東日本初制覇!!秋へ向け、確かな自信つかむ/東日本学生選手権

2011.09.05

<東海大戦>

 初戦の相手は東海大。スコアは5―2だったが先制点を許すなど、快勝とは言えない内容だった。
 試合は前半開始早々、東海大に先制点を許した。「(先制点を取られたのは)最悪。気持ちが緩んでいた」(吉仲主将・法4)。それでもすぐさま同点に追いつくと、前半だけで3点を奪った。その後も危なげなく試合を進めたが、点差の離れた後半終了間際に2点目を許し、後味の悪い試合となった。
 宮田監督は「全然駄目。今日はもっと点を取らないと」と手厳しかった。久々の公式戦で1回戦から弾みをつけたいところだったが「ゲーム運びが悪かった」(吉仲主将)と、選手としても満足のいく内容ではなかったようだ。

<東農大戦>

 晴天に恵まれた2回戦の対戦相手は東農大。7月の全日本大学王座決定戦では、ともにベスト8という成績を残した油断のできない相手であった。しかし「最初からいい流れ、 明治のペースでできた」(吉仲主将)と拮抗(きっこう)した実力の中で勝利を収め、準決勝へ進出した。
 前半開始からグラウンドを広く使っての攻防。お互いにチャンスをつかめないままの状態が続いていた。先制点を得たのは東農大。前半25分、右サイドの混戦からゴール前へのラストパスを許してしまった。だが、 前半32分に安部(商1)が右サイドからのパスを受け、ゴール。1-1で前半を折り返した。
 同点に持ち込んだ後半、積極的に敵陣へ攻め込んだ。後半6分 には自陣中央からのロングパスを松尾(政経2)が受け取って追加点。この試合の決勝点となる。その後どちらも攻め込む姿勢を見せるが決定的な場面を欠いていた。そして終盤、相手の反則から大量のPC(ペナルティコーナー)を獲得するも、得点にはつながらずに試合終了。「攻撃陣は後半15分以降にもっと決めてほしかった」(小池コーチ)と課題が残るも接戦を制した。

<山梨学大戦> 

 近年、大学ホッケー界のトップに君臨し続ける山梨学大との準決勝。「(戦力は)去年ほどではないけど、うちよりも上」(松山・理工4)と試合前から苦戦が予想されていた。しかし試合は序盤から本学が優位に進め、前半だけで3得点。後半の山梨学大の反撃を振り切り、3-2で大金星を挙げた。
 試合は開始直後から動いた。前半2分カウンターから相手のゴール前まで攻め込み、山梨学大のファールを誘いPCを獲得。これを松山が強烈なシュートで直接押し込み先制点を挙げた。さらにその7分後、右サイドから攻め上がり相手DFを引き寄せる。ゴール前のディフェンスが甘くなったところでパスを受けた安部が冷静に決め追加点。その後山梨学大に1点を返されるものの、前半30分にゴール前へのロングパスを市橋(営2)が押し込み大きな追加点を奪った。

 後半は山梨学大の反撃を受ける。しかし「集中力が切れなかった」(小池コーチ)と粘り強いディフェンスで最少失点で守り抜いた。「点が欲しい時間帯に決められたし、全体的に試合運びがうまくいった」と小池コーチも納得の表情。強敵を下し決勝戦へと駒を進めた。

<慶大戦>

 初優勝を懸けて臨んだ慶大との決勝戦。試合は前半だけで3点を決るなど、プレッシャーをみじんも感じさせない試合運びで慶大を圧倒した。

 明大が試合の主導権を序盤から握った。前半7分、右サイドから攻め上がった藤田(営4)のパスにゴール前で市橋が反応し先制点を奪う。その後もPCから2得点を決め、3点のリードとなった。しかし前半終了間際、ドリブルでサークル内に持ち込まれると「角度のない難しいところから決められた」(宮田監督)と慶大に1点を返される。

 2点リードに変わった後半は「負けない戦い方に徹した」(宮田監督)との言葉通り、DF陣が低い体勢から粘り強い守りを見せ、そのまま逃げ切った。

 東日本インカレでは初の優勝、さらに平成16年の秋季リーグ戦以来7年ぶりのタイトル獲得となった。「勝ち癖がついてきたし、優勝に対する欲も出てきた」と宮田監督。今大会で得た確かな自信を胸に、次は9月11日から開幕する秋季リーグ戦での優勝を目指す。