高山、2年連続の2位/東京選手権

 昨年はライバルでありチームメイトでもある石川(文3)に1位の座を譲った高山。今年こそはと、期待が懸った今大会だったが、今年も表彰台の一番高いところを逃してしまう。「もちろん優勝を狙っていたんで、2位という結果は悔しいです」と試合後には苦笑いだった。男子では昨年3位に入賞した松村が、昨年スコアから20点以上も落とし5位で終えた。

 トップとわずか0・30ポイント差でFS(フリースケーティング)を迎えた高山。Amelieの曲で始まった演技、注目が集まる最初のジャンプは3回転―2回転のコンビネーションジャンプであった。難易度の高いこのジャンプをしっかりと決めると会場からは歓声が起こる。この勢いに乗りたかったが次のジャンプは着氷ミス、その次のジャンプは回転不足と小さなミスを出してしまう。演技が進むにつれ華麗なスピンやステップ、スパイラルも見せ、着実にポイントを重ねていく。しかし、体力を消耗したのか試合終盤のジャンプでは明らかな回転不足となっていた。小さなミスはいくつかあったが、プログラム全体としてはまとめきった演技となる。得点はFSで79.62、総合で124.63とトップに踊り出るが、最終的に2位となった。

 昨年、表彰台に立った松村は、試合直前にシューズやエッジを変えて今大会に挑んだ。そのため用具に対し不慣れな状態での演技となると、全体的にミスが目立ってしまう結果に。特にジャンプでは転倒はなかったものの、着氷ミス、回転不足なものが多くなってしまった。結果、FSで70.98、総合で111.87、順位は5位と表彰台を逃した。「昨年のスコアより大きく点を落としてしまい正直悔しいです、とりあえず東日本インカレに合わせて調整していきたいです」と既に意識は東日本インカレに向いていた。
 
それぞれ選手たちは今大会で思うような結果を残せなかったが、再来週には東日本インカレが控えている。今回見つかった課題を克服し東日本インカレにつなげてほしい。