前半もたつくも、力の差を見せ立大に快勝/関東学生秋季リーグ戦

2011.09.11



 先週東海大に惜敗し、苦しいスタートとなった明大。上位進出を狙う明大にとって今季2部から昇格してきた立大に勝利はもちろん順位を左右する得失点差を稼ぐためにも大差での勝利が必須と言える試合だ。

 序盤はオフェンスが機能し得点は重ねるも「前半は相手に合わせて守ってしまった」(寺田主将・商4)とディフェンスが受け身になってしまい積極的に飛び込んでくる相手に失点が止まらない。8分に相手が2分間退場したことで一時的に点差が開いたが、ここで立大が絶妙のタイミングでタイムアウト。これにより流れが変わり徐々に差が縮められる。オフェンスでもミスが続き得点が7分以上止まってしまい悪い流れを止められない。もたつく明大は27分ついに速攻を決められ追い付かれてしまう。しかし明大もここから3連続で得点。嫌な流れながらも何とか3点差で前半を折り返す。
 
 迎えた後半。前半の最後に選手が2分間退場し1人少ない中でのスタートとなったが、エース・池辺(政経2)や寺田主将の速攻が次々と決まり6連続得点で後半逆転を狙う相手の出鼻をくじく。その後も審判の厳しい判定に退場者が絶えない状況の中で、セットディフェンスも機能し、キーパー荻原(営2)のファインセーブ連発もあり前半多かった失点がストップ。攻守の歯車がかみ合いだした明大は20分には10点差をつける。ここで明日に向けて控え選手を投入した明大だが、いい流れは止まらず最終的に12点差で試合は終了した。

 前半は格下立大に対して思わぬ苦戦を強いられた明大だが、後半はきちんと修正し差をつけた。次戦は春にラスト5秒から勝ち越し勝利を挙げた筑波大戦。「正直秋は苦戦すると思っていた。春は勢いだが秋は実力のあるチームが勝つ」(寺田主将)と選手たちも大一番に向け気を引き締めている。上位争いに勝ち残るためには絶対に落とせない戦いだ。エース・池辺がセットでも速攻でも厳しいマークに付かれる中で、いかに得点を重ねるかが勝負の分かれ目になってくるだろう。

~試合後のコメント~
寺田主将
「今日は大差で勝つつもりだった。前半は相手に合わせて守ってしまい去年までの明大をほうふつとさせてしまった。後半は明治のスタミナ勝ち。去年よりも走れる選手がそろっている。正直秋は苦戦すると思っていた。春は勢いだが秋は実力のあるチームが勝つ。優勝は難しいかもしれないが、最終的な目標はインカレなのでそこにつなげていきたい」

荻原
「途中からの出場で流れをすぐに変えられなかった。アップ不足だったのかもしれない。悔いが残る。DFにもっと指示を出して、DFと一体になれればよかった。(オフェンスに関しては)大事なところで決め切れていない。体力で勝てている部分がある。先週の東海大戦より良い攻めはできた。(明日に向けて)今日の後半の調子を前半から出せるように、ちゃんと指示を(DFに)出してDFと一体になりたい。勝負どころでしっかり決めて、DFを楽に。そしてオフェンスに集中させてあげられるようにしたい」

池辺
「審判が厳しくペースが崩れたがそれを言い訳にはできない。自分たちがどれだけ冷静にプレーできるかが今後の課題。自分がマークされるのはいたたまれない。このケースの練習はしてきたがつい熱くなってしまう。東海大戦を落としたのは想定外だが、長いリーグ戦だから切り替えて立大戦に挑んだ。これからの試合も一つも落とさずに頑張りたい」