金子、2種目で表彰台に! チームは総合4位/日本学生選手権

2011.09.07
◆9・2~4 第87回日本学生選手権水泳競技大会(横浜国際プール)

[1日目]
▼50m自由形B決勝 
5位 清水主将(法4)
6位 吉澤(営2)
▼400m自由形B決勝 
5位 渡邊(涼・商1)
6位 平井(政経3)
▼400m自由形 
7位 麻生(商4)
▼200mバタフライB決勝 
7位 元井(法3)
8位 太田(政経4)
▼200m背泳ぎ 
7位 伊与部(商3)
8位 矢澤(政経1)
▼100m平泳ぎ 
3位 金子(理工3)
▼400mリレー 
6位 明大 
出場選手 大崎(商4)、益田(商3)、清水主将、横尾(情コミ1)

[2日目]
▼200m自由形B決勝 
6位 高橋(商4)
▼200m自由形
8位 益田
▼100mバタフライB決勝 
7位 元井 
▼200m個人メドレーB決勝 
1位 鮫島(商2) 
▼女子200m個人メドレーB決勝 
2位 作道(情コミ3)
▼400mメドレーリレー 
6位 明大
出場選手 伊与部、金子、元井、横尾

[3日目]
▼1500m自由形 
5位 渡邊(涼)
6位 麻生
▼女子400m個人メドレー 
6位 作道
▼400m個人メドレー  
8位 鮫島
▼100m自由形B決勝 
2位 益田
5位 横尾
▼100m背泳ぎB決勝 
6位 中塚(商2)
8位 加藤(商4)
▼100m背泳ぎ
5位 伊与部
▼200m平泳ぎB決勝 
6位 塩月(商4)
▼200m平泳ぎ 
2位 金子 
▼800mリレー 
8位 明大
出場選手 益田、高橋、平井、横尾

▼総合 4位 明大

 9月2日から4日に水泳競技の学生日本一を決めるインカレが行われた。入江(近大)、立石(慶大)をはじめ、先日の世界水泳に出場した選手が多く出場する今大会。明大も昨年度表彰台に上がった、伊与部、金子、平井など3年生を中心に総合優勝を目指して3日間の熱い戦いに臨んだ。

 昨年度100m平泳ぎで3位だった金子は、大会前の寮取材で「今年は昨年よりも結果を求められている中で、焦りもある」と昨年との気持ちの違いを話していた。1日目の100m平泳ぎは昨年と同じ3位だったものの、目標の一つだった1分00秒台にまでタイムを上げ「自分なりに納得のいくレースができたと思う」と振り返った。また「世界水泳に出た立石や冨田尚弥(中京大)を脅かして表彰台に上がりたい。できればどちらかを倒して2位以上」と大会前に意気込みを語っていたが、まさにその通り、200mでは冨田を差し置いて見事2位に輝いた。冨田は以前、北島康介(アクエリアス)に勝ったこともある実力の持ち主である。その冨田はラスト50mの時点で金子のすぐ後ろに付けていた。しかし「負けない自信があった。途中からはもう冨田を見ないで泳いだ」と言うように、最後は金子の勝ちたいという気持ちが勝り、冨田を引き離した。
表彰台では時折笑顔を見せ、うれしさをにじませていた。だが、金子はまだまだ納得していない。「冨田には勝てたけど、立石に勝たなきゃいけないとあらためて思った」と次の目標は明確だ。「来年は100も200も優勝する。とにかく自分が出る種目では全部優勝したい」と来年に向けて、金子は既に気持ちを切り替えていた。

 作道は本学女子部員で唯一今大会に出場した。「女子1人で寂しい気持ちもあったが、その分同期が応援してくれた。だから期待に応えて頑張ろうと思った」と今大会を振り返る。400m個人メドレーでは、6位と表彰台は逃したものの「最近はタイムを上げることが難しかった」ため、予選よりタイムが上がったことには満足した様子だった。苦手とする平泳ぎも「まだまだ課題は多いが、昨年よりは戻ってきている」と、このレースから得られたものは多い。

 一方、昨年100m背泳ぎで3位だった伊与部は、200m背泳ぎ、400mメドレーリレー、100m背泳ぎでB決勝、決勝に進出したものの、実力を発揮し切れなかった。事前取材ではメンタルの弱さを自らの課題に挙げていたが「気持ちが弱い」とレース後にも話したように、課題を克服し切れなかった。「インカレでは納得のいく結果が出せなかった」と最後まで悔しさに溢れていた。しかし伊与部は3年生。今年の悔しさをバネに来年のインカレで伊与部の本当の実力を見せてほしい。

 今大会は本学のルーキーの活躍が光る大会でもあった。渡邊(涼)は1500m自由形を予選2位で通過し、決勝でも5位と健闘した。横尾は400mリレー、400mメドレーリレー、800mリレーに出場、チームでも厚い信頼を得ていることがうかがえる。さらに個人では100m自由形B決勝にも出場し、5位にランクイン。「次に向けて収穫あるレースだった」と1年生ながらも堂々とした泳ぎを見せた。

 これが最後の大会となった4年生も意地を見せた。50m自由形B決勝、400mリレー決勝に清水主将、400mと1500m自由形決勝に麻生、400mリレー決勝に大崎、200m自由形B決勝、800mリレー決勝に高橋がそれぞれ出場した。この他にもB決勝に進出した4年生も少なくない。皆表彰台に上がることはできなかったが、麻生が「悔いはない」とはっきり答えたように、他の4年生も自分の力を精いっぱい出し切れたことだろう。

 3日間の全種目のレースを終え、本学は総合4位。「一昨年が総合6位で昨年が5位、そして今年は4位と毎年一つずつ順位を上げている。来年は絶対優勝します」と平井が言うように、メンバーの多くは既に来年のインカレへと気持ちを切り替えている。4年生はこれで引退となるが、来年は金子をはじめ、多くのエースメンバーが最上級生となる。今年のそれぞれの思いを胸に、総合優勝目指して各選手が活躍することに期待したい。