王者・東洋大に完敗…。優勝へ向け早くも厳しい状況に/関東大学リーグ戦

 前回早大に惜敗し、開幕2連勝とはいかなかった明大。今回対する相手は開幕2連勝と順調なスタートを切った昨年のリーグ王者・東洋大だ。優勝へ向け早くも大事な一戦となった。しかし、開始1分足らずで先制点を許し、明大は苦戦を強いられる。その後も王者に力の差を見せつけられ1-5と完敗。結果、内容ともに不安を残すものとなってしまった。

 「弱い」。角橋部門主将(政経4)は試合後、開口一番にこう言い放った。開幕2戦ともに先制点を許し、常に追う展開となっていた。それだけに今日は立ち上がりに気を付けて試合に臨んだが試合開始58秒、ゴール前の混戦を押し込まれてしまい失点。出鼻をくじかれてしまった明大は前線から早いプレスをかけてくる相手に対し、パスを確実に回すシンプルなホッケーをさせてもらえない。結局、終始ペースをつかむことができずに第1ピリオドを終えた。

 次の1点が大きな意味を持つ展開となった第2ピリオド。明大は第1ピリオドとはうってかわり序盤から攻勢に出る。しかし強固な東洋大守備陣を崩すことができずなかなか得点を奪えない。中盤にはカウンターから角橋部門主将が抜けだしGKと1対1になるが惜しくもゴールならず。攻めあぐねている明大に対し、王者・東洋大は徐々に流れを引き寄せる。
 09:37には明大守備陣がゴール前に張り付いてしまい、フリーになった秋本(東洋大)に遠めの位置から見事なシュートを決められる。また10:00にはDFのクリアミスからGKとの1対1を決められ立て続けに失点。一瞬の隙を見逃さない攻撃に、明大は圧倒されてしまう。終盤に金のパスから高橋(佑)が守備陣の裏に抜けだし、1対1を冷静に決めるなど一矢報いたが、悪い流れを変えられないまま試合は第3ピリオドへ。

 最終ピリオドでなんとか追いつきたい明大だったが、東洋大の早いパス回しに翻弄(ほんろう)されてしまい、04:06には失点。08:02にもDFが戻り切れずに致命的な5点目を取られ、突き放されてしまう。厳しい状況の中、明大も巻き返しを図るが東洋大守備陣の激しいチャージに阻まれてしまい万事休す。抵抗もむなしく、王者に4点差をつけられ敗戦した。

 早大戦に続き、ここでも敗れてしまい開幕3戦で1勝2敗。優勝へ向け、早くも暗雲が立ち込めた。「今日は最初から100%の力で行こうと言っていたのに、まだ全員に徹底できていなかった。がむしゃらさが足りない」(藤井監督)というように、終始集中力を切らさずに走り切った東洋大に比べ、明大は気持ちの面で隙を見せてしまったところをつかれる場面が多く見られた。また1対1で負けてしまうことも多く現時点では力負けだった。だが前回の反省に挙がっていたFWのディフェンスゾーンでの守備に関しては「早大戦よりも守りへの意識は高かったし、形も良かった」(上野・政経2)と改善され、収穫もあった。次の相手は今季からグループAに昇格してきた法大。優勝へ窮地に立たされた明大だが、強豪の名に懸けて、このままでは終われない。

☆監督が選ぶ「今日のMVP」☆
DF本野(商3)

「DFでありながらFW以上の攻撃をするなど、攻守にわたって良いプレーを見せてくれた。常に全力でプレーしている姿は他の選手も見習って欲しい」(藤井監督)

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◆10・1 法大戦:17:00~
≫会場アクセス
・ダイドードリンコアイスアリーナ
――西武新宿線「東伏見駅」駅前