
強豪・流経大に5-0で快勝/関東大学1部リーグ戦
試合は開始直後に動いた。前半6分中盤で田中(恵・営4)がボールを奪い楠木(営4)、三田(政経3)とパスが通り最後はフリーだった阪野(商3)がシュート。先制点を決める。その後も明大の攻撃は止まらない。前半10分またも田中(恵)がボールを奪い岩渕(文3)が打つがGKに阻まれコーナーキックに。そのコーナーキックからまた岩渕が打つも相手DFに止められるがこぼれ球を後ろから上がっていた豊嶋(政経4)がシュート。これが決まり2-0と流経大を引き離す。しかしここから流経大の爆発的な攻撃サッカーが始まり、明大ゴールを脅かす。前半27分には左サイドから攻め込まれるも楠木がスライディングで何とか止める。その2分後にはパスをつなげられシュートを打たれるがGK高木(文4)がファインセーブ。このまま相手ペースで前半が終わるかのように見えた前半ロスタイム46分中央で宮阪主将(文4)から田中(恵)にボールが渡る。すると本日絶好調の田中(恵)は細かいドリブルで相手DFを引き寄せて、そのスキに阪野が裏に飛び出してシュート。3-0と流れを取り戻し前半終了。
後半はゆっくりとしたリズムで一進一退の展開になった。明大は監督の掲げる「いいディフェンスからのいいオフェンス」の言葉通りにしっかりと守ってボールを奪いそこから攻撃につなげるも相手DFに阻まれ時間が過ぎていく。そんな中またも田中(恵)が試合を動かした。後半19分、田中(恵)がボールを奪い阪野に渡してまた田中(恵)が受け取りシュート。「4点目は最高のシュートだった」(神川監督)という通り、ユニバーシアード決勝でGKを務めた流経大・増田をあざ笑うかのようにボールは増田の頭を越えゴールネットに突き刺さった。4-0とさらなる追加点を決めた。後半30分には阪野が自らドリブルで攻め上がり豪快なミドルシュートを決め、阪野は本年度2度目のハットトリックを達成し5-0と勝利を確実なものにする。後半39分には6点目のチャンスも相手GKがファインセーブで止められる。その後もさらなる追加点を目指すが試合終了。5-0の快勝で後期リーグ初戦を最高の形で勝利した。
8月に中国で行われたユニバーシアード大会に6人も選出された優勝候補流経大に5-0と大量得点で勝利したことは大きい。昨年のチャンピオンでありながら前期リーグは3勝3分3敗と振るわなかった明大だがここに来てディフェンスとオフェンスがかみ合ってきた。あとはこの調子を維持して次節で現在リーグ2位の早大を打ち破りリーグ戦優勝を目指していきたい。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「0失点で勝利できて良かった。4点目の田中(恵)のゴールは最高だった。この試合でまた強い明治に戻れたと思う。8月に天皇杯予選で町田ゼルビアに負けてディフェンス面の整備をしたことで守備が良くなった。今日は田中(恵)が抜群の働きをしてくれた。課題は前半にバイタルエリアで相手を自由にさせていたことが多かったのでそこを直したい。次の早大戦でもしっかりとした守備で勝ち点3を取りに行きたい」
・宮阪主将
「立ち上がりに点を決められたことが良かった。試合の中で余裕をつくれた。勝つために何をするかということをみんなで話し合って、それを実行できた。ユニバーシアードなどでチームを離れている間、田中(恵)がチームをまとめてくれた。田中(恵)がやることに関して口出しすることは何もなかったし、自分はそれを引き継ぐだけ。田中(恵) はほんと頑張ってくれたし、4年全員でチームをまとめることができていたと思う。次は前期1位で折り返した早大だが、やることしっかりやって勝ちたい」
・高木
「ディフェンスが最初からしっかりしていて相手のチャンスをつぶして落ち込んだところをついていけた。守備の意識が良かった。元々チームは守備の意識高く持っているけど今日は暑くてもよく走れてた。自分は走らないからそこまでじゃないけどフィールドプレーヤーはきつかったと思う。こういう状況だとゲームの流れも遅くなりがちだけど相手以上に切り替えも速く、暑さの中でも相手より全て上をいけた。今節と次節は前期の2試合分ということだけど、後期リーグのスタート良く切れた。今日は大勝したけど次は切り替えて自分たちのやるべきことをしっかりやりたい。守備をベースに勝っていく。ユニバから合流してチームの状況わからなかったけど今日でもっといい流れになっていくと思う」
・豊嶋
「(得点シーンについて)セットプレーの練習を今週はやっていたのでうまくいって良かった。練習通りではなかったけど気持ちで入れた。スタメンが3、4年しかいなくて4年は残り13試合しかないって分かっていたから気持ちでいった。(今後について)チーム一丸となってやっていきたい。守備は気持ちで攻撃は今日みたいに積極的にやっていけば入ると思う。攻撃参加はできればしたいけどDFなのでまずは守備から」
・丸山
「開幕戦は一番難しい試合になるが、前の選手が5点とれて、全体的にもまとまっていたと思う。前半0点に抑えていて、守備の意識も上がっている。前半イエローカードをもらってしまって、後半に球際の部分で強くいけなかったのでイエローをもらわないようにしたい。チーム的にも、もう少し守備の意識をもってやっていきたい。首位とも下位とも離れてないから、結果優勝できるようにしたい」
・田中(恵)
「守備が良かった。ボールを前線で取れたので狙い通りいけた。チームとしてすぐに点を取れたので、相手の時間も落ち着いてできた。(自身のゴールは)狙い通りだった。自分、シュート下手なんですけど(笑)イメージ通りのゴールだった。(チームとして意識したことは)守備の場面で、前からボールを追うこと。また、気持ちを強くもっていくこと。最後のシーズンなので毎試合気合い入れて逆転優勝狙っていきます!」
・阪野
「試合前にどんな内容になるか考えたら押されている中でのカウンターというイメージだった。立ち上がりは明大ペースでイメージと違っていたが途中からはイメージ通りだった。(ハットトリックについて)サッカーには流れがあるから自分の役割を果たしただけで特にハットトリックということは意識していなかった。このままの勢いで優勝を目指していきます」
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