遠い1勝、連敗止められず/関東大学リーグ戦

 ここまで1勝6敗と勝利が遠い明大。今年1部昇格を果たした早大相手に、第2クォーターに逆転され、その後はリードを奪えないまま試合は終了。この試合でも連敗を止めることはできなかった。

 明大のスタメンは佐藤(卓)主将(法4)、田村(政経4)、目(政経2)、中東(文1)、皆川(営1)。

 明大ボールで試合が始まると、テンポの良いパスワークから、田村がインサイドに切れ込みレイアップで先制する。直後にも目の3Pシュートが決まり、試合の入りはこれ以上ない形となる。流れをつかんだ明大はそのままリードを守り、第1クォーターを終える。
 第2クォーターでも主導権を握りたかった明大。しかし、ここからは逆に主導権を握られてしまう。開始2分までに3Pシュートを含む7点を取られ、あっさりと逆転を許してしまう。すかさず田村がシュートを決め23‐24と食らい付くも、3分半が過ぎたところで明大はタイムアウトを取る。試合再開後、田村がドライブで得点するも流れを取り戻すことができない明大。第1クォーターでの4点リードが、第2クォーター終了時には29-34と5点ビハインドとなってしまう。
 第3クォーターもなかなか点差が縮まらない。そして後半にはじりじりと点差を離され始めてしまう。しかし、残り3分半から途中交代で出場した三富(営3)が起用に応える。今まで試合に出場する機会がなかなかなかったうっ憤を晴らすかのように、フィジカルを生かしてなかに切れ込む三富。相手のファールも誘い、フリースローを決める。終了15秒前にもシュートを決め、早大に10点差で第3クォーターを終える。
 迎えた最終クォーター、早大に先制されるも三富がすぐさま反撃。その後も点の取り合いとなり、最後まで点差が縮まらない。試合終了10秒前に、安藤(情コミ1)がドライブからシュートを決め、執念を見せるも万事休す。昨日の試合と同じような形で、貴重な1勝を逃してしまった。

 試合を終え、塚本ヘッドコーチは「接戦しているときにやられるのは若いチームだからしょうがない」と、今季チームの成長をテーマに掲げているだけに落胆している様子はあまりなかった。「(この負けから)いかに勉強して、こっちに流れを持っていくか」ということがより大切だという。

 また、佐藤(卓)主将は「(勝利につながるような)きっかけが欲しい」と、チームがうまくまとまらないことにもどかしさを感じているようであった。その中でも、「きっかけがあれば変わっていくと思う」(佐藤(卓)主将)と何かつかみかけているものもあることを示してくれた。

 次の筑波大戦でリーグ戦の前半戦が終わり、1部の全ての大学との1回戦を終える。2回戦では「きっかけ」をつかみ、明大がリーグ戦前半の雪辱を果たす姿が見たい。