1勝8敗で前半戦終える/関東大学1部リーグ戦

 前半戦最後のゲーム。ここまで8試合を終えてわずか1勝の明治は、待望の2勝目を狙い筑波大戦に挑んだ。試合開始から4連続得点と出だしこそ好調だったが、第2クォーター以降で点差を離され惜しくも敗戦。結局1勝8敗で前半戦を折り返すこととなった。

 スターターは佐藤(卓)主将(法4)、中東(文1)、田村(政経4)、西川(情コミ2)、皆川(営1)。

 ホーム・筑波大を後押しする大声援が会場に響き渡る中、明治が最高の滑り出しを見せた。開始から約30秒のところで佐藤(卓)主将が放った3Pシュートのこぼれ球を、皆川がゴール下で押し込み先制。さらに田村、そして西川らが3Pシュートなどで続き、9―0。筑波大は星野の3Pシュートで初得点を挙げるが、すかさず田村が鮮やかなドライブで決め返す。ホームでありながら苦しい立ち上がりとなった筑波大は、ここでたまらずタイムアウトを要求。立て直しを図る。
 間合いを取ったことがプラスに作用したのか、タイムアウト後、筑波大は田渡の3Pシュートなど3連続得点であっという間に同点に追い付く。明治も田村のフリースロー2本と、皆川の得点で点差を離しにかかるが、残り50秒を切ったところで山口(筑波大)に3Pシュートを沈められ15―16。リードを許す形で最初の10分間を終えた。

 佐藤(卓)主将の3Pシュートで始まった第2クォーター。序盤は互いに得点を奪い合う拮抗(きっこう)した展開となるが、多彩なパスに目まぐるしいポジションチェンジを見せる筑波大に流れが傾く。梅津(筑波大)などの得点でじわじわと点差を広げていくのに対し、明治ディフェンスも何とか付いていくが、最後のところでマークマンを捕まえ切れない。26―39となったところで前半を折り返す。

 第3クォーター。13点差を追う明治はゴール下で中東が決め、幸先良くスタートするも、池田(筑波大)にバスケットカウントを献上してしまう。さらに皆川のターンオーバーから得点を許すなど、リズムに乗り切れない。その後も筑波大ゴールに迫るものも、随所にダブルチームでつぶしに来る相手に手を焼き、ゴールネットを揺らすには至らず。点差も20点以上になるなど、苦しい時間帯が続いた。
 嫌な流れを変えたい明治は安藤(情コミ1)を再びコートへ送り出す。リーグ戦これまでルーキーとは思えぬ積極的なプレーを見せてきた彼だが、この日も果敢に相手を攻め立てる。強固なディフェンス陣の間を切り裂くようなドライブでゴールへ陥れると、素早いパスで手詰まり感のあったボール回しに勢いをもたらした。最後はブザービターとなる3Pシュートをねじ込み、48―59。11点ビハインドで第4クォーターへ。

 同点、そして逆転へ。安藤の投入で息を吹き返した明治だったが、思うように点差を縮めることができない。点を取っては取られるもどかしい展開となる中、残り4分半を切ったところで明治の得点がストップ。対して筑波大は田渡の独壇場となり、みるみるうちにリードを広げていった。結局最終スコア56―75での敗戦となった。

 試合を振り返って、塚本ヘッドコーチは「いい流れのときは強いが、悪い流れのときに立て直せない」と唇をかんだ。この日も出だしこそ良かったが、第2クォーター途中で逆転されたところから、一度もリードを奪えず。1、2年生が多いチーム故の、経験の差が如実に表れた結果と言える。
 「どのように修正していくか…軌道修正しないと厳しい」。前半戦を終え1勝8敗の10位。チームは今、長いトンネルから抜け出せずにいる。