
女子エイトが初の日本一!!/全日本選手権
まずは3連覇を狙った女子舵手なしペア。インカレではまさかの4位。「自分たちの足りない部分に気付けなかった。ふがいなくて、何もできなかった」(高木・法3)と悔しさの残るレースとなった。しかしこの日はインカレで優勝した東経大には惜しくも及ばなかったが、2位に食い込んだ。「インカレと違い自分たちのレースはできた。悔しいけど悔いはない」(高木)と力を出し切った上での2位に胸をなでおろしていた。
男子舵手なしクォドルプルは社会人の関西電力美浜には敗れたものの、インカレで敗れた日大を終盤引き離しての大学1位を達成し、「2位だから声を出していいのかなと思ったけど、自然と声が出ていた」(栗山・法2)とゴール後大きな声を上げ喜びを表していた。選手たちも「常勝軍団日大に勝てたことはすごく大きい。来季につながるいいレース」(林・商3)、「日大にリベンジ出来たのはうれしいし、ここでも絶対に負けたくなかった」(栗山)とライバルである日大を倒せたことに満足の表情を浮かべていた。
そして明大としては最終レースとなった女子エイト。明大女子はこの大会でしかエイトを組まない。明大は各クルーで出場したメンバーをそろえたベストメンバーでレースに臨んだ。今大会はインカレ優勝の女子舵手付きクォドルプルが決勝に進めないなどここまで優勝はなし。是が非でも勝ちたいレースであった。レースは1500m地点から明大が抜け出しそのまま他校を寄せ付けずゴール。見事この種目初優勝を決めた。明大はインカレから全日本まで時間がなく、9人そろっての練習がなかなかできていない状況だったが、「不安はなかった。団結力ではどこの大学でも負けない」(田口・法4)と今年の明大端艇部が掲げてきた“全員で勝ちにいく”という方針を実現させる形となった。
これで4年生は明大端艇部での活動が終わった。納会では、4年生は自分たちがなかなか結果を出せない中で、最後に優勝という形で終えれたことに涙を流しながら周りの方々に感謝していた。3年生以下の部員も1年間引っ張り続けてきた4年生に感謝の言葉を述べていた。
今年最後の大会を女子エイト優勝という最高の形で締めくくった端艇部。しかし部員たちの目は既に10月の新人戦に向いている。新たなスタートを切った明大端艇部に期待したい。
★表彰台を獲得したクルーとコメント★
・女子エイト――優勝
クルーメンバー:戸邊(政経1)、高木、今井(商2)、小澤(法2)、高島(農3)、中村(法4)、浅利(政経4)、田口、cox赤津(政経2)
田口
「エイトは練習が少なかったが“いける”と思った。不安はなかった。団結力ではどこの大学でも負けない。1年間作ってきたチームを信じた。今のメンバーは最後なので今年の思いを込めてこいだら自然と結果が出た。明治では初めてのこと。まだ後輩や同期で金を取っていない人がいたから優勝できてうれしい。付きクォドについては悔しい。だからこそエイトでという気持ちが強くなった。クルーに悔いはない。実力がそこまでだった。後輩には何か与えたい。これから明治を任せる存在だから自分たちを見て何かを感じ取ってくれれば」
中村
「一発決勝で優勝を目指して1レースに全てを込めた。勝つことは大前提。楽しんで集大成を飾るために死ぬ気で漕いだ。他大は意識せず自分たちのクルーに集中した。気持ちでつながっていれば船にもつながると思い、全員で勝ちにいった」
浅利
「やっと日本一になれた。ただそれだけ。1年からクォドを専門にやってきた。クォドに出て引退したいという思いがあった。クォドはだめだったが、エイトで優勝できてよかった。チーム力を問われる種目でシーズン最後にここまで成長できたことを見せられた。4年間やり切れたことがうれしい。技術だけでなくマッチング、お互いの漕ぎを理解することをシーズン初めから私たちの代から言ってきた。これが良い方向にいき、団体で生きた。チームがまとまれた証拠」
高島
「先輩との最後の大会だったので絶対に勝ちたかった。攻め続けて負ける気しなかった。エイトは練習が2週間くらいしかできなかったが、チーム力が1番あるから優勝できたと思う。3年生が最上級生となり、新体制になる。チーム力をさらに高めて生かしていきたい。そして私たちから盛り上げていきたい」
赤津
「ケガの影響で漕げなかったので、初めてコックスをやらせていただきました。クルーのみんなが、みんなのために、明治のために漕げた結果だと思う。わたしは元々漕ぎ手で、辛い距離など漕いでる人たちの気持ちが分かったので、ここでこう声をかけられたらうれしいなってところで、声をかけられました。次は新人戦ですが、クォドルプルに乗って、明治が強いということを証明したいです。自分が引っ張っていくつもりで頑張ります。」
・女子舵手なしペア――2位
クルーメンバー:高木、今井(商2)
高木
「インカレの時は自分たちの足りない部分に気付けなかった。ふがいなくて、何もできなかった。夜に監督に怒られて悔しくて見返してやろうと思った。いろいろな人に助けられたが、やはりパートナーの今井の存在が大きかった。今日のレースは悔しいが力は出し切ったのでインカレとは違う。」
今井
「インカレは本当に悔しかった。高木さんに支えられていろいろなことを乗り越えてきたので、全日本も頑張れた。舵手なしペアでは優勝は出来なかったけど気持ちがすっきりした。来年に向けて切り替えて頑張っていきたい」
・男子舵手なしクォドルプル――2位
クルーメンバー:栗山、山野(農2)、穴井(政経2)、林
林
「スタートから自分たちのレースが出来た。常勝軍団日大に勝てたにはすごく大きい。来季につながるいいレース。インカレが終わって監督から頂いた助言が大きかった。来季は冬にしっかりトレーニングして日大にエイトで勝ちたい」
栗山
「結果的にはインカレで負けている日大にリベンジ出来たのは嬉しいし、ここでも絶対に負けたくなかった。今日のレースは気持ち的な面で頑張れた」
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