神大相手に苦しい引き分け/関東大学1部リーグ戦
今回の試合は前節試合から生まれ変わったかのように選手の動きに速さが出ていた。試合開始直後前半3分に明大はFKを得て宮阪主将(文4)が蹴るも相手DFに頭でクリアされてしまう。7分には奥田(商4)が左サイドから攻め上がり中央の阪野(商3)にクロスを上げるもタイミングが合わずシュートに持っていけない。逆に14分には明大ゴール前での明大のパス回しを相手にインターセプトされシュートを打たれる。このシュートはゴールポストに当たりゴールには至らなかったが前節の失点を思い出させるシーンだった。今度は明大が神大の堅いDFを崩しにかかる。16分に豊嶋(政経4)がフリーの阪野に縦パスもオフサイド判定、17分には岩渕(文3)のスルーパスを宮阪主将がシュートして先制点かと思われるがこれもオフサイド判定で幻の先制点に。27分にはFKで丸山(法4)がゴールを直接狙うもわずかに右にそれる。33分、右サイドから豊嶋が上がってクロスを上げ三田(政経3)が頭で合わせるがバーの上に。このまま、0―0で前半戦を折り返す。
後半は「攻撃の精度が課題」と神川監督が言うように決定的な場面でシュートを打つもゴールにつながらない。後半開始直後、岩渕がゴール前の素晴しい位置にパスを出すも三田とタイミングが合わずシュートには至らない。その後は三田、宮阪主将を中心にして左右にサイドチェンジを繰り返し、相手DFを揺さぶるがシュートまで持ち込めない。後半13分には相手に右コーナーキックからヘディングで押し込まれそうになるもGK高木(文4)がシュートを止める。17分には阪野、三田と右から左にサイドを切り替えて最後は阪野がシュートを打つもゴールには結び付かない。24分に今度は三田が自らドリブルで左サイドから攻めるが相手DFに倒されてしまう、その後26分宮阪主将がボールを出して阪野がシュートするも相手GKの守備にまたも阻まれる。残り時間が少なくなるにつれ選手たちには焦りが出始める。35分カウンターからの攻撃で途中出場の梅内(政経2)がロングシュートを打つが枠外。41分には相手のカウンターでGK高木が相手と1対1の状況になるも前に飛び出してボールを止める。この瞬間、相手が倒れ笛が鳴り一瞬ヒヤッとするも相手が倒れたのはシュミレーションであるとの判定で相手にイエローカードが出される。その後もチャンスはあるものの得点にできない明大、このまま試合が終わるかのように見えたロスタイム2分。相手のコーナーキックを防いで素早くカウンターに持ち込み阪野がナイスパスを出し梅内が相手GKと1対1でシュートするがまたしてもバーに阻まれてしまう。最後の最後までチャンスを生かし切れず、無得点で試合は終了した。
この日現在1位につけている筑波大が駒大に勝利したため4位の明大とは勝点が6ポイントは離れてしまい明大の優勝は厳しいものになった。しかし、前節の5失点から守備面を立て直し無失点に抑えることができたのは「いいディフェンスからのいいオフェンスへ」というチームの方針に近づいてきた。今度の相手は前期リーグで敗れた慶大、攻撃面の課題を克服して勝利をもぎ取りたい。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「結果だけを見れば負けてしまった。勝点3が取れなくって残念。しかし前節の5失点から無失点になったのは収穫。課題は攻撃の精度が低い事、次節まで2週間あるので練習で直したい。神大のディフェンスは堅い。うちには特出した個がいない、三田が頑張っていたが足りない。攻撃に意外性が乏しい。コンパクトに守ってバイタルエリアをしっかりと押さえて次節の慶大に勝ちたい」
・宮阪主将
「攻撃の精度を高める練習をしていたのに成果が出なくて残念。前節5失点の後、守備の意識が下がっていると注意して守備の意識を高めたことが今回の無失点につながったと思う。自分たちは守備から入るので守備を意識して今回の課題である攻撃精度を改善すれば前期リーグで負けた慶大に勝つ自信がある」
・高木
「前回の5失点から0点に抑えられたのは良かったし、守備は改善できた。攻撃はいまひとつだったが、悲観する内容ではない。神大は守備が整っていて、なかなか崩せなかった。苦手意識はないが、毎回課題の見つかる相手。(次の慶大は)前期負けてるし、油断できない。優勝争いに残るには負けられない相手。今の明治は守備がいいから1点取れれば勝てると思う。次も無失点でいきたい」
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