Aブロック昇格逃すも、新戦力が台頭/関東大学秋季Bブロック対抗戦

2011.09.19
 昨年の日本学生選手権を制したエース・櫻井(商3)を欠いて臨んだ大一番。一昨年春季以来のAブロック昇格を目指した本学だったが、惜しくも2位で昇格を逃した。しかし、そんな中でも1年生の活躍が光った。

 1チーム8人ずつが出場し、上位7人のトータルスコアで順位を決定する今大会。清主将(理工4)を筆頭に、上級生中心にエントリーした本学。そのチームの中で、ルーキーながら出場したのは太田(営1)と佐藤(法1)。

 天候にも恵まれ、2日間に渡って繰り広げられた熱戦。その初日、本学はこの試合で引退となる4年生で唯一出場した清主将が73のスコアで周り、最後の勇姿を見せる。しかし、それ以上に目立ったのが佐藤。Bブロック全体の最小スコアでもある71の好結果を残した。また、太田も清主将に次ぐ75をマークした。2人の1年生の健闘で、初日を終え本学は3位という好位置につける。

 迎えた2日目。「1年生2人の躍進に触発され、チーム全体がちょっとでも良いスコアを出して、数字上負けたくないという気持ちになった」と明大ゴルフ部OBでもある西尾コーチが振り返るように、前日のルーキーたちの活躍に刺激を受けた上級生が奮起する。尾崎(営3)が前日の79から5打伸ばして74と本来の実力を発揮する。2、3年生は全員、初日のスコアを上回りチームに貢献。佐藤と太田も初日よりはスコアを落とすも、70台でまとめる。2日目だけ見ると、2位に1打差の539ストロークで1位。堂々の戦いぶりを見せた。

 しかし、2日間総合では、優勝した中大に6打及ばず、悔しい準優勝。「チームみんなが普段通りの実力を出せば、Aに行けたかも」と清主将が唇をかみしめるように、あと一歩のところで目標のAブロック昇格には届かなかった。

 それでも、今大会の若い力の台頭はチームにとって明るい材料だ。実力のある選手がそろう本学だが、新戦力の出現はチームに良い意味での緊張感をもたらす。「有望な1年生が結果を出すことで、チームにとってもプラスの作用が働くと思う」(清主将)と言うように、チームメート同士の切磋琢磨(せっさたくま)によって、部全体の活性化が進み、さらなる成長を期待できる。

 将来性を感じさせるチームに成長しつつある本学。「この悔しい思いは、下級生たちが晴らしてほしい」とキャプテンが期待を寄せるように、今後の明大ゴルフ部を背負っていくルーキーの可能性は無限大だ。4年生が果たせなかった思いを受け継ぎ、まずは来春のAブロック昇格を目指す。

試合後のコメント

・西尾コーチ
「調子の良い選手がいなかったが、一打一打の重みを感じてプレーすることができていたと思う。夏のタイでの合宿から1年生の2人は調子が良く、今大会も好調を維持していた」

・清主将
「優勝した中大のスコアを見ても、もっと頑張ればAに行けたかもしれない。OBが多いコースで、コースマネジメントが難しかった」

・太田
「ドライバーが曲がってしまい、自分本来のゴルフができなかった。自分がチームを引っ張りたかったが、できなくて悔しい。朝日杯、春のリーグに向けて体力面を強化する。春は優勝します」

・佐藤
「1日目は良かったが、2日目は良くなかった。守りに入ってしまい、自分のプレーができなかったことが反省点。春は、今回の目標や課題を修正して頑張る」