一般入部の堀田が準優勝/関東学生体重別選手権

2011.10.06
 試合後の表情で結果の明暗が伝わってきた今大会。男子84㎏超級では2年生の堀田が準優勝、男子64㎏級では久保田(隼)が準優勝、中村が3位入賞と成績を残した。一方、去年の同大会で優勝した松本、3位入賞を果たした浅井の両選手が上位入賞を逃すといった波乱も起こった。

 「今回の大会でここまでの結果を残せると思わなかった」と笑顔で語った堀田。実は一般入部だというのだが、高校の時には空手をやっており明治に行った高校の先輩に憧れて明大空手部に入部したという経歴を持つ。そんな堀田の決勝戦、相手は強豪帝京大の野口。試合開始早々に自分から積極的に攻め中段突きで有効とし先制する。その後も果敢に攻め続けるが技を決め切れない。試合も中盤に入ると疲れが出てきたのか、相手の投げ技で倒され上段突きを受け、一本を奪われてしまう。その後も同じパターンで上段突き一本を2回奪われ、決勝の舞台で敗れてしまった。もちろん優勝したかったのだろうが、「今回の結果はこれからの自信につながる。次の関東インカレではまずはレギュラー獲得。そのためにも意識の高い練習をしたい」と落ち込む様子もなく次を見据えていた。

 同じく2年生の久保田(隼)は決勝にたどり着く前のベスト8決定戦で、金谷との明大対決を制していた。同門対決では、互いに手の内を知っていることもあり延長戦にまでもつれる。延長戦に入っても決め手を欠き、勝敗は判定へ。結果は3-0で久保田(隼)の勝利で終わった。この対決、トーナメント表を見たときから2人とも意識はしていたようだ。「金谷戦がヤマだった。判定になったらわからないと思っていた」(久保田(隼))、「レギュラーの隼哉に勝たないと上にいけない」(金谷)。判定の結果、3-0と大差になり久保田(隼)としては予想外な形で試合は終わった。一方、団体レギュラー奪取を目指す金谷には厳しい結果となったが、これからの成長に期待したい。 

 「今日の試合は0点ですね」と苦笑いで語った松本は、勝てた試合で負けたこともあり悔しさは相当なものだ。終始リードした状態で試合を進めていたのだが、自分の突きが入ったと思い、気を抜いてしまった時に受けた相手の蹴りが技ありとなる。松本の突きは有効になることなく終わり、勝敗は判定へもつれると2-3で敗れてしまう。「判定が出た時はちょっと驚いた、でも負けてしまいました。運に見放されていましたね。次の関東インカレでは今回の悔しさを晴らすために納得のいくまで練習に励みたい」と関東インカレで今回の雪辱を晴らすことを約束してくれた。

 2回戦で敗れてしまった浅井は、序盤から相手に先制を許す厳しい試合展開であった。残りわずかな時間から勢いを取り戻し有効を重ねていくが、追いつくことはなく敗れてしまう。「4年だから最後のこの大会だったけど課題残る大会だった」と悔しさを見せていた。現在女子部員は久保田(暖)との2人だけという状況で、3人必要な団体戦では体同連(明大公認サークル・体育同好会連合会の略称)の選手に助っ人を頼むか1敗した状態で挑むしかなかった2人。「関カレは3人で出るつもり。私たちはとにかく負けられない。1試合1試合本当に大事に戦っていきたい」と意識は次の大会へと向いている。

 今回の大会では、結果を残せたはずの選手が結果を残せずに終わってしまった。今回見つかった課題は選手それぞれにある。この課題を克服することは、関東インカレでの活躍につながるに違いない。