時間だけが過ぎていき、逆に点差も開けられていく。終盤、翌日以降の試合を考えてか、主力メンバーをベンチに下げたこともあり、最終スコアは54―86。力の差を見せつけられての敗戦となった。

[大東大戦]

 
 静かな立ち上がりとなった第1クォーター。両チームとも思うように得点を重ねることができず、ロースコアの状態で試合は展開していく。
 そんな中、一歩先に抜け出したのが明治。残り3分20秒、皆川がゴール下でのチャンスをものにし、8―9とすると、続いて西川(情コミ2)がスティールから抜け出し、逆転となる豪快なダンクシュートを決める。沸き立つ明治はさらに佐藤(卓)主将の放ったシュートのリバウンドを土井が押し込み、12―9。流れは明治の方へ傾いたかのように思われた。

 しかし集中力が途切れたのか、一瞬のスキを突かれてしまう。残り1分42秒でゴールを許し、12―11と1点差に迫られると、ゴール下のエンドスローからまさかのミス。すぐさまボールを奪われ、そのままシュートへ。これが決まり大東大が12―13と逆転。結局このまま第1クォーター終了を迎えた。

 ミスがあったとはいえ、まだ1点差。第2クォーター、ここからもう一度試合をつくっていきたい明治だが、いきなり出鼻をくじかれてしまう。開始から2分40秒を0―9のランと、あっという間に10点のビハインドを背負う展開に。追いかける明治は途中出場の宮川(営4)や岸本の得点などで追撃するも、一方の大東大も岸本を中心に得点を重ねていく。最後は岸本(大東大)のブザービーターで24―40となり、前半を折り返す。

 16点差を追っての第3クォーター。安藤、佐藤(卓)主将、田村の3Pシュートなどで一進一退の展開に持ち込む。しかし点差は15点近くを推移するだけで、なかなか縮めることができず、我慢の時間帯を強いられる。
 もどかしさが続く中、先に緊張感を切らしてしまったのか。残り3分となったところから大東大に6連続得点を許し、点差も26点と大きく開けられてしまう。

 意地を見せたい第4クォーター。エース・田村のバスケットカウントや目(政経2)の連続得点などで、逃げ切りを図る大東大に食らい付いていく。最後の10分間こそ20―18と相手を上回ったものの、試合全体で許したリードは大きく、61―85で試合終了を迎えた。

 リーグ戦第7週を終えて、2勝12敗。チームの雰囲気も「負け込んで暗くなっている。どこかを起点に変えていかないと」(森山)と、上昇への兆しは見えてきていない。リーグ戦は残り4試合。何とかきっかけをつかみたいところだ。

★試合後のコメント★
[青学大戦]
加藤(法3)

「青学はフィジカルが強かった。チャレンジするようにしたが、逆にあおられてしまった。下級生の時はもっとアグレッシブにプレーしていいと思う。前の青学大の試合とは出ているメンバーも違うが、今日は前よりもダブルチームなどいろんなものをできたかなとは思う」

西川
「いつも出だしが駄目だと言われていて、確実に攻めていこうと思ったが今日も攻められなかった。2クォーターで点差がついてから入っていったが、出だしからもっとリズムをつくって強気でいかなければいけない。2クォーター途中でバスケットカウントをもらった時は、攻めようと思っていてスペースがちょうど見えたので、いけると思い攻めることができた」

[大東大戦]
森山

「(今日の試合について)ディフェンスを厳しく入ることをテーマにしていた。実践できていたが、時間を増すごとに継続ができなかった。
(自分自身のプレーについて)シュートまでいくも得点に結び付かなかったのが課題。
(点差が開いてしまった要因について)自分たちのミスを相手が点に結び付けた。また簡単にやればいいことを(自分たちで)難しくしてしまった」

皆川
「ディフェンスから入ろうと心掛けて、初めは良かったが中盤から集中力が切れてしまった。来週に向けては、課題をクリアにしてチームの雰囲気を良くしていきたい。あと4戦は内容にこだわって、緊張感を持って臨みたい」