開幕戦関東学大に大差で勝利!/関東大学ジュニア選手権

2011.09.12
 ついに開幕した関東大学ジュニア選手権。昨年は1stフェーズを全勝し、対抗戦Aチームの追い風となった大会。初戦となったこの試合も10トライを奪いチームの底上げが進んでいることがうかがえた。

 関東学大のキックオフで始まったこの試合。しかし開始から間もない1分にセンターライン付近でターンオーバーされそのまま相手に独走を許しトライ。あっという間に先制を許してしまう。しかし明治も6分、敵陣右隅でFB高平(法2)が展開しWTB斉藤(農3)がトライを挙げ、キックも決まりすぐさま同点とする。さらに14分CTB西村(農2)がビッグゲインし敵陣奥深くに入り込むとそこからモールで押し込みそのままトライ。その後も明治のいい流れは続き敵陣でプレーする時間が多く25分には再びモールトライで引き離す。さらに32分、35分にも斉藤がトライを決め、33-7で前半を折り返す。
 後半に入っても明治の勢いは止まらない。開始2分CTB猿楽(政経3)がゲインし、西村につなぎPR楢山(営4)が中央にトライ。その後も「ディフェンスでもアタックでも前に出ることができた。ちゃんと1対1が意識できていたと思う。BKの動きがすごく良くてFWも余裕を持てた」(古屋・商3)と話すように明治がゲームを支配し続け、26分までにさらに4トライを挙げ66-7と大差をつける。しかし「後半の最後の方は集中力が切れて、いろいろな部分がおろそかになってしまった」(郷・文4)と振り返るように、逆に関東学大に意地のトライを返され66―14となりそのままノーサイドとなった。

 開始直後や終盤の集中力に課題は見えたものの力の差を見せつけ快勝した明治。スクラムや接点などFW戦で強さを見せた関東学大に対して苦戦する場面もあったが、明治のBKの選手の動きが良く選手たちも今日の試合にはそれなりの手応えを感じているようだ。それでも「次は早稲田。絶対に負けられない」(郷)と次戦に向けてしっかりと気を引き締めている。昨年はジュニアの好調がAチームにいい流れをつくり、チーム全体として波に乗ることができた明治。いよいよ初戦の筑波大戦まであと1週間と迫る中このいい流れはAチームにつながるはずだ。

[真島一郎]

1.PR 楢山 直幸(営4) 9.SH 多田 潤平(文3) 16 野崎 友晴(政経4)
←3.松波(53分)
2.HO 郷 雄貴(文4)
→17.太田(53分)
10.SO 長石倉 豪(営1)
→20.筆谷(24分)
17 太田 竣介(商2)
←2.郷(53分)
3.PR 松波 昭哉(政経1)
→16.野崎(53分)
11.WTB 斉藤 春樹(農3)
→22.堀米(73分)
18 吉田 任宏(政経2)
←4.友永(53分)
4.LO 友永 恭平(政経3)
→18.吉田(53分)
12.CTB 猿楽 直希(政経3)
→21.市原(60分)
19 圓井 文也(商1)
←6.古屋(67分)
5.LO 大椙 慎也(法1) 13.CTB 西村 雄大(農2) 20 筆谷 優樹(政経3)
←10.長石倉(24分)
6.FL 古屋 直樹(商3)
→19.圓井(67分)
14.WTB 村井 佑太郎(政経1) 21 市原 祥平(政経2)
←12.猿楽(60分)
7.FL 笠原 卓(法4) 15.FB 高平 裕輝(法2) 22 堀米 大地(政経1)
←11.斉藤(73分)
8.NO.8 小河 康蔵(商4)

~試合後のコメント~
HO郷

「相手は強いと聞いていたが自分たちのラグビーができたので大勝できた。後半の最後の方は集中力が切れて、いろいろな部分がおろそかになってしまった。次は早稲田。絶対に負けられない」

PR野崎(政経4)
「完勝できた。ストラクチャー(チームの攻撃の方針)の部分が上手くできていた。反省点は、BKのパスミスと、FWの切り替えで攻守がもたついてしまったところ。あと、後半最後の方で集中力が切れてしまった。個人的にはタックルが全部決まったので。(得点としては)満足いく点差。チーム全体の開幕戦だったので真っ向勝負で挑んだ。次の相手の早稲田は今日みたいには行かない。より集中してぼこぼこにします」

FL古屋
「最初にぽろっと取られてしまったけどしっかり立て直して自分たちのやりたいラグビーができたと思う。ティフェンスでもアタックでも前に出ることができた。ちゃんと1対1が意識できていたと思う。BKの動きがすごく良くてFWも余裕を持てた。この調子でジュニア戦を全部勝っていきたい」

WTB猿楽
「個人的な反省点は今日は特に。チームとしては、入りのところで何本も抜かれたし、全体的にタックルも甘かった。2トライ取られたのは、相手も練習してきてるんだし、しっかり抑えられる部分は抑えることができたので点数としては満足。次の試合も楽しんでやります」