関東学生大会前日!リラックスした表情の拳士たち/練習取材
新井
「女子と組むことに関しては力の強さで違いが出てくるので力加減が難しい。都大会で1位や2位の組と比べたときに、さまざまな課題が見つかった。具体的には力強さ。まだまだお互いのいいところを生かしきれていないと実感した。(関東学生大会の延期について)全日本学生大会と日程が近くなって、関東学生大会が難しい位置になってしまった。今までの成果発表の場としては感謝しているが、合宿とも近かった分焦りも出てきてしまう。例年は重きを置いていた大会なのでしっかり臨みたい。明日の目標としては、個人としては1位をもちろん狙っていくし、団体としても入賞を狙っていきたい」
「(新井と)組むことができるのはうれしい。(関東学生大会の延期について)全日本学生大会と日程が近いので、今までの成果を出し結果を残すことによって一つの区切りとしたい。それをいい形で次の全日本学生大会のほうにもつなげていきたいと思う。自分たちの強みは、背もでこぼこだし、お互いが正反対であることなのでそういったところを逆に生かして見せつけていきたい。明日の目標はとにかく1位を取ること」
◆新井 椋大 あらいりょうた 政経3 川越東高出 170cm・66kg
◆高橋 育恵 たかはしいくえ 政経2 越ヶ谷高出 153cm
~男子二段以上の部 宮嶋・金森組~
宮嶋
「(6月の合同演武会と同じ組であることは)正直オフを経てマンネリではないが、心にゆとりができてしまっていたと思う。本来は上級生である自分が育てなければいけないのにそれができていなかった。ただ練習をしていく中で、下に見て「こいつもすごいな」ではなく、(金森の)いいところを生かしていきたいと感じた。(金森の)いいところを生かす経験を積ませてあげたい。そして自分の気持ちの部分もどんどん盗んでいってほしい。技術は教え込めば誰でもある程度身に付くが、気持ちの部分はおごってしまうと1回痛い思いをしなければ戻らない。(金森には)心はいつまでも白帯のままであってほしいと思っている。(前大会で2位だったことの原因としては)そういう意味で自分の中に多少のおごりがあったのかもしれない。(関東学生大会が延期になったことの影響は)震災という仕方がないことではあるが、モチベーションががた落ちした。でも、そこから切り替えて自分たちの組について深く考えることができたので準備期間が増えたということで逆にポジティブに考えている。(金森は)今までいい思いをしてきていない。いい景色を、頂上を見せてあげたい。明日は結果にもこだわるが、それよりも今までやってきたことを精一杯やっていきたい」
金森
「(宮嶋と組むことについて)自分しか先輩とは練習できないので一つ一つの練習を大事にして、技術以外でも盗めるところがたくさんある。もう上級生となり指導する立場でもあるので、1年生にもしっかりと教えられるように学んでいきたい。(2位だったことは)きちんと修正ができず、気持ちも入り切れていないまま臨んでしまったことが原因。(関東学生大会の延期について)確かに大変ではあったが、こういった状況においてこそ自分の実力を発揮したい。普段と変わらずいつもと同じ気持ちで臨みたい。明日は今までの成果を見せつけるいい機会だと思っている。全てやり切って終わった後にはいい結果が残っているようにしたい」
◆宮嶋 祐貴 みやじまゆうき 商3 桜林高出 173cm・63kg
◆金森 翔吾 かなもりしょうご 商2 中部大一高出 176cm・65kg
~三人掛け 須々木主将、川島、玉村組~
須々木主将
「(今回3人掛けをやることについて)それぞれの組み合わせは、総合優勝を狙って行く上で部の総合力を重視して考えた。今回自分は三人掛けで、胴(防具)を付けて明治の強みを生かした演武をしていきたい。(前大会の反省としては)今まで自分は見せ方というものをおざなりにしてきた部分があった。(震災による大会延期の影響について)影響というよりも、条件に合わせてパフォーマンスするだけ。与えられた条件でどう動くか。状況に合わせたプランを立てなければいけない。この影響をマイナスに考えている部員はいないと思う。(明日の試合の手応えについて)完璧な演武というものはないと思っている。自分たちがどうやるか。それを追い求めて行くだけ。大会は大分楽しみ。最高のパフォーマンスをしてトップを取りたい」
川島
「三人掛けは全員の気持ちが一つにならないと、誰かが集中力を切らしてしまうと崩れてしまう。自信を持って動じずやっていきたい。(震災の影響について)夏合宿が終わって、全日本大会まで2ヶ月と間延びしてしまう中でむしろプラスだと考えている。部員一人一人を見てもそう感じる。(大会を明日に控え完成度としては)明日の関東学生大会を考えると8~9割。全日本大会に照準を合わせると7割。目標設定としては全日本大会の11月までにあと3~4割上増ししていきたいと思う。今まで精一杯やった。明日は貪欲(どんよく)にやっていきたい」
玉村
「(明治では)元々三人掛けは数が足りず組む事ができない。胴を付ける付けないでは大きく変わる。とにかく他の組とは違うというところを見せたい。(前大会の)組み演武では、突き、蹴りが形だけになってしまった。しっかりと突き、蹴りをする事について意識が足りなかった。三人掛けを練習していてそれを痛感している。そこをより意識してしっかりやりたい。(震災の影響について)他大の事を考えると練習環境も明治は恵まれている方。延期した事で特に練習内容も特に変わっていない。練習不足はあるが、大会は明日なのでどうにかするしかない。目標はトップを取る事。胴演武で負かせたい。「何だあれ」と審判員も含めて度肝を抜かせたい」
◆須々木 龍太 すすきりょうた 政経4 東京都立武蔵高出 165cm・61kg
◆川島 祐斗 かわしまゆうと 文4 観音寺一高出 173cm・73kg
◆玉村 啓貴 たまむらひろき 営4 石神井高出 168cm・64kg
話を聞いた中で例年にない時期での大会開催について不安や心配の声は全く聞かれなかった。むしろポジティブな姿勢で試合に臨もうとしている選手たち。その前向きな姿勢こそが本学少林寺拳法部の強みだ。明日は多くの選手から笑顔が見られることだろう。
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