
光明見えるも攻守に課題残す敗戦/関東大学1部リーグ戦
この日のスタメンは佐藤(卓)主将(法4)、田村(政経4)、西川(情コミ2)、中東(文1)、皆川(営1)。
勝利に向けて点差を広げたい第2クォーターだったが、明大は流れをつかめず、開始早々相手のキャプテン高橋(専大)にシュートを決められる。続いて2分、館山(専大)にドライブで崩され2点差に詰め寄られる。その後の約3分間は両チームの攻防が続くが、互いに良い形でフィニッシュまで持っていけず、得点できない。そんな均衡状態を破ったのは専大だった。明大守備陣の一瞬の隙を突き、樋口がバック&ロールからシュートを狙いファウルをもらうと、落ち着いてフリースローを決め23-22とする。しかし明大も直後に三富(営3)がシュートを決め、一歩も譲らない。さらに攻めたい明大だが、高身長の根岸、太田のブロックに阻まれる。少ないチャンスで佐藤(卓)主将や田村がシュートを打つも、リングに嫌われる。明大はリズムに乗れないままでいると7分、館山(専大)に左サイドから3Pシュートを決められ25―27と逆転されてしまう。残り1分過ぎに皆川のフリースローで1度は同点に追い付くが、残り20秒、ゴール下の混戦から樋口に決められ、27―29とリードを許したまま第2クォーターが終了。
反撃したい第3クォーター。開始30秒、中東のシュートで再度同点に。しかし専大も黙ってはいない。巧みなパス回しから樋口、太田中心にボールを集め、確実に得点を重ねていく。対する明大は専大ディフェンスを崩し切れず、なかなか点が奪えない。「単発では良いプレーが出ているが、継続できていない」と塚本ヘッドコーチが振り返るように、5分30秒の田村のレイアップシュートを最後に得点できなかった明大は、じりじりと点差を広げられ35―45と10点ビハインドで第3クォーターを終える。
運命の最終クォーター。開始直後に加藤(法3)のシュートが決まり、幸先良くスタートした明大。このまま勢いに乗ると思われたが、専大も簡単に反撃を許してくれる相手ではなかった。ここで2年生ながらチームの中心である宇都(専大)が、昨年のリーグ得点王の本領を発揮する。コートのどこからでも放たれるシュートは明大にとって脅威となり、次第に専大に流れが傾く。しかし明大も負けじと、攻め込まれながら果敢にシュートを狙いにいく。安藤(情コミ1)の3Pシュート等で盛り返すが、明大は要所でファウルやターンオーバーを犯してしまい、結局51―66と15点差を付けられ敗れた。終盤に追い上げたものの、試合全体を振り返ると終始相手にペースを握られてしまった。
本日の敗戦で1勝6敗と厳しい戦いを強いられている本学。「4年生として試行錯誤をして頑張っているが、打開策が見つからずどうしようかと考えている」と田村が心中を吐露し、「球際が甘く、リバウンドも取られている」と佐藤(卓)主将が反省するように、消化していくべき課題が多いのは事実だ。しかしながら、全てが悪かったわけではない。「点を取れない中で相手を抑えられたことは収穫」とキャプテンが分析するように、ディフェンスは形ができつつある。あとはオフェンスをどう熟成させていくかが課題だ。「負け続けているからこそ、気持ちを出して頑張りたい」(中東)や「一度対戦した相手に修正して戦うことが、これからの試合では大事になってくる」(塚本ヘッドコーチ)とチームは前を見据えている。
個々の能力は十分にあるだけに、いかにしてそれをチーム力に昇華させていくかが、今後の試合に臨む上で大切になってくる。そのためには、試合間の練習がカギを握るだろう。強い明治のバスケが戻ってくるのを焦らずに待ちたい。
~試合後のコメント~
塚本ヘッドコーチ
「第1クォーターの入り方は良かったが、それを継続するのが難しい。ターンオーバーで相手に取られて失点を重ねている。第3クォーターで離されたが、それ以前が大事」。
佐藤(卓)主将
「今日は専修相手でリバウンド勝負になると思っていた。相手がでかい中で、どれだけファウルをもらえるかがカギだったが、得られたフリースローの数が少なかった。第1クォーターも、もっと引き離せたし、中に攻めていかないといけない。練習があまりうまくできていない。明日からまた頑張ります」。
田村
「大事なところで点数が取れていないので、そのような場面で得点できるような存在になりたい」。
中東
「ケガしてて今まで出てなかった分、頑張らないといけない。(試合の)最初は良かったけど、途中から悪くなってしまった。勝負どころで逃げ、パスばかりになってしまった。良い練習ができているおかげでシュートが良かった」。
関連記事
RELATED ENTRIES