(12)今年は強いぞ!!明治のハンド
秋季リーグ戦が始まると、春に勝った東海大に負けるなど明大にとって苦しいスタートなった。しかしここから連勝し、春に敗れた3校との直接対決を前に何とか上位争いに踏みとどまる。迎えた日体大戦。明大は序盤こそ粘るもののミスを連発し速攻を次々と食らうと大敗。「実力というより気持ちの差」(松本監督)と言うように苦しい展開の中で精神的な弱さが露呈してしまった形となった。
試合後選手たちは寺田主将(商4)を中心にミーティングを行い意見をぶつけ合った。「あの話し合いでチームが変わった」(横田・商3)とこれがチーム内の雰囲気を変えた。次戦では春の王者・早大に対して常にリードする展開で勝利を収める。そして最終戦。相手は春に大敗している日大。序盤から点差がなかなか開かない緊迫した展開が続くも、後半に得意の速攻で突き離し勝利。見事3位となり4位以上に与えられ

るインカレシード権を獲得した。「優勝が目標だったが、秋に3位になれたのは実力が付いた証拠なのでうれしい」(寺田主将)とプレーに手応えをつかんだ。
次はインカレ。「最低でもベスト4、もちろん狙うは優勝」(寺田主将)と選手たちも意気込みを見せた。明大には春秋ともに得点王に輝いた池辺(政経2)、秋から主力で活躍した堤(営1)など若い選手が多いだけに、まだまだ伸びしろはいくらでもある。ラスト2戦で見せたような戦いができれば、優勝も十分期待できそうだ。
2季連続得点王・池辺
いまや明大の看板となったエース・池辺が2季連続の得点王に輝いた。今春、明大史上初の得点王となった池辺は、相手の激しいマークに苦しみながらも春より2ゴール多い83得点を挙げた。毎年のように得点力不足に悩まされてきたチームに新たな風を吹き込んでいる。この偉業達成にも「チームのために点を取ることが得点王につながった」とあくまで謙虚な池辺。しかし「もともと素質のある選手」と指導陣からの信頼は厚い。インカレでは真の力が試される。彼のシュートが勝利を占う。
寺田主将優秀選手賞受賞
寺田主将は大混戦の中3位をもぎ取った春に続き、今リーグ戦においても優秀選手賞を受賞。2季連続のベスト7選出となった。
明大躍進の裏にある「寺田の存在は大きい」と松本監督。ディフェンス力には定評がありながら、毎年思うような結果を残すことができなかったチームを2季連続で3位に導いた。「春は勢い。だが秋は実力のあるチームが勝つ」とリーグ序盤に語った寺田主将。得点王・池辺をはじめとして大倉(商2)や荻原(営2)、堤など下級生が過半数を占めるチームをまとめ上げ、勝利へ導いた。
早くも11月に行われるインカレへ向け「狙うは優勝」と意気込む寺田主将。彼の明大最後の勇姿を目に焼き付けたい。
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