リーグ戦開幕!初戦の相手は慶大/関東大学1部リーグ戦 

2011.09.08
 年に1度のリーグ戦が開幕した。大学日本一を決める全日本大学決定王座試合には、今リーグ戦の上位2校が進出できる。王座奪回を目指す明治の初戦の相手は、昨年惜敗を喫した慶大。初戦を白星で飾りたい明治だったが、きっちりとポイントを押さえてくる慶大の前に敗れた。

 ポイントとなったのは先に行われたダブルスの3試合だった。出場したのは濱中主将(営4)・海野(農4)組と大阿久(商3)・古橋(商2)組と泉田(理工3)・佐藤(営3)組の3組。上原監督も「(夏は)ダブルスに比重を置いて練習した」と語った勝負どころで勝ち越したかったが、結果はまさかの3戦全敗。「(ダブルス時点で)2勝は確実」(上原監督)という期待を裏切る形となった。予想外の展開から急きょシングルスの組み合わせを変えるもうまくかみ合わず、6人のうち半分の三つの白星を挙げるので精いっぱいだった。

 ダブルス2に出場した濱中主将・海野組。格下の相手に対し「気負い過ぎて守りに入ってしまった」(濱中主将)と、押し切ることができない。1セット目を4-6で取られると、2セット目も1-5と追い込まれる。ここから粘りを見せて3ゲーム取り4-5とするが、次のゲームを取られ追い上げむなしく敗北。ストレート負けだった。泉田・佐藤組は6-4、1-6、4-6のフルセットで押し切られて敗れ、大阿久・古橋組も5-7、4-6で敗れた。

 シングルス4に出場した伊藤(駿・政経3)は1セット目のタイブレークをものにした後2セット目を取られる。3セット目は追いつ追われつの展開が続くが、3-2とリードした後の6ゲーム目、試合中に足がつって倒れこんだ伊藤(駿)は数十秒間立ち上がれなくなった。足を引きずるように立ち上がった伊藤(駿)だったが、スピードのあるプレーができなくなる。4-6でこのセットを落とし、セット数1-2でこの試合に敗れた。シングルス6の國司(営4)、シングルス3の奥田(国際1)がストレート勝ちし、濱中主将が意地でフルセットをもぎ取る中、シングルス5の伊藤(翼・商4)が敗れて、明大の負けは確定する。
 
 敗北は決定したが、最後に一矢報いたいところ。期待を背負ってシングルス1に出場したのは、1年生ルーキーの小野(営1)だった。相手は今日ダブルスも戦っている志賀(慶大)。「初めてのリーグで緊張し、プレーに余裕がなくなった」と言うように、萎縮(いしゅく)してしまい、1セット目を1-6で落とした。2セット目で切り替え、取られては取り返す展開になるが、3-3で迎えた7ゲーム目をデュースで落とした後は連取され、ストレート負けを喫した。
 
 実力的には拮抗(きっこう)していた慶大との一戦を落としたのは、リーグ1戦目のプレッシャーからだろうか。ダブルスの3連敗から始まって、終始相手に流れを握られていた。「(今年は)若さがあるチーム」と上原監督が語るように、一年生の活躍が目覚ましいが、実力的には勝てるはずの上級生が勝ち切れない。
 
 次の試合は9月9日に行われる法大戦。今年勢いのある法大だが、ダブルスでリードできれば望みはある。「今日出せなかった勢い、勇気を出していきたい」と言った上原監督の言葉を実行できるか。