濱中主将・小野組が粘り勝ちするも、法大に敗北/関東大学1部リーグ戦

2011.09.11
 関東大学リーグ2戦目の相手は法大。法大は早大慶大に次ぐ強豪で7日には亜大に9-0でストレート勝ちし、勢いに乗っている。そんな法大との昨年のリーグ戦成績は3-6。今年は昨年よりも一つでも多く白星を増やしたいところだったが、結果は昨年と変わらず3-6で敗北した。

 ダブルスの注目は、ダブルス1に出場した濱中主将(営4)・小野(営1)組。小野は1年生ながら8月の関東学生選手権でベスト8、インカレにも出場した期待のルーキーだ。本学主将とルーキーという現在の部をプレーで引っ張るペアに、自然と期待も高まる。序盤は明大ペースで試合が進み、危なげなく4ゲーム先取する。しかし、一度連続でポイントを取られると、相手に流れを持っていかれ、3ゲーム返されてしまう。だがここは濱中主将が4年として小野を引っ張ってやりたいところ。濱中主将は見事なサービスエースを決め、緊迫し始めた空気を和ませた。「小野はサーブやリターンが良かった」(濱中主将)と言うように、小野も濱中主将に続くかのように強気のプレーを見せ、流れをこちらに引き寄せる。初めてペアを組みながら見事な連携を図っていた。2セット目も一進一退の攻撃が続き、タイブレークまでもつれこむ。だが、だんだんと相手のペースになりタイブレークで2セット目を相手に取られてしまう。ファイナルセットでも先に2ゲーム取られ2人に疲れが見え始めた。このまま相手に引き離されてしまうかと思われたが、本学の2人は互いに声を掛け合いながら冷静に試合を進めていった。慌てず確実にショットを決め、流れは完全に本学に戻ってきた。そこからは一気に点数を重ねて、ファイナルセットも6-3でものにし、この試合を制した。

 他のペアも濱中主将らに続きたいところだったが、海野(農4)・伊藤(駿・政経3)組、大阿久(商3)・古橋(商2)組ともに0-2とダブルスは負け越してしまった。「もっとやれたはず」と濱中主将は残念がる。簡単なスコアで敗れてしまったことについては「勝ちたいと思う気持ちが足りない」と、技術よりも気持ちの面をもう一度高め直す必要があるようだ。

 シングルスに出場した伊藤(駿)のゲームは、序盤からラリーが続く一進一退の戦い。1セットはタイブレークまでもつれ込み、粘りを見せるも、最後は伊藤(駿)自らのサーブミスで、1セットを落としてしまう。「昨日足がつったので今日はペース配分を考えた。それがあだになって思い切りが悪かった」と言うように、その後も相手のボールに必死に食らい付くも最後のところで思い切りのいいプレーができなかった。結局2セット目は2-6で相手に取られ、ストレート負けしてしまった。

 「今日は濱中(主将)がうれしい誤算。よく食らい付いていた」と監督が話すように、選手の多くが勝ち切れない中、シングルスでも濱中主将が見せてくれた。「ダブルスで勝利したことでシングルスにつなげられた」と言うように、序盤から飛ばす濱中主将はカットボールなどを使って緩急を付け、相手を翻弄(ほんろう)する。サービスエースも何本も取り、濱中主将の表情からは時折笑顔も見えた。最後まで安定した強さを見せ、1セット6-3、2セット6-1で、見事に勝利した。

 次の相手は早大。「早大は日本一の大学。足下にも及ばないが何が起こるか分からない」と濱中主将が言うように、諦めなければ流れを明治側に持ってこれるかもしれない。「自分のテニスにこだわらず、とにかく1勝を拾いにいきたい」(伊藤(駿))という気持ちを選手全員が持って早大戦に挑んでほしい。