あと一歩及ばず、大東大に惜敗/関東大学1部リーグ戦

 1勝3敗で迎えた大東大戦。今季1部に昇格してきた相手に勝ち、今後のリーグ戦に弾みをつけたいところだったが、結果は62-63と惜敗。あと一歩のところで勝利を逃した。

 スタメンは佐藤(卓)主将(法4)、田村(政経4)、加藤(法3)、目(政経2)、皆川(営1)。

 第1クォーター序盤、両者一歩も譲らぬ攻防が続き、なかなか試合が動かない。明大は佐藤(卓)主将を中心にボールを動かし相手を揺さぶるも、一歩も引かない大東大。しかし5分が経過した辺りから明大は要所でカウンターを決め、流れを引き寄せると24-19と5点リードで最初の10分を終える。
 良い流れのまま勢いに乗りたい第2クォーター。開始1分、田村のパスから西川(情コミ2)が3Pシュートを決める。そのまま引き離したいところだが、ファウルにより相手にフリースローを与え失点するなど、なかなかリズムに乗れない。攻め込まれる場面が続き一時リードを許すも、西川の正確な3Pシュートで38-36と再びリードを奪い、前半を折り返す。

 迎えた後半。勝利に向けてさらに点差を広げたい明大は、チャンスをつくるものの得点に結び付かない。逆に大東大にスティールを許すなど、球際での弱さが出てしまった。徐々に相手に流れが傾き、2分過ぎ、連続してシュートを決められ、38-43と逆転される。5分が経過してもなお得点できない本学。5分18秒、安藤(情コミ1)から佐藤(卓)主将、皆川の順にパスが渡り、再びボールを受けた安藤がドライブで相手を引き寄せる。佐藤(卓)主将が反転しパスをもらうとそのまま3Pシュートを決め、ハーフタイム後チーム初の得点を挙げる。しかしその後は、鎌田、岸本、遠藤(ともに大東大)の3人を中心にシュートを決められ、点差を広げられてしまう。佐藤(卓)主将のブザービーターとなる3Pシュートで一矢報いるも、50-58と8点ビハインドのまま第3クォーターが終了。
 勝負を決する最終クォーター。相手オフェンスのターンオーバー等のミスも重なり点差を縮めていくと、6分30秒、田村がドライブで得点し59-61と2点差に。このまま一気に逆転したい明大だが、相手のディフェンスを崩し切れない。7分55秒、明大はタイムアウトを取ると「粘れ。ここがチャンスだ」と塚本ヘッドコーチがチームに奮起を促す。その直後、田村がファウルをもらいフリースローで1点差まで詰め寄る。残り8秒、ゴール下の密集から横パスを通され60-63と突き放される。しかし明大も残り3秒、ゴール下でパスを受けた田村のレイアップシュートで再度1点差まで追い上げ、最後まで諦めない。明大ボールとなり残り1秒、田村が逆転を狙いロングシュートを放つが、わずかにリングに届かず62-63で試合終了。決定打を欠き、あと一歩のところで大東大に敗れた。

 終始自分たちのペースをつかみ切れないながらも、粘りを見せた明大。惜しくも試合には敗れたものの、連携や個々の技術は向上しており、悲観する必要はない。本日の試合で見つかった課題を修正して、これからの試合では「勝ち」にこだわった戦いを見せてほしい。勝利への執念こそが、逆境を乗り越える原動力になるはずだ。