王者早大と激突! 善戦するも敗北/関東大学1部リーグ戦

2011.09.12
 関東大学リーグ3戦目、本学は全日本リーグ6連覇中の王者早大と対戦した。慶大・法大戦は実力を出し切れないまま落としたため3戦目で挽回したいところ。シングルス・ダブルスそれぞれの選手が力を出し切り食らい付くが、突出した実力を持つ相手になかなか白星を奪えない。最後のシングルス1でようやく勝利を挙げたものの、昨年と同じ1―8で敗北した。

 ダブルスで今大会唯一、3試合出場している大阿久(商3)・古橋(商2)組。立ち上がりは上々だった。1ゲーム目を先取すると、次のゲームを取られた後連取し4-1とリードする。流れが変わったのは6ゲーム目。相手の勢いのあるサーブに押され3連続でアウトを出しそのゲームを落とすと、3ゲーム連取され4-4に。次のゲームを取り流れをつかみ直そうとするが、相手の勢いは止まらず5-7で1セット目を落とす。2セット目は取りつ取られつの展開になる中、押し負けて4-6で取られ、敗れた。
 またダブルスには濱中主将(営4)・小野(営1)組、泉田(理工3)・佐藤(営3)組も出場。濱中主将・小野組はストレート負けし、佐藤・泉田組は1セット目を6-4で取るもその後2セット取られ敗北した。

 慶大戦・法大戦と、シングルスでは2連勝している濱中主将。今回も1勝を拾いに行きたかったが、今季インカレのダブルスで優勝している廣田(早大)に阻まれた。1セット目はほぼ互角の戦いを見せ、一時ゲーム数4-4とするが、その後2ゲーム連続で取られる。2セット目は相手が押してくる中、一本一本大事にして粘ったが、2-6で取られた。他の選手も負けていたため、この時点で8敗が確定。残るは1年生の小野の試合のみとなった。

 1年生ルーキーの小野は、今回もシングルス1に出場した。小野が負ければ明大としてもストレート負けを喫することになるため、最後に一矢報いたいところ。本日最後の試合にチームメイトが総出で見守る中、期待に応えた小野は6-1でこのセットを取る。2セット目相手は猛烈な攻めを見せ、小野は粘るも3-6でこのセットを落とす。3セット目は互いの意地と意地がぶつかりあった。4-4から小野が9ゲーム目をとり王手をかけると、すかさず相手も次のゲームを取る。小野は6-5でまたもや王手をかけるが、デュースの末に次のセットを落とし、試合はタイブレークに突入した。タイブレークでは、小野は鋭いショットを連発して6-3と相手を追い詰める。しかしプレッシャーからかアウトなどを出し取り切れず、6-6となる。ここで流れが相手にいってしまうかと思われたが、この日の小野は強かった。「(慶大戦・法大戦と負けていて)どうしてもシングルスでの1勝が欲しかった」(小野)と、最後のポイントは2連取して押し切った。今季インカレ2位の実力者、片山(早大)を下し、勝利のガッツポーズをした小野のもとに部員たちが駆け寄る。この日1番の歓声は小野に贈られた。

 負けはしたものの、良い形で進められた試合が多かった今回。最後の小野の1勝も「ダブルス・シングルスで良い雰囲気をつくれた」(上原監督)と、チーム一丸で取った1勝だった。残るは13日の亜大戦と15日の日大戦の2戦。「下級生が頑張っているから次は上級生が頑張って残りの試合を戦いたい」(濱中主将)という言葉通り、チーム全員が実力を出し切り、2連勝を狙う。