
オウンゴールの1点を全員で守り切る/関東大学1部リーグ戦
前半の立ち上がり、一進一退の攻防が続く。得点ランキングトップを走る阪野に対しては厳しいマークがつき、なかなか仕事をさせてくれない。それでも徐々に流れが明大に傾いてくると、このところ好調の田中(恵・営4)が積極的に前へと仕掛けていく。そんな中迎えた39分、その田中(恵)からの浮き球パスがゴール正面で阪野と競り合った相手選手に当たってゴール。阪野のゴールを目指す姿勢からとはいえ、思いがけない形で先制点を得ることに成功する。その後は落ち着いたプレーを見せ、1点を先行したままハーフタイムを迎える。
逃げ切るためには追加点がほしい後半、本学は積極的に攻め込んでいく。開始8分、またも田中(恵)が右サイドを駆け上がり、そのままシュートを打つ。少し遠目から果敢に狙うもこれはバーの上。その後も本学の時間帯は続き、20分には三田(政経3)のキープからの折り返しを受けてペナルティーエリア内で2度ゴールに迫るも相手GKのファインセーブの前に阻まれる。そして40分、この試合で最大とも言えるピンチが訪れた。パス交換から明大ゴールに迫っていった早大、最後のシュートは決まってしまったかと思われたがここはオフサイド。判定に助けられる。その後45分にもかわされてシュートまで持って行かれるも、サイドネットをかすめた。そのまま試合は終了。見事、勝利を手にした。
「ボールを奪ってからの精度」(三浦コーチ)が課題になる試合内容であったのは確かである。しかし「前線からの守備ができる」(三浦コーチ)阪野を中心として、ロースコアな試合で勝ち星を得ることが出来た。次節からはリーグ戦後期に入る。まず迎え撃つのは専大。前期は4-0と快勝した相手だ。それでも油断は禁物。逆転優勝に向けて明大イレブンの気が抜けない戦いが続く。
★試合後のコメント★
・三浦コーチ
「前節の5得点という結果は運が良かったのだと思う。ただ、守備が機能していたのは良かった。そこから少ないチャンスをものにできた。どの相手も強いので、どの選手が出ても大丈夫なようにしたい。これがチーム力というものになる。決めるところで決めることが大事。自信持ってやってほしいな、という印象。(鎌戸を起用した意図は)練習で良かったから使った。安定して問題なくやれていたと思う。(後期の戦い方について)いつも通り守備をしっかりして安定した戦いで勝ち点を重ねていく。チームはまとまっている。優勝に向け、選手自身が優勝したという実感を最後に持てるように今後11試合を戦っていきたい。徐々に花開いてきている」。
・鎌戸(商4)
「今季初めて出場して緊張してたけどみんながサポートしてくれた。リーグ戦の雰囲気を味わえたことが収穫。(今後スタメンを狙うために)自分は身体能力高いわけでもないので頭を使って今のスタメンにはない良さをアピールしていきたい。それとチームの雰囲気を良くしていきたい」。
・阪野
「一点ゲームになると思っていた。奪った1点はオウンゴールだったが、みんなで守れて勝ててよかった。(今後は)決めるとこ決めないと厳しい戦いになると思う。自分の役割でもあるししっかり果たしていきたい。でも守備も頑張ろうと思っているので、シュートを外したことについては気にしていない。(次節に向けて)まずは守備から入って、結果的に勝ち点3を取れればいい。その中で、自分はFWなので点を取っていきたい」。
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