ストレート勝ちで2つ白星積み上げ、最終週へ/秋季関東大学男子1部リーグ戦

2011.10.04
ストレート勝ちで2つ白星積み上げ、最終週へ/秋季関東大学男子1部リーグ戦
 「勝負の週」(内田コーチ・法4)と名付けたこの週は上位に食い込むためには負けられない相手だ。高いブロックと粘り強いレシーブという堅い守備を要にした国武大。さらには、主将でセッターの梅野(日体大)を起点に幅広い攻撃を仕掛けてくる今季東日本インカレ準優勝の実績を持つ日体大が待ち受けた。
 しかし終わってみれば2戦とも、リーグ戦終盤にして初のストレート勝ち。「負ける気がしなかった」(大塚・政経2)。さらには「楽しかった」(鎌田・法2)という言葉さえ発せられた試合は、部員の誰もが活き活きとしていた。

[国武大戦]
 第1セット序盤から相手のミスもあり、着実にポイントを重ねていく。鎌田(法2)のクイックや松本(文4)、有田(政経1)の両サイド陣から放たれるスパイクで相手を翻弄(ほんろう)。守備では相手方の主将に対し、3枚でブロックにかかるなど徹底的にマーク。付け入るすきを与えない。最後は有田が放ったスパイクが、第1セットの終了の合図となり、25―18。やすやすと第1セットを奪って見せた。
 しかし、第2セットは一転、互いに点の取り合いになる。それでも明大は終盤23―
21とするものの、国武大はそこから粘る。それにつられたか、明大にも中村(文1)が珍しくミスを犯すなどして2ポイントを奪われ23―23とされる。逃げ切りたい明大だったが、試合はそのままデュースへ。一進一退の攻防であったが、最後は有田、松本がそれぞれ決め、28―26で競り勝った。

ブロックで相手を封じこむ
ブロックで相手を封じこむ

 勝負は第3セットへ。このセットで決めたい明大。しかし、ここでもやはり苦戦を強いられる。序盤はリードするものの、3連続ポイントで差を詰められ8―7。さらに同点に追いつかれての中盤でも再び3連続ポイントを許し13―16。苦しい展開になる。明大はここでタイムアウトをとり「ここでしめたほうがいい。もう一回いこうという話をした」(鎌田)と選手たちの気合を入れなおす。すると、それが効いたのか、タイムアウト明けから3ポイントを連続で奪い、16―16とゲームを戻し、完全に流れをつかむ。その後も松本、大塚(政経2)、有田を軸とした攻撃でポイントを重ね、気が付けば25―23。接戦の末このセットもものにし、3―0でストレート勝ち。今週末最初の1戦を最高の形で締めくくった。

[日体大戦]
 第1セットから両校ともハイレベルなプレーを見せつける。双方のミスもなく、1点を争う緊迫した展開に。しかしそこから一歩抜け出したのは明大だった。日体大主将のセッター・梅野がフェイントを仕掛けると、すぐさま次のプレーでセッター・新(営2)がフェイントをし返す。そこからムードが高まり、日体大のクイックをブロックするなど3連続ポイント。その後じわじわとリードを広げ、ピンチサーバー・佐藤(政経2)も相手レシーブを切り崩す攻めのサーブで盛り上げる。要所で日体大エースのスパイクを封じ込めるブロックが決まり、最後は松本がスパイクを日体大コートに叩きつけ、このセットを先取した。
 明大の勢いは止まらない。第2セット序盤で松本のサービスエースなどから5連続ポイントを奪う。19―21でとった明大のタイムアウトで流れを引寄せ、体格の大きい黒木(日体大)から放たれたスパイクをシャットアウト。その後日体大も続けて2回のタイムアウトを取るが明大は気持ちを切らすことなく25―23で接戦の末このセットもものにする。タイムアウトを上手く使い「勝ち急がず、冷静に」(佐々木監督)日体大を上回ったセットだった。
 しかし東日本インカレ準優勝の実績を持つ日体大もこのままでは終わらせない。第3セット序盤にいきなり5連続ポイントで大きく日体大にリードを許す。しかし日体大のスパイクに対しても瞬発力のある中村(文1)のスパイクレシーブが冴える。これを新がアンダーハンドでどうにかトスを上げ、松本がフィニッシュ。終盤で18―18に追いつくと、勢いに乗った明大からは1プレーのたびにガッツポーズが炸裂し、雄叫びが会場に響きわたった。日体大のスパイクがアウトとなり、明大がマッチポイントを迎える。最後は日体大のサーブがネットにかかり、セットカウント3-0でストレート勝ちを収めた。

ベンチからも指示や歓声が飛ぶ
ベンチからも指示や歓声が飛ぶ

 勝利の瞬間、部員たちはハイタッチやハグなどでベンチや控え選手関係なく全員で喜びを分かち合った。応援席までもが笑顔で溢れていた。「リーグ戦を通して成長している」(塩田主将)。その結果がリーグ戦4週目にして2戦ともストレート勝ちという形となって現れた。

 リーグ戦も東海大戦と順大戦のあと2戦を残すのみ。「東海大は自分が高校1年の時のスター選手で、雲の上の存在ばかり。どこまで今自分が通用するか試してみたい」(有田)。「1部に昇格してから1度も勝っていない」(佐々木監督)東海大を、今こそ倒す時がきた。現在6勝3敗で12チーム中5位に付けている明大。さらに上位進出をかけて、最後まで全力で挑む。

[片貝晋・西井岬]

☆出場選手☆(スターティングメンバー)
サイド:松本
     大塚
     有田
センター:澤田
      鎌田
セッター:新
リベロ:中村

◆平成23年度秋季関東大学男子1部リーグ戦 日程表◆
日付 対戦大学 試合会場 結果
9・10 慶大 早大戸山記念会堂 ●2-3
9・11 中大 早大戸山記念会堂 ●0-3
9・17 法大 専大総合体育館 ○3-1
9・18 筑波大 専大総合体育館 ●0-3
9・19 早大 専大総合体育館 ○3-1
9・24 国士大 東海大湘南校舎総合体育館 ○3-1
9・25 専大 東海大湘南校舎総合体育館 ○3-1
10・1 国武大 東海大湘南校舎総合体育館 ○3-0
10・2 日体 東海大湘南校舎総合体育館 ○3-0
10・15 東海大 日体大米本記念体育館
10・16 順大 日体大米本記念体育館

☆Next Game☆
10月15日(土)東海大戦 第2試合Bコート(第1試合開始時刻は14時)
 会場:日体大米本記念体育館
10月16日(日)順大戦 第3試合Bコート(第1試合開始時刻は11時)
 会場:日体大米本記念体育館

*日体大米本記念体育館へのアクセス*
東急田園都市線「青葉台」駅より、バスターミナル4番乗り場→東急バス日体大ゆき終点下車

リーグ戦最終週です!ぜひ応援にお越しください!