
リーグ戦第2週目、白星重ねる/秋季関東大学男子1部リーグ戦
[法大戦]
六大学交流戦ではストレート勝ちを収めているだけに、勝利への期待は高まる。しかし相手には主将でエースの田中(法大)がおり、徹底的に研究して臨んだ。
第1セット。16-20とリードされていたが、ここからたたみかけ22-22で一度足並みをそろえたが、最後は相手エースのスパイクが打ち込まれ24-26で惜しくもこのセットを奪われる。
「またか……。このままいっちゃうのか」(鎌田・法2)。先週の敗北が部員の頭をよぎる。しかし「なんとかしなきゃいけない」(大塚・政経2)。部員の心構えとは裏腹に、第2セットも中盤で17-21とリードを許す。しかしここからゲームキャプテンを務める松本(文4)の力強いスパイクによって攻撃を仕掛けると、連続してポイントを奪い逆転に成功。流れを引き寄せた明大は一気にセットポイントまで駆け抜けた。最後は松本と鎌田の2枚ブロックで相手のスパイクを封じ、このセットを奪取。セットカウンント1-1と勝負を振り出しに戻す。
第3セットも序盤はシーソーゲームを繰り広げたが、鎌田のブロックや、3枚ブロックが決まり優勢に持ち込む。16-15の局面で登場したピンチサーバー・佐藤(政経2)が攻めの渾身のサーブで相手のレシーブを乱す。これには「(今季試合中で)1番良いサーブが打てた」(佐藤)と満足の様子。そして返ってきたボールを「調子が良かった」(有田・政経1)とスパイクで決めさらに追い打ちをかけると一気に20-15まで引き離す。この展開にはベンチ全体も盛り上がり、塩田主将もまたベンチから必死でアドバイスと指示を出して鼓舞した。
第4セットも劣勢の状態から4連続ポイントで試合をひっくり返し、ここで明大のミスで1点を取り返されるも連続ポイントで立て直す。法大がたまらず取ったタイムアウト後も明大の連続ポイントは続き、最後は澤田(商3)のスパイクで試合終了。
初の白星を手にした瞬間、応援やベンチを含め、歓喜の輪ができあがった。「勝てたことは大きい」(佐々木監督)と安堵の表情を浮かべた。
[筑波大戦]
筑波大は「オーソドックスなチーム。個々の能力が高く、チームとしてのミスが少ない」(内田コーチ・法4)と評するように、今季東日本インカレ、東西対抗戦で2つの優勝タイトルの実力を持つ。
第1セットの序盤、互いに点を取り合い両者譲らない展開に。ここで松本と鎌田の2枚ブロックで13-10と、相手から1歩抜け出す。しかし終盤20-20で並ばれてから、一気に時間差攻撃や鋭いラインをつく相手のスパイクなどで失点すると、22-25でこのセットを取られてしまう。
第2セットも11-11まで食らいつくものの、5連続ポイントを相手に与えるなどして差は開くばかり。力及ばずこのセットも落とした。
大塚のスパイクで1点目を挙げ、第3セットが幕を開ける。最大4点差まで開いた点差がなかなか縮まらない硬直状態が続いたが、有田のスパイクを皮切りに明大の怒涛の攻撃が始まる。佐藤の攻めのピンチサーブ、有田のスパイク、大塚のサービスエースで連続ポイントを奪い、終盤で22-22と追いつく。ここからデュースの攻防に突入する。一度28-27のセットポイントで優位に立つも、このチャンスを自らのサーブミスでものにすることができない。再び劣勢に立ち、31-32まで続いたデュースも、最後は明大側のボールがつながらずゲームセット。
負けはしたものの「よく動けていた」(佐々木監督)。善戦したという感覚を持った部員が多いことは収穫だ。
[早大戦]
第1セット序盤は澤田、鎌田の意表を突くクイックプレーで早大との差を広げるも、中盤にリードを許してしまう。ここで明大は「自分がミスをした」(有田)という有田に代わり、飯塚(政経2)を投入する。しかし、点差をひっくり返すには至らず、23―25で第1セットを落としてしまう。
第2セットでは再び有田がコートに復帰。序盤こそ一進一退の攻防を繰り広げるも、中盤からは明大ペース。着実にポイントを重ね、このセットを25―18でものにし、セットカウントを1―1とする。
第3セットは一転、点の取り合いを繰り広げ、なかなか点差が広がらない。明大は松本、有田の強烈なスパイクを武器にポイントをあげていくも、早大も七里を中心とした攻撃で応戦する。どっちがこのセットをとってもおかしくないといった状況のなか、最後は早大のサーブミスを誘い、25―23でこのセットを取り、セットカウント2―1とする。
第4セット。このセットを取って試合を決めたい明大。しかしこのセットも序盤から点を取り合う展開になる。明大がポイントを重ねれば、早大も七里にボールを集め、すかさず追いついてくる。しかし、2セットを連取してきた明大の流れを早大は止めることができず、24点目を有田が、試合を決める25点目を松本が叩き込み、25―21、セットカウントを3―1とし、早大に勝利した。
「最後まで七里を捕まえられなかったが勝てた。自分たちのバレーができているということ。それができなければ負ける」(松本)と試合を振り返ったが、「相手はベストメンバーではなかったから結果として勝てた。出来としては60点あげられるかどうか」(佐々木監督)、「相手のエース、七里を止められなかった」(内田コーチ)と、やや悲観気味な声も聞かれた。
前半戦を終えて2勝3敗。負け越してはいるものの、明大の調子は上向きだ。次戦国士大とは東日本インカレで敗北を喫した相手だ。しかし、「(専大戦とともに)2つともとる」(有田)と力強い声も聞かれる明大バレーボール部に死角はない。
[片貝晋・西井岬]
☆出場選手☆(スターティングメンバー)
サイド:松本
大塚
有田
センター:澤田
鎌田
セッター:新
リベロ:中村(文1)
日付 | 対戦大学 | 試合会場 | 結果 |
---|---|---|---|
9・10 | 慶大 | 早大戸山記念会堂 | ●2-3 |
9・11 | 中大 | 早大戸山記念会堂 | ●0-3 |
9・17 | 法大 | 専大総合体育館 | ○3-1 |
9・18 | 筑波大 | 専大総合体育館 | ●0-3 |
9・19 | 早大 | 専大総合体育館 | ○3-1 |
9・24 | 国士大 | 東海大湘南校舎総合体育館 | |
9・25 | 専大 | 東海大湘南校舎総合体育館 | |
10・1 | 国武大 | 東海大湘南校舎総合体育館 | |
10・2 | 日体 | 東海大湘南校舎総合体育館 | |
10・15 | 東海大 | 日体大米本記念体育館 | |
10・16 | 順大 | 日体大米本記念体育館 |
☆Next Game☆
9月24日(土)国士大戦 第3試合Bコート(第1試合開始時刻は14時)
会場:東海大湘南校舎総合体育館
9月25日(日)専大戦 第3試合Aコート(第1試合開始時刻は11時)
会場:東海大湘南校舎総合体育館
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