偉業達成!射撃部初のアベック優勝を果たす/全日本学生選手権兼全日本女子学生選手権

2011.10.17
 明大射撃部が「偉業」(三木監督)を達成した。男子は19年ぶり、女子は3年ぶりの優勝。男女アベック優勝はなんと明大射撃部史上初の出来事だった。

 試合は3日間かけて行われ、初日1番手だった持永がいい点数を取ってきたことで波に乗る。津場、柴田も健闘し、初日の時点で2点差をつけて明治が1位だった。2日目は津場以外のメンバーが撃つべき点数を撃った。津場は「少しこけた」(津場)が日大が思うように点数をのばせずここだけで12点の大差をつける。3日目は持永がまた良い点数を撃ちリード。最後の最後、勝負を決めたのは中尾主将だった。試合前に行う試射から調子があまり良くなく、かなり試射に時間をかけた。優勝への思い、主将という立場。プレッシャーからか中尾主将は試合が始まってからも調子が悪かったが、終盤盛り返しいつも通りの点数を撃つことができた。この結果、日大に17点差をつけ優勝。かつての明大の連覇記録を破った日大を止めたのはやはり明大だった。

 男子の好成績は女子にも波及した。2日目を終わって女子は上位校の点差があまりなかかったが、「男子が1位で男女ともにいけるという雰囲気があった」(高橋)。「去年は自分が撃つべき点数を撃てなくて負けた」と涙を流した高橋も今インカレでは「ここ3カ月くらいケガで悩んでたのが嘘のよう。(宿の)温泉の影響なのか分からないけど肘のしびれとかがなかった」と体調も良かった。「本番ではそれほど良くなかったけど」と前置きしながら前日練習でピークのころと同程度の結果を出し、気持ちの乗った状態で試合に臨めた。その結果、P-60で入賞。市川も入賞と結果を残し女子も見事3年ぶりの優勝。高橋は「明治の射撃部に入って本当に良かった」と語った。「自分たち今の4年生は3年前に優勝を経験させてもらっている。だから下級生にも優勝を経験させてやらなきゃいけない」(高橋)とことあるごとに口にしてきた通り伝統を下の世代に引き継ぐことができた。

 レギュラー以外にも正満(政経2)が自己新記録をたたき出し、先日の国体では1年生の井浦(国際1)が優勝と下級生の成長は明らか。「戦えるメンバーはそろっているし、今年と同じように頑張って力を出し切れば」(高橋)連覇も見えてくる。射撃部創部90周年、大学創立130周年のメモリアルイヤーに華を添え、これから新たに常勝明大射撃部への道を歩んでいく。