81kg級吉井が準優勝も…/第30回全日本学生柔道体重別選手権大会

2011.10.11

 日本武道館で学生最強を決める全日本学生体重別選手権が今年も開催された。1日目には60㎏級から81㎏級までの4階級の試合が行われ本学は60㎏級で三枝がベスト8、81㎏級で吉井が2位という結果に終わった。

 本学は2007年以降本大会で優勝者がでていないという中で高校インターハイ、全日本ジュニアで優勝し昨年度本大会で1年生ながら73㎏級2位という成績を残している六郷と2年連続で3位入賞の60㎏級三枝に期待が掛った。60㎏級の三枝はシードで進んだ2回戦は圧倒的な技の速さで技あり2回で一本勝ち、3回戦は優勢勝ちで準々決勝まで順調に駒を進めた。準々決勝でも開始早々に声を上げ小外刈りで有効を取りその後裏投げで技ありを取るも、直後に相手に倒されその際に右足を痛めてしまう。足を痛めてしまったことで動きが遅くなり、相手に倒されて横四方固で一本を取られてしまい無念のベスト8。73㎏級の六郷もシードで2回戦からの戦い。2回戦はキレのある技と素早い動きから有効を奪いそのまま優勢勝ち。3回戦では大外刈りで有効を奪うもその後隅落しでまさかの一本負け。

 昨年度入賞者の2人が敗れてしまった中、81㎏級吉井が快進撃を見せた。「初戦は体が思うように動かなかったが試合を進むごとに動くようになった」という吉井はシードで進んだ2回戦から準決勝まで常に試合の主導権を握り2回の一本勝ちで勝利し決勝戦へと進んだ。決勝戦の相手小林(日体大)は昨年度本大会3位の実力者、また3年前の第40回全日本ジュニア体重別選手権で吉井を破りそのまま優勝し吉井は負けて3位に終わってしまったいわば因縁の相手。優勝という栄冠を勝ち取るため挑んだ81㎏級決勝戦は、大会1日目最後の試合で日本武道館にいた全員が注視する中始まった。吉井は開始直後から積極的に技を仕掛けにいくが、開始3分に小外掛けで一本を取られて2位という結果に終わってしまう。試合後のインタビューで吉井は「試合の主導権を取られて焦って一瞬のすきにやられた。しっかりと組み手からやって自分の柔道をすれば勝てた」と悔しさをあらわにした。

 大会1日目の4階級には8人の選手が出場したが入賞者は1人、講道館杯出場が決まるベスト8以上は2人という結果に終わってしまった。しかし強者と試合をしたことで得たものが各選手にあったはずだ。今回の経験を生かして兵庫県尼崎で月末に行われる全日本学生体重別団体優勝大会での勝利をつかみたい。